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コンビニセルフコーヒー事件!窃盗罪で逮捕!たかが50円されど

2019/06/21
 
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福岡県那珂川市のコンビニエンスストアで、コーヒー用の100円のカップを購入したのに150円のカフェラテを注いだとして、62歳の男が窃盗の疑いで逮捕された。警察によると、男は以前から代金より高い飲み物をカップに注いでいたとみられている。逮捕されたのは、那珂川市に住む自称・会社員の62歳の男。

 

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Contents

コンビニのセルフコーヒー事件!窃盗罪で逮捕!~たかが50円、されど50円

 

NHKニュース@nhk_news

コンビニのコーヒー100円カップに150円カフェラテを入れ窃盗容疑で逮捕

 

報道によると、あらすじではこの62歳の男性が1月21日午前7時半頃、福岡県那珂川市のセブン-イレブンで、レギュラーサイズのコーヒー代100円を支払って、カップを受け取ったが、コーヒーマシンで150円のカフェラテを注いだ窃盗罪の疑いで逮捕されたという事件だ。

 

たかが50円、されど50円!
ネット上では驚きの声も多く聞かれる。
この程度の金額を誤魔化しただけで、窃盗罪で逮捕されるとは!?
しかも、実名で報道されたというのは本当のことなのか?信じられない。
あまりに世知辛い世の中になったぁ!と実感する。

 

普通は逮捕されても微罪処分で起訴されないで終わるか、起訴されても「可罰的違法性」がないとして裁判では窃盗罪成立とはならないはずだ。実名報道するか?こんなのが報道に値するのか?

 

しかし、今回のケースの様な事件は単純素朴ではあるが、法律問題を考えるには格好のテーマを提供してくれた様だ。これから法律学を学ぼうとする者には、うってつけの問題だな。

 

常連の客から目撃情報が寄せられて、店側がこの男の行動を警戒していたらしい。入店したので注視していたら、この男性がカフェラテを注いでいるのを店側が現認したという。

 

店の経営者が問いただしたところ、男性は「ボタンを押し間違えただけ」と弁解したが、警察に連れて行かれ、取り調べには容疑を認めたというから始末が悪い。

 

男性は以前から、支払った代金よりも高い飲み物をカップに注いでいたとみられる。そう、これは店側の経営者が現行犯逮捕した事件なのだ。

 

警察が現行犯逮捕したのではなく、一般人が泥棒を現行犯逮捕したのだ。現行犯逮捕は警察だけの特権ではなく、一般人にも認められた当然の行為なのだ。
常習窃盗から、店を守るためには当然の行為なのだ。

 

たかが、50円と舐めていてはいけない。されど、50円なのだ。
塵も積もれば山となるという例えの通りだ。
天網恢恢疎にして漏らさず・・・といったところか!?

 

 

「故意」があったかが問題

 

まず、今回のようなケースでは、(1)窃盗罪と(2)詐欺罪のどちらかの成立が考えられる。
窃盗罪は、相手の意思に反して、財物の占有を奪う罪。詐欺罪は、相手を騙して、財物の交付を受ける罪。この犯罪は似ているようで、少し異なる。

 

今回のケースが、詐欺罪にあたるかどうかは、相手を騙して財物の交付を受けた部分があるのか、ということだから、想定される場面としては、(1)カップの交付を受けた場面、(2)カフェラテを注いだ場面、の2つがある。

 

(2)の場面は、店員さんの手によって財物が交付されたのではなく、犯人の手で財物を取得したものだから、この部分では詐欺罪を問うことは難しく、窃盗罪ということになる。

 

(1)の場面では、犯人が150円のカフェラテを注ぐ意図があるのに、この意図を隠して、100円のコーヒーを注ぐことを装ってカップを購入したということであれば、店員を黙示的に騙してカップの交付を受けたことになるから、詐欺罪が成立する。

 

但し、詐欺罪は故意犯。相手を騙す意図が必要だから、詐欺罪に問うには、騙す意図が最初からあったことが、証拠として必要となってくる。

 

今回のケースの場合、カップを購入するときに騙す意図が立証出来なければ詐欺罪には問い得ない。
実際に100円は支払われているのだから、(1)の部分を厳密に追及しなくても、(2)の窃盗罪に問うことで、刑事責任としては十分と警察は踏んだのだろう。詐欺罪の意図の立証は確かに難しい。

 

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「故意」がなければ罪に問われない?

 

単に、コーヒーマシンのボタンを押し間違えたに過ぎないのであれば、犯罪の故意がなかったことになるから、窃盗罪も詐欺罪も成立しない。

 

もし押し間違えた場合は、店員に事情を説明して、改めて100円のコーヒーを入れさせてもらうか、入れさせてもらえないのであれば、自分のミスによって生じたことだから、追加料金を支払ってカフェラテを飲むしかないだろう。

 

なお、あるコンビニオーナーによると、今回のように、客が、支払った代金よりも高い飲み物を注ぐのは良くあり、どの店でも悩まされている問題だという。

 

店側は、コーヒーマシンの後ろから、客が何を注いでいるかわかる仕組みで、実際にはバレているそうだ。客がとぼけていてもバレているとは・・・悪い事は出来ないものだ。

 

「もしボタンを押し間違えた場合でも、差額を払ってもらえればいいです。複数回もあるようだと、出禁にするなどの対応をとっています」と同オーナーは語っている。

 

ただ、今回のケースの様に常習性があり、明らかに故意犯としか思えない場合には、現行犯逮捕もあり得るという事だ。

 

零細な小規模の店舗では、こうでもしなければ50円、100円といえども反復継続されれば、店の利益が圧迫され、経営に影響が出るし、店の存亡にもかかわって来る。

 

あまり万引きされて本屋が潰れたというのが、話題になった事があるぐらいだから、客の目に余る窃盗行為を見過ごしていれば、如何に店が危険な状態に陥るか、一目瞭然だろう。

 

それぐらい来店客の横暴な危険な行為がまん延しているという証明だろう。セルフサービスだから、バレないだろう、大丈夫だろうなどと高を括っていると、とんでもない赤っ恥をかくことになるという典型例なケースだったなぁ・・・今回のケースは!?

 

あまり悪質なら、警察への通報が今後も増える可能性が大であるということ。身に覚えのある吾人は覚悟されるが良い。しかし、どうしようもない男だなぁ!

 

62歳にもなってこんな事が分からないなんて・・・それとも、貧乏な下級老人が増えているという社会現象の現れなのかな?

 

1件だけでは分かり様がないか。
いい赤っ恥をかいて終わりか!?
とにかく情けない。

 

しかし、こんな事件を実名報道する位なら、政治家や官僚のやっている欺瞞に満ちた行為は一体どうなるのか?彼らの行動の方が、遥かに国民に実害を及ぼしているではないか!
納得のいかない事だらけだ。

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