ゴーン被告の国外逃亡にレバノン政府は関与しているのか?海外の反応は?

      2020/01/03

日本は元より、各国に大きな衝撃を与えたゴーン被告のベイルートへの海外逃亡劇。全容が明らかにされてゆくにつれて、ますます驚きが広がっている。日産自動車(Nissan Motor)元会長のカルロス・ゴーン(Carlos Ghosn:65歳)被告が保釈中に日本からレバノンへと無断渡航:逃亡したことに対し、レバノン政府は関与しているのか。また、同被告がレバノンに所有する住宅の近隣住民は突然の彼の帰還をむしろ歓迎しているという。なぜか? 下記:ゴーン被告の逃走経路

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ゴーン被告の国外逃亡にレバノン政府は関与しているのか?

保釈中にレバノンに逃亡した日産自動車前会長のカルロス・ゴーン被告について、逃亡の直前まで、レバノン政府が、日本政府に被告のレバノンへの送還を複数回に渡り要請し、これを日本側が拒否していたことが、FNNの取材でわかった。

特にゴーン被告が逃亡した直前の12月20日、レバノンを訪問していた鈴木馨祐外務副大臣に対し、アウン大統領が直接送還を求めたが、鈴木副大臣は「日本の司法にのっとり対応している」と答え、要請を拒否したという。

 

レバノン政府関係者は、「このタイミングの逃亡は偶然で、まったく無関係だ」と説明しているが、とても額面通りには受け止められない。

通常の出国手続きで日本の入国管理局を通過しているとは到底考えられず、レバノン政府要人や大使館関係者が関与している疑いはかなり高い。

 

日本の地方空港から楽器の木箱に隠れて出国したという経緯が事実だとすると、ゴーン被告の妻が画策したかも知れないが、レバノン政府が関与しない限り、ゴーン被告の豊富な人脈をいくら駆使しても、実行は不可能だったのではないかとみられる。つまり組織的な逃走援助がなされたということ。

 

日本とレバノン国家との間に例え緊張関係が生じたとしても、危険を犯してゴーン被告を国外に脱出させたのは、外貨不足(特に、ドル)などに悩むレバノン政府に執って、ゴーン被告がこれからの経済活動・外貨獲得に欠かせない人物とみているからではないのか?

 

でなければ、レバノンの政府外交特権を駆使して不法出国などさせはしなかったであろうと容易に推測される。とにかくハリウッド映画顔負けの逃亡劇だった。

ゴーン被告がレバノンに所有する住宅はどこにあるのか?

日本で役員報酬の過少申告や会社資金の私的流用の疑いで逮捕・起訴され保釈中の身であったゴーン被告。

日本国から不法出国した際、偽造パスポートなどを使用したのは間違いないらしいが、一体レバノンのどこに住宅を持っているのであろうか。

ゴーン被告のレバノンでの住居とされる住宅は、首都ベイルートの高級住宅地の一角にある。
ピンク色に塗られたこの住宅の前の通行状況は、普段と変わらない様子とのこと。

本人は入国した後、自宅には一度も戻らず、治安当局の協力を得て「雲隠れ」しているとみられる。自宅の警備スタッフの1人は「ゴーン氏はここにはいない。セキュリティー要員と清掃担当の女性がいるだけだ」と語った。しかし、これもにわかには信じがたい話である。

地元メディアは、ゴーン氏が親戚宅に身を寄せているなどと報じたものの、帰国後の動静については明かにされていない。しかし、最近になってゴーン被告の妻やメイドが目撃されていることから、建物のどこかに潜んでいるのでは?


ただ、治安当局は「合法的に入国した」と見なし、法的措置を取らない姿勢。
国賓級の扱いだな。同じ穴のムジナ通しか?
そして、主に近隣の富裕層の間で歓迎ムードがあるようだ。

レバノン市民の態度に温度差あり

近くで商店を営む50代の男性:レネさんは、大みそかを前にゴーン氏が戻ってきたことは嬉しいと語り、「(日本は)彼を不当に扱った。人は有罪が証明されるまでは無実であり、その逆ではない」と静かな口調で述べ、「不正な日本の司法制度は許せない」と、年末の脱出劇を喜んでいる風だったという。

 

国外で経済的な成功を収めたレバノン人は多い。ゴーン被告はその中でもレバノン人が世界に誇れる偉人としてあがめられ、2018年の逮捕の衝撃は大きかった。レネさんは日産の再建に触れ「借金でつぶれそうだった自動車会社を引き受け、また稼げるよう生まれ変わらせ、世界的企業の一つに戻した。そんな人間に日本はよくもこんな扱いができるものだ」と訴えている。

 

被告宅の隣に住む50代女性は、金髪の頭を振りながら、氏名の公表は拒んだが、日本でのゴーン被告の扱いには衝撃を受け、嫌悪感を抱いたという。女性は、「彼にこんな扱いをすべきではない」と語り、「隣人の私たちは、全員が彼を尊敬している。レバノン人にとって、彼は成功の最たる象徴であり、模範だ」と強調している。

 

しかし、日本で汚職の罪に問われ、司法手続きに従わずに国外逃亡したことについて、高級住宅街を一歩離れると、様相がまったく異なり、怒りの声が聞かれるという。

 

レバノンでは現在、深刻なドル不足が起きている一方で、政治エリート層の無能で腐敗に対する前代未聞の抗議行動が1か月半にわたり継続。揺れに揺れている状態だという。

 

ベイルート・アラブ大のアリ・ムラド助教は「この国にはもう十分、泥棒で充満しているのに、また一人やってきた」とフェイスブックに書き込んだ。

 

映画監督ルシアン・ブージェイリ氏も「日本の『不正な』司法制度から脱出したとゴーン氏は言うが、さぞやレバノンの『有能な』司法制度は居心地が良かろう」とツイッターに記し、レバノンでは「大量の公金が毎年、横領されているが、政治家は誰一人捕まったことがない」と嘆いた。

 

音楽家ジヤド・シャハブ氏も、被告が戻った国は「泥棒の培地だ」とフェイスブックで指摘。9月から激化してきたデモで、国民は「盗まれた金を返せと言ってきた。盗んだ男を返せとは言っていない」と書き込んだ。

 

自宅近くで商店を営むハリル・イシュライムさん(65)は「レバノンでは不正がはびこっていて、違法にお金を得た人間が戻ってくるのは当たり前のことだ」と現状を嘆いた。日本では難しくても「レバノンで法の裁きが必要だ」と訴えている。

 

反政府デモに参加する活動家らは、ゴーン被告を「腐敗したエリートの一人だとみなし批判している」が、これはベイルート国内が決して一枚岩でないことを証明している。

 

メディアのトップを飾る事件ではないが、国民の間でかなり関心が高い事件である事は間違いない。

海外の反応

【NY時事】米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)は12月31日、保釈中にレバノンに無断出国したゴーン被告について、「法廷で汚名をそそげれば良かったが、公正な裁判を受けられたかどうかは分からない」として、日本の司法制度を批判する社説を掲載した。

 

同紙はゴーン被告に関し「当初は罪状のないまま数週間(108日間3)にわたり身柄を拘束され、弁護士の立ち会いなしで取り調べを受けなければならなかった」と強調。検察官による自白強要や保釈後の外部との接触制限などにも触れつつ、「日本では99%超の被告が有罪になる」と説明した。

 

ロイター通信

ゴーン元会長の突然の逃亡は、日本の厳しい司法制度に厳しい視線を投げかけた。その司法制度とは、容疑者を長時間拘束し、1日8時間にもおよぶ取り調べの際に弁護士が立ち会うことを禁止する、というものだ。

 

フランスのル・モンド紙

ゴーン元会長は近く、記者会見を開き、彼を起訴した日本を攻撃するだろう」としたうえで、ゴーン会長に対する監視体制について、「警察や弁護士によって監視されてはいるが厳しいといえるものではなく、娘たちは定期的に彼のもとを訪れていた」と指摘。

 

いずれも日本の人質司法といわれるほど長期間にわたり拘束し、弁護士を立ち会わせず、自白を促すというやり方に対して厳し見方をしているのが共通点だ。

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まとめ

ロイター通信は、弁護士の話として、ゴーン被告が8日にレバノンで会見を開くと伝えている。

 

会見では一体何を語るのだろうか。
多分、自分を不当に扱った日本の司法制度や日産の幹部たちに関して、口を極めて罵ることだろう。

 

乞われて潰れかかった日産自動車の最高責任者に就任し、業績をV字回復させたのに、ほとんどクーデターに近いやり方で自分を追い落とし、検察と手を組み自分一人に罪を押し付けた日産の役員たちを決して許しはしないだろう。

 

レバノンでは富裕層の間であろうが、英雄視されている。
次期大統領に押す人々さえいるほどだ。

 

このまま黙っているとは思えない。
何を語るか楽しみだ。

 

彼の無実を信じている訳ではないが、やはり欧米が口をそろえて非難するように一旦起訴されたが最後、有罪率99%というのは信じがたい数字であろう。

 

尋常なやり方では達成出来ない数字だ。
人質司法と揶揄される由縁だな。

 

検察、裁判所、弁護人、日本国家が今後どう動くか、けだし見ものである。

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