置き勉自由化即決!小学校校長に称賛!児童の健康は全てに優先!
タイトルはヤフーに書いてあったタイトルそのままです。
不覚にも、私はこの歳になるまで、「置き勉」なる言葉、知りませんでした。今日、ヤフーの記事を読んで初めて知った次第です。
学校の自分の机の中やロッカーの中に、使わない教科書やノートや道具などを自宅に持って帰らずに置きっぱなしにすることを「置き勉(おきべん)」と言うのだそうですね。
一体全体、誰が最初に言い出した言葉なのでしょうか?
「置き本」なら分かるけど、「置き勉」とは!
どうして、こんな事態になったのか?
不思議に思い、ちょっと調べてみました。
Contents
児童の安全と健康は全てに優先!岐阜小学校校長の対応に称賛の声!
なかなか簡単に言える言葉ではないですね。しかも即決で・・・
「置き勉自由化」を提案したのは、小学4年生の娘さんを持つ久津輪 雅さんという方だそうですが、即決した岐阜小学校の校長先生も偉いですね。
久津輪さんは、ある日娘さんの「授業科目が多い日は重くて大変」という言葉を耳にし、荷物の重さを測定してみました。すると、娘さんの体重が24kgであるのに対し、荷物の重さは6kg(体重の25%)もあることに気付いたそうです。
これは、ちょっと想像してみただけでも大変な重さですよね。
成人男性の体重が仮に60㎏としたら、実に15㎏もの荷物を背負って会社に毎日通うことになる訳ですから・・・
これじゃ誰だって腰痛や肩こりが起きても何ら不思議はないです。
大の大人だって悲鳴が出ますよ。
ましてや、小学校に上がったばかりの子供なら、まだまだ体力がついていないのですから、その負担は相当なものになるでしょう。
以前と比べて、教科書や道具等が大型化しているし、その上、良く見てみると水筒そして、手提げかばんなどなど・・・
小さな身体にたくさんの荷物で本当に大変そうでした。
背景には脱ゆとり教育と言う問題が横たわっているようですね。
名古屋市議会でも問題になったという事も初めて知りました。
小学生のうちから、接骨院に通うようでは先が思いやられます。
名古屋市教育委員会の調査では・・・
名古屋市教育委員会の調査によると、現在の学習指導要領に基づく教科書は「ゆとり教育」の時と比較するとページ数が約3割増え、かばん類の重みが子供の通学時の負担につながっているとして全国的に問題になっていると報告されました。
市教委が市立中学4校の1年生約50人のかばんの重さを計ったところ、平均8キロを超えていたそうです。
他県でも、子どもたちへの影響を考え、「置き勉」対応で動いているところもすでにあると言われています。大部前から問題になっていた事なんですね。
自分が小学生だったときは、学校が自宅近くだったせいもあり、あんまりカバンの重さが苦になったという記憶はありません。
そして、教科書も小さかったし、上下に分冊されていたこともあって、負担をそれほどには感じなかったのではないかと思います。
しかし、中学校になると最初の半年は本当にしんどかったという記憶が残っています。歩いて20分近くかかったし、カバンの中身も小学校の時と比べて格段に量も重さも増え、帰宅すると30分近く横になっている事が多々ありました。6科目もの教科書や副読本を持ってゆく日はホント帰りに学校に置いていってしまいたい気になりました。
自由化を提案し小学4年生の娘さんを持つ久津輪 雅さん
行動は冷静だったと思います。
「久津輪さんはまず、PTAの役員仲間にメールで他の家庭の意見も聞いてみることにしたそうです。すると「重すぎる」という意見が多数。また、授業参観日の懇談会で話題にしてみたところ、「忘れ物をしたくないので、全部詰めて通ったほうが良い」という意見の子もいることも知ったそうです。久津輪さんは学校側に荷物の重さについて実態調査をし、健康に影響があると判断できる場合は置き勉を自由化してはどうかと提案しました。歴史ある校則を変えるのですから、学校の説得はそれなりの長期戦になるはず……と思いきや、なんと校長先生が置き勉自由化を即決。調査の実施を待たず、次の役員会で正式に自由化が発表されました。フットワーク軽!」
校長先生が職員などに配布したプリントには「低学年の先生方には、指導することが増えて申し訳ありません。しかし、児童の安全や健康は全てに優先します」と、明確な指針が記されていました。児童を第一に考える校長のこの言葉も、SNSでは大きな反響を呼びました。」
ヤフーのニュースには上記の様に掲載されていました。
称賛の声が上がるのも当然ですね。
校長のコメントもふるっていました。
[調査をやっている内にも震災が起きるかもしれないし、ランドセルは軽いからこそ、頭の上に乗せて防災に役立てたり、怖いことがあったときにすっと動けるようにするのは当然です。それに使わないものを置いていくというのも合理的で、当たり前のことですよね。]と述べています。
なかなか言える事ではないです。しかも即決で・・・久津輪さんもルール改善を学校に掛け合う際、まず保護者・教員にそれぞれアンケートを取って、なぜ置き勉を認めていないのか、持ち帰ることによりどんな効果があるのか、逆にどんな弊害があるのか、などを明らかにするつもりでいたそうですから、大人として立派な態度ですね。
次に、全児童の荷物の重さを実態調査し、学校に押し付けるのではなく、保護者からボランティアを募って学校へ出かけていき、共同で実施するつもりで
いたそうです。先生方は残業が非常に多く、ただでさえ大変だからデータを共有し、一緒に考える機会を持とうと思っていましたと述べています。MAXで6kgだった久津輪さんの娘さんのランドセルは、水筒やプール道具を加えても3.7kgほどにまで減ったのだとか。宿題に必要な教科書だけを持ち帰り、それを翌日持っていくだけなので忘れ物も特にないそうです。
計画を練った上で学校に提案した久津輪さんと、その意図をくみ取り即座に実行した校長先生。こうした例が今後も増えると良いですね。
以上の様に締めくくられていました。
このニュースを読んで感じたこと
何でもそうですが、大した理由もなくただ校則でがんじがらめにするのは決して褒められた話ではありません。
当然の話ですが子供にも人権はあります。
私達の育った時代では教師の権限は絶大なものであったし、校則で縛り付けられて育つのが当然のような雰囲気でした。
訳もなく殴る教師がいたし、えこひいきが半端じゃない教師もいました。
今では考えられないぐらい理不尽な事がまかり通っていました。
親も子供も、それぐらいは当然のことの様に思っていたし、卒業式になると必ず欠席する教師がいました。
卒業土産に暴力教師に報復しようと画策する輩が少なからずいました。
暴力の根源には教師がいましたから、報復されて当然です。
私は中学生の規格化された制服には反対の考えを持っています。
決して安くない、しかも子供の成長を考えれば3年間も同じ制服で通すのには無理があります。
仮に着られたとしても、3年間も同じ制服を着続けるのは極めて不衛生であると思います。
クリーニングも一着しかなければ、そうそう頻繁には出せないはずです。
この点は是非自由化にしてほしい制度の一つです。
そして、結論として最後に「置き勉」の唯一の心配点は自由化するのはいいのですが、勉強しない子はますます勉強しなくなるのではないか、ということが懸念される事です。
自由に任せていい事とまずい事、その判断を子供だけに任せてしまうのは大人として誠に無責任だと思います。
子供の成長に合わせて、大人が注意深く見守ってあげる事が何よりも肝心なことではないか、と改めて考えさせられました。
自分の子供だけでなく、他人の子供であっても、そうあるべきと感じました。