認知症になった母が朝一番で私に聞いてくることとは? 3つの事例!

      2018/11/18

① 財布をどこに隠した? お前のカバンの中身を見せろ!

② 幻覚~亡くなった父がさっき、そこに来ていた。どこへ行ったんだろう?

さっき、お兄ちゃんが来ていたろ?お前とそこで横になって寝ていただろ!

③ 幻聴~誰かが歌を歌ってた。誰なんだろう? 一晩中歌ってた。

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大体、以上の三つ

朝一で3つの内の一つは聞いてくる。

これが一日中続くので、とてもまともには相手にしていられない。
レビー小体型認知症の患者に限らず、認知症の患者は大抵、一番身近で世話する人間を泥棒呼ばわりします。

不眠症で疲れの取れない私にとって耐えがたい時があります。
朝一で「財布をどこに隠した?」などと・・・
あまりしつっこいと本当にぶん殴りたくなります。

私は60歳で定年退職し、次の仕事が決まらなかったので、必然的に私が母を看護するしかありませんでした。

妻はフルタイムで働いているし、私達の子供に到底任せられることではない。
まだ学生の身分だ。

たった一人の兄も本当には宛にならない。
兄は兄で嫁の母親を引き取って暮らしているし、働いているからと私と交替して介護しようとはしない。

丁度、我が家の建て替え時期とも重なり、タイミング的には最悪の時期だった。

月に1度、ハローワークに失業保険受給の申請にゆくのも苦痛だった。
全く眠れずに埼玉から出かけるときは朝から疲れ果てていた。

埼玉の母の実家は陸の孤島と言ってもいいくらい、思いっきり電車の駅から離れていた。
民間のバスはない。

役所の施設を循環するバスが日に数便出ているだけだ。
時間ばかりがかかり、遠回りで不便極まりない。
要は使えないバスなのだ。

残暑が厳しい盛りにフラフラになりながら、渋谷のハローワークまで歩いて行った。
自家用車がなかったら、埼玉の最寄りの駅までとてももたなかったと思う。

病院に連れてゆくのも車がないと、とても無理な話で埼玉とはいえ完全な田舎だった。
ただの農村地帯だ。
私にとってはもう忌むべき場所だった。

穏やかに老いていってくれれば、どんなに救われことか・・・

母の症状は「レビー小体型」だった。
アルツハイマー型血管性認知症型についで、日本では3番目に多い症状らしい。

幻覚幻聴・・・東京に戻ってからの荒れ狂い様・・・

並大抵のものではなかった。
穏やかに老いてゆくケースが多いアルツハイマー型などとは明らかに違っていた。

そして訳の分からないことをいつまでも言っていた。
見えてもいないものを見たと言う。

人が歌っているのが聞こえる。
一晩中歌っている、今も歌っていると云う。

適当にやり過ごすのだが、いつまでも訳の分からぬことを言ってくる。
少しは聞いて、本人の言う通りにしてやらないと一晩中歩き回っている。

預金通帳を盗まれまいとして、夜中じゅうあっちこっちに隠して歩く。
うるさくて眠れない。

電気を付けたり、消したりその明かりや音で目が覚めてしまう。
段々、こちらの頭もおかしくなってくる。
ただでさえ、眠れないのに拍車がかかる。

眠れないということはここまで人を追い込んでくるものなのか・・・
そして、散々自分で隠しまわって朝になると、実に嫌な顔をして私に尋ねてくる。

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朝一番で顔を見るなり聞いてくる事

通帳を見なかったかね? きのうはここにあったんだけどね!」と・・・
あっちこっちに隠し回った挙句、どこの場所に隠したか、思い出せなくなっている。

何十回、そんなことが続いたかな?
ある日、一睡もできなかった朝に、また「通帳を知らないか?」「どこに隠した?」と・・・聞いてきた。

その後、母が何を言ったか、もうよく思い出せない。
お前のカバンの中を見せろ!」と言うので、思いきり体に叩きつけてやった。

その後、私の取った行動は母のほっぺたを思いきり、ひねり上げてやることだった。
そして「まだ言うか!そういうことを言わせるのか!この口は!この俺に向かって、このくそババアめが!」と・・・
大声で怒鳴ってしまった。

自己嫌悪・・・。
病気なんだ!

怒ってもダメなんだと分かっていても、もう自分を抑えきれない。
お前の通帳なんか見ていない。お前が勝手にどこかに隠したんだろう!ふざけるな!バカやろう!」・・・

怒鳴り付けられて、憮然とした顔で睨み返してくる。
しかし、怒鳴られてようやく思い出したらしい。
仏間の小さな箪笥の上に置き、裏側に落ちたということを。

そして今でも母は言う。
あの時、私に殴られたと・・・。

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