サッカー・アジア杯準決勝(28日、イラン0-3日本、アルアイン)FIFAランク50位の日本が、同29位の強豪イランを3-0で撃破。5試合ぶりの先発復帰を果たしたFW大迫勇也(28)=ブレーメン=の2得点などで大一番を制した。これで日本は2大会ぶり最多5度目の優勝を懸け、29日に行われるカタール=UAEの勝者と2月1日に激突する。
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大迫が怪我(右でんぶ痛)から復帰し、5試合ぶりの先発でイランとの準決勝に臨み、気迫で2得点をあげる活躍ぶりを見せ3-0で勝利した。
得点者:日本・大迫~後半11分、22分=PK、原口・後半46分!・・・0-0、3-0で決勝進出。
大迫の話は、以下の通り。
出場出来ない時間が続いていたので、チームのために点を取ろうと思った。点を取ることができて良かった。不甲斐ない気持ちが強かった。ピッチの中でプレーで示そうと思った。
イランとの「大一番で一番の出来の良い」試合ができた。自信になる。切り替えて次の試合に臨みたい。
決勝は勝つしかない。勝つだけ。アジア杯を取れれば若い選手にも自信になる。さらに強い日本になれる。勝つか負けるか、大きな戦いになる。
これでイランは優勝した1976年大会11年振りの決勝進出を逃す結果となった。
準決勝のもう一試合は、今日29日にあり、開催国のアラブ首長国連邦(UAE、A組1位)と22年ワールドカップ杯(W杯)開催国のカタール(E組1位)が対戦する。決勝は2月1日に行われる。
後半、先制ゴールを決めた大迫(ハーザーアビンザイードスタジアム)
「勇気をもってプレーしてくれた。決勝はこれまで通り最高の準備をしたい」と語った。
「日本のエースここにあり」といった感じで、独特の緊張感に包まれたスタジアムで試合を決定づけたのは、5試合ぶりに先発復帰した大迫だった。
後半11分、相手の一瞬の隙(すき)をついて、南野が左サイドからクロスを上げると、大迫は狙いすましたようにゴール前で頭で合わせた。
勢いよくゴールネットを揺らし、均衡を破った。今大会無失点だったイランのゴールを揺らし、相手のペースを乱した。
先発復帰の大迫が貫禄の2ゴール(該当シーン:41秒付近~)
後半22分には、南野が相手ハンドを誘って得たPKで、大迫が大きく一呼吸をついてゴール右へと蹴り込んで、2点目を挙げ、試合の流れを完全につかんだ。
苛立ったイランのアムズンが、室谷の顔を鷲づかみしたり、MF柴崎岳への張り手など荒れた準決勝となった。イラン選手の悪あがきは海外からも批判され、「道徳と試合の両方を失った」などと揶揄される結果となった。
大迫が故障で不在の中、日本はここまで我慢の戦いを強いられてきた。大迫の復帰で前線に起点ができ、前半から柴崎や遠藤が高い位置を取りながら、流れる様にゴールへと迫った。
これまで苦しんできた姿とはまるで違う形で大一番を制した日本!
長友は「今までは自分たちのサッカーが出来ないと、不安になり、ネガティブな状況が生まれていたが、今はそういう状況でも大丈夫だと思える」と語った。
荒波にもまれ、したたかになったチームにエースが戻っての快勝!2大会ぶりのアジア杯王座奪還への態勢はこれで万全なものとなった。