114回と138回──これは、長嶋一茂(52才)と石原良純(56才)が、今年の上半期にテレビ出演した回数らしい。タレントではトップクラスだそうだ。
一体全体どこが良くてこんなにTV主演出来るのだろうか?
不思議に思えて調べてみました。
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上半期だけで、それぞれ114回と138回!
確かに尋常な回数ではない。
毎日の様にTVで見かける、トップタレント顔負けの出演回数である。
時に、恵まれた「おぼっちゃん生活」を話のネタにすることもあるのだが、どこか憎めないところがあって、視聴者からの支持を広く集めているらしい。
情報番組のコメンテーターからバラエティーまで、「顔を見ない日はない」という人気を誇る2人は、それぞれ“ミスタープロ野球”の長嶋茂雄(82才)と、元東京都知事の石原慎太郎(85才)という大物の血を引く「ぼんぼん」である。
見ている人もいい加減飽きないのかね?
TVをあまり見ない私には不思議でならない。
たまにTVを見ていて2人が出てくると、私なんかチャンネルを変えてしまうぐらいだが・・・喋ることが同じ事ばかりでちっとも面白くないのだ。
脱線話も新鮮味がないし・・・
もう見飽きた、聞き飽きたという感じ・・・2人には悪いが・・・
それが、この出演回数!
TV業界関係者は、もう少し考えた方が良いのでは?と思えるのだが・・・
はて、業界関係者は2人には安心して出演を任せられる要素があるから、無難な路線を行くことで視聴率の安定化を図っているだけではないのか?
まか不思議なTV業界の構図だ。
かなり頭の良い人達が入社しているはずなのに・・・
発想、企画が極めて貧困だ!
確かに長嶋一茂も石原良純もどこか、坊ちゃん育ちの天然な部分があって、なぜか憎めない所があると感じる。
しかし、こんな安全路線を行くだけでいいのだろうか?
クイズ番組では長嶋一茂は全くの無知さらけ出し、現場が混乱して返って受けているのだから開いた口が塞がらない。
いや、もうクイズ番組自体が多すぎて新鮮味がない、見る気がおきない。
どれをとっても似たり寄ったりだ!
石原良純はただの電車オタクだし、気象予報士の資格を持ってる割には天気予報外れまくりだし・・・それを指摘されるとむきになって反論する所が返って受けるのだから、世の中分からない。
上智大学教授の碓井広義さん(メディア文化論)の分析。
「一茂さんと良純さんのファンは、比較的年齢層が高い印象です。それこそ、ミスターや慎太郎さん、叔父の石原裕次郎さん(享年52)の活躍を知っている世代が、“やんちゃ坊主”を見るような気持ちで応援しています。怖いものなしで好き勝手に物申す姿が、むしろかわいらしく映ってウケているんでしょう」
良く分からない現象だ!
TV業界の企画の貧困化は隠しようもない。
各局と比べて、その点テレビ東京は視聴者を裏切らない面白い番組を良く制作している。
オリジナリティーあふれる番組は大河超えの視聴率も取っている。
「家、ついて行ってイイですか?」の番組はかなり、いい線いっている。
これは受ける。企画が断然面白い。
いろんな人の人生模様が垣間見れて興味を惹かれる。
時として涙を、時として笑いをそそられる。
必死に生きている人達の呼吸が伝わって来るような時がある。
「池の水ぜんぶ抜く」はNHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』を抜き視聴率12.8%を記録したという。
宜(むべ)なるかなという感がする。
スタッフの番組作りへの情熱の差がそのまま視聴率の差になって、現れている気がする。
出川哲朗の「充電させてもらえませんか」も発想が面白い。
ゲストがパッとしない人達でも結構楽しめる。
しかし、今度は明石家さんまが出演するという。
これは受けない訳がないなぁ。
各局と比べて、この差はどこから生まれるのだろうか?
今までは、ちょっとマイナーだったテレビ東京の番組制作が断然面白くなってきている。
西日本の集中豪雨被害は深刻なものだけど、各局は漫然として、その被害を垂れ流しているだけだ。
もっと被害各地に密着した一本筋の通った報道はできないものか?
被害者の気持ちを考えたら、もっともっとためになる報道が出来る様な気がしてならないが・・・
昼のワイドナショーの報道などは見るに耐えない。
同情だけなら誰でもできる。
義援金の募集ぐらいなど誰でも思いつく。
TVでしかできない何か、もっと人のためになる何かを思いつく人はいないのか?
業界関係者に願って止まない。