杉田水脈(みお)衆議院議員の発言に思う。自民党の体質と問題点

      2019/06/28

自民党の杉田水脈(みお)衆院議員による2018年『新潮45』8月号への寄稿文「『LGBT』支援の度が過ぎる」という趣旨の文章に対し多くの批判が集まっている。そこで、これまでの杉田氏の発言や主張、関連する記事などをまとめてみた。

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杉田水脈は自民党・衆院議員(2期目)である

1967年4月22日生まれ(51歳) 自民党所属
元日本維新の会所属(所属政党は自民党に所属するまで計5回変わっている)。
衆議院議員(2期目)。
自由民主党比例中国ブロック選出。
元新しい歴史教科書をつくる会理事。
鳥取大学卒。 前職は地方公務員

彼女を自民党に引き入れたのは他ならぬ安倍首相である。
『新潮45』8月号の中で、彼女は「LGBTのカップルのために税金を使うことに賛同が得られるものでしょうか。彼ら彼女らは子供を作らない、つまり『生産性』がないのです」と言い切っている。

まず「子供を作れない、作らない」というだけで人間を差別していいものなのか? 率直な疑問を感じる。作りたくても作れない人まで差別されるのか?
そこには、普通でないものを排除しようとする「優生保護法」的な考えに繋がる危険な思想を感じる。
彼女は「生産性」という言葉をどういう意味で使っているのであろうか?

どういう意味で使われようと、誰もが行政によるサービスや支援を受けられる権利を有するのは自明の理だ。
性的マイノリティを支援する全国団体「LGBT法連合会」が23日、抗議の声明を発表したのは当然の行為であろう。

自民党の「性的指向・性自認に関する特命委員会」にアドバイザーとして助言を続けている「LGBT理解増進会・LGBT理解増進ネット」は緊急声明を発表。
「杉田議員の記事は、自民党特命委員会の考え方とは全く異なっています。
それだけではなく、党の直近の2回の国政選挙で掲げた公約にも反していると考えます」とし、自民党本部に対して善処するよう申し入れたと報告している。
(7月23日)

しかし、彼女の主義・主張は首尾一貫している。まず改めないであろう。
「常識』や「普通であること」を見失っていく社会は「秩序」がなくなり、いずれ崩壊していくことにもなりかねません。私は日本をそうした社会にしたくありません」と断言している。

LGBTに代表される性的少数者は「普通」ではない存在である。
文中で、「普通に恋愛して結婚できる人まで、「これ(同性愛)でいいんだ」と、不幸な人を増やすことにつながりかねません」とも書いている。
杉田氏の中では異性愛が「普通」で、同性愛は「不幸」なこと「異常」なことと決めつけてしまっている。

自民党は2017年の衆院選で「性的指向・性自認に関する理解の増進を目的とした議員立法の制定を目指す。多様性を受け入れる社会の実現を図る」という公約を掲げている。(毎日新聞 web版 2017年10月18日)

杉田氏の頭の中では、この公約などさらさら眼中にない様だ。
杉田氏は『新潮45』2017年3月号でも「『多様な家族』より普通の家族」と題した寄稿を行っている。
ここでも「子供のころから私は『普通』というものをかなり意識していました」「この『普通』を普通に語ることができない日本になってしまいました」と繰り返し「普通」について触れ、「『多様な家族』があふれる日本は、果たして幸せな国なのでしょうか」と問いかけている。

ある識者は以下の様に杉田氏の考えを指摘し、批判する。
杉田議員の論理の組み立て方は『私はこうだから、みんなそうなの』という極めて幼稚なもので、説得力は全くありません。
データの裏付けも科学的根拠もありません。
この批判に杉田氏はどう反論するのだろうか?
恐らく、まったく耳を傾けることはないであろう。
そう、確信犯なのだ!

対応に苦慮する自民党のオジサンたちがだらしない

二階俊博 自民党・幹事長
「人それぞれ政治的立場、いろんな人生観、考えがある」と杉田氏を容認する発言をしている。差別的発言をした議員を容認する体質が自民党にはあるらしい。

杉田氏は7月22日、ツイッターに「自民党に入って良かったなぁと思うこと。『ネットで叩かれてるけど、大丈夫?』とか『間違ったこと言ってないんだから、胸張ってればいいよ』とか『杉田さんはそのままでいいからね』とか、大臣クラスの方を始め、先輩方が声をかけてくださること」と記していた。(現在は削除)

二階幹事長は、同じ記者会見で「当事者が社会、職場、学校の場でつらい思いや不利益を被ることがないよう、多様性を受け入れていく社会の実現を図ることが大事だ」とも語っているが、これは杉田氏の主張とは真逆である。

どうにもけじめがついていない。
矛盾している。

24日の記者会見で杉田氏の発言について質問された菅義偉 官房長官は、「国会議員の一つひとつ(の発言)に、政府の立場でコメントすることは控えたい」と逃げの一手だ。

昨年4月に今村雅弘復興相(当時)が、「東日本大震災が東北で良かった」と失言し、辞任に追い込まれた際は「極めて不適切」とコメントしている。
杉田氏の発言は「不適切ではない」というのが政府の見解なのだろうか。

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小泉進次郎:自民党筆頭副幹事長の発言録

小泉氏は、ニコニコ動画の番組と終了後の記者団の取材に対し、以下の様に述べている。

自民党の杉田水脈(みお)衆院議員が月刊誌で、同性カップルを念頭に「子供を作らない、つまり『生産性』がない」などと主張した問題で)あれはありえない。

いかに人生100年時代をそれぞれ多様な価値観で支えていくかということをめざして、人生100年時代(の議論)や働き方改革などをやっているなかで、やっぱりあれは違う。

ああいう発言が(自民)党内から出てしまうことが悲しい。一方で、本当に「多様性とは何なのか」ということを深く突き詰めて考えたことが日本はあまりないんじゃないかなと思う。

一面の真理を突いているとは思うが、筆頭副幹事長としてこれだけの発言で止めて果たして良いものなのか?
もう、自民党には所属議員が少々、不適切な発言を繰り返しても、誰からも叱責、処分されることはないのだろう。

野党の追及もたかが知れている。ただ、少々しつっこいだけだ!
軽くかわせる。
国民から、厳しく糾弾されることもない。

森友、加計学園に見られる安倍首相の答弁などが最たるものであろう。
国会も国民も軽視している。
高をくくっている。

与党の圧倒的多数の上に胡坐をかき、やりたい放題やっている。
野党もだらしないと思うが、与党の独断専行を許している我々国民の責任も重いと思う。
自民党を圧勝させた我々が悪い。

マスコミも自分たちにとって都合の悪い事はまず書かないし、追及しようともしない。許認可権を握られている弱みでもあるのだろうか?

このままでは良い訳がない。
国民一人一人が発言し、行動して行くしかないであろう。
SNSで発信して呼び掛けてもいいし、とにかく何か思い付く事をするしか道はない。

それしか、将来への道は開けない。

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