日本の高齢化率世界一・65歳以上の人口3588万人!敬老の日の発表に衝撃!
「老人」とは老人福祉法により、65歳以上と定められ、世界保健機関(WHO)の定義でも、65歳以上の人を【高齢者】としている。このことから、一般的には老人とは65歳以上の人のことを指す。敬老の日の16日に日本の高齢者の人口が発表されたが、その数字は予想された以上に驚くべきものだった。
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日本の高齢化率世界一・65歳以上の人口3588万人!
総務省の発表によると、日本の総人口は1億2617万人(前年比26万人減)。
このうち、9月15日現在の日本の65歳以上の高齢者人口は3588万人(32万人増)。
高齢者の割合は、総人口の28.4%で、いずれも過去最多・最高を更新。
すでに3人に1人に近い数値。
世界的に見ても、以下の表の様に突出した異様に膨大な数字だ。
順 位 | 国 | 総人口に占める割合 | 65歳以上人口 |
1 | 日本 | 28.4% | 3588万人 |
2 | イタリア | 22.4% | 1393万人 |
3 | ポルトガル | 22.1% | 229万人 |
4 | フィンランド | 22.1% | 122万人 |
5 | ギリシャ | 21.9% | 230万人 |
6 | ドイツ | 21.6% | 1801万人 |
7 | ブルガリア | 21.3% | 149万人 |
総人口にしめる高齢者の割合は、上記の表の様に世界201の国・地域の中で最も高く、2位・イタリア(22.4%)や3位のポルトガル(22.1%)に5ポイント以上の差をつけている。日本は2005年から15年連続の1位。かなり深刻な問題をはらんでいる。
この割合は4.9%だった1950年以降、一貫して増えており、国立社会保障・人口問題研究所の推計によると、25年には30.0%に達するという。
実に3人に1人の割合。
政府は、団塊の世代が全員75歳以上になる2015年にかけて医療費や介護費が増えてゆくと見込んでおり、「全世代型社会保証」制度の実現や働く意欲のある高齢者の就業機会の確保に取り組む方針だというが、これだけで万全の策と言えるのか。
70歳以上2700万人超の現実!
今年は団塊の世代(1947年~49生まれ)が70歳以上になる年に当たり、70歳以上の人口は2715万人(前年比98万人増)となった。
総人口に占める割合は21.5%(同0.8ポイント増)に達し、4人に1人以上が70歳以上という驚くべき数値に。
これでは国力が衰退してゆくのは、避けがたい。
日本では、移民という言葉は絶対に使わず、技能実習制度及び外国人研修制度で補うとしている。
1993年(平成5年)に導入され、「技能実習」や「研修」の在留資格で日本に在留する外国人が報酬を伴う技能実習、或いは研修を行う制度であるが、その中身に就いては、劣悪な労働環境に置かれるなど人権上の問題が多く指摘されている。
移民を受け入れないで、日本の様に「研修」という制度・名目で生産労働力を補って行くのは、もう限界があるのは明白な事実。
ヨーロッパ各国で難民や移民を受け入れ、自国民の雇用の機会が奪われたり、治安が悪化したりと負の要素ばかりが強調されている。
しかし、遠からず、日本もこの問題に直面せざるを得ないはず。
その覚悟が我々、日本人には出来ているのか。
日々使っているコンビニなど外国人のいないコンビニを捜す方が難しいぐらいだ。
現実から目をそらしたままで問題が解決する訳がない。
20年後、団塊の世代が90歳以上になったら、介護・福祉は一体誰が担えるのか?
今でも、介護・福祉は日本人のなり手がいない。
20年後、どうするのか。
女性や高齢者の雇用を拡大・増大させるだけでは根本的解決には程遠い。
また、保育園が足らず女性の社会進出が困難だという現状をどうするのか。
日本の男女とも婚姻の晩婚化・非正規雇用の問題を避けて通れない。
女性が子供を産みにくい世の中にしておいて、若い世代が増える訳がない。
今の自民党に日本の人口問題を解決できる能力・将来的ビジョンがあるのか、甚だ疑問に思う。
20年後は?
第2次ベビーブーム世代(1971年~74生まれ)が65歳以上になる2040年には、35.3%になり、日本社会は「3人に1人は65歳以上」という時代に突入する見通しという。考えただけで、ゾットするな。
70歳以上は一体何%になるのか?空恐ろしい。40%以上!・・・まさか!?
何人に1人になるのか?団塊の世代もそろそろ終焉を迎えるはずだし、40%になる訳ないか。あ~もう考えるのが面倒くさい。
80歳以上の人口は、今年で既に1125万人(前年比21万人増)で、総人口の8.9%を占めたという。
90歳以上の人口は、231万人(同13万人増)で総人口の1.8%とか。
団塊の世代が死期を迎える時代には、火葬場での順番が1ヶ月待ちなどというとんでもないことになるのでは?
ドライアイス代だけで月何十万円になるのだろうか?
今でも1日1万円はかかるのだから、20年後は月30万円以上か?
ドライアイス代で破産者が出るかも・・・金持ちしか死ねなくなるのか?
敬老の日の発表に衝撃~就業者数
65歳以上の高齢者の就業者数は862万人で、こちらも過去最高という。これで15年連続の増加とか。
15歳以上の就業者数に占める高齢者の割合も12.9%で、過去最高。
健康寿命が延びて元気な高齢者が増えていることに加え、「年金への不安」が広がっていることも働く高齢者の増加につながっているとみられているのだから、皮肉なものだ。
金融庁の報告書は平均的な高齢夫婦の場合、公的年金だけでは毎月5万円の赤字となり、退職後の30年間で2000万円が不足するとの例を示した。発表が遅すぎる。
今から、高齢者が積み立てや分散・長期の投資などやっている時間的余裕も金もあるまい。
せいぜい若い人に向けて、将来の年金減少に備えて心掛けてゆこうと呼びかけるしかない。
65歳以上の就業者の過半数を占めるのは、会社役員や自営業者を除く雇用者で、469万人(54.9%)。このうち、非正規雇用(パート・アルバイト・契約社員)は358万人で、10年前から204万人増加。
高齢者が非正規雇用を選ぶ主な理由が「自分の都合の良い時間に働きたいから」が男女ともに多かったという。高齢者の雇用の機会が増えるのは良いと思うし、フルタイムで働くのがきつい歳なのだから非正規雇用で良いと思う。
しかし、就職氷河期に正社員になれず、非正規雇用に終わった30代、40代の働き盛りの男女にもっと雇用の機会を増やさねば、婚姻の晩婚化・非婚率が減ることもないと思われる。
今のままでは、日本の人口が増大し、生産人口が増えるチャンスは生じてこない。
一概に、高齢者の就業者数が増えたなどと喜んでばかりいられないのだ。
敬老の日。
「多年にわたり、社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う日」とからしい。
まぁ、何もないよりあった方が良いとは思うのだが、日本の先行き・将来に不安を感じているのは私だけだろうか?
とにかく若い人には負担をかけたくない。団塊の世代は老害などと言われぬよう心して生きよう。
日本の将来を考えると不安だらけだ。
なぜ、こうも暮らしにくい世の中になってしまったのか。誰のせい?団塊の世代?