「大学三大駅伝の一つ」:出雲全日本大学選抜駅伝が、8日(出雲大社前~出雲ドーム前、6区間45・1キロ)が開幕され、青学大が2年ぶり4度目の優勝を飾った。2016年度に三冠を達成したものの、昨年のこの大会は2位にとどまった。今年は、原晋(すすむ)監督(51)が掲げた「ヨロシク(4649)大作戦」が大成功し、東洋大は2位に終わった。
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原監督は号砲直前、フジテレビ系「バイキング」(月~金曜前11・55)に生出演している。MCを務めるタレント、坂上忍(51)は、「3冠を狙っている青学大の監督が、今ここで生放送に出ているのが余裕の表れ」と驚くと、原監督は「走るのは選手だから」と平然と釈明していた。
2016年度の三冠王者、青学大の原監督は3大駅伝では恒例となった作戦テーマに「ヨ(4)ロ(6)シ(4)ク(9)大作戦」を掲げ、3大駅伝3冠に向けて「4度目の優勝を目指す。アンカー6区の竹石(尚人)で決める。4区の吉田(圭太)がキーマン。(出雲駅伝)9度目の出場で成し遂げたい」と理由を述べていた。
三大駅伝では恒例となった原監督の作戦命名!
今回は、「ヨロシク(4649)大作戦」と命名した。
「4度目の優勝をアンカー6区の竹石(尚人、3年)で決める。4区の吉田(圭太、2年)がキーマン。(出雲駅伝)9度目の出場で成し遂げたい」と説明していたが、宣言通りのレース運びとなった。
ロケットスタートで優位に!1区から首位譲らず「ヨロシク大作戦」成就!
1区(8・0キロ)で橋詰大慧(4年)が区間賞を獲得すると、2区(5・8キロ)の鈴木塁人(3年)も区間賞で続いた。3区(8・5キロ)の森田歩希(4年)は区間2位で粘り、2位との差を36秒まで広げた。4区の吉田も区間賞に輝き、後続との差を45秒とした。
1-3区は上級生を配置し、前半から勝負をかけた。4区の吉田でライバルに挙げた東洋大らを引き離す狙いがズバリ当たった。5区(6・4キロ)の生方敦也(3年)は東洋大との差を27秒まで縮められたが、最終6区(10・2キロ)でアンカー竹石が逃げ切り、青学大が三冠へ好スタートを切った。
原監督は、これまで「エビフライ大作戦」、「陸王大作戦」、「神ってるぞ青山大作戦」などユーモアあふれる作戦名でチームを鼓舞してきた。今回、広島県出身の指揮官は、「広島が誇る英雄、(歌手の)矢沢永吉さんも活躍されている」とスターの決めゼリフが後押ししたことを付け加えている。
前回覇者の東海大・両角速(もろずみ・はやし)監督は大会2連覇&5度目の制覇を狙っていた。昨年経験者の館沢亨次を2区に、関颯人を4区に配置した。「不安はない。全体的な層の厚さで連覇を目指す」と語っていたが、青学大の圧倒的な余裕の走りの前に敗れ去った。
出雲駅伝が終わり、全長45.1キロのスピードレースで2018年、大学3大駅伝(出雲駅伝、全日本学生駅伝、箱根駅伝)の始まりとなった訳だが、結局、各チームは上半期、夏合宿の成果が問われた結果となった。
昨年は、東海大学が6区間中4区間で区間トップをとるなど、2位の青学大に1分33秒差をつけて圧倒的な強さを見せて優勝した。2年生の阪口竜二、鬼塚翔太らが快走し、最後は關颯人(せき はやと)がアンカーで締めた。今年は、その2年生が3年生となり、レベルアップした東海大が2連覇を達成するのか期待されていたが・・・
結局、昨年、箱根駅伝4連覇を達成した青学大が盛り返す結果に終わった。また、昨年箱根駅伝往路で青学大を破った東洋大が4年ぶりの勝利を勝ち取るのか。あるいは、その3強に食い込むようなチームが出てくるのか、色々予想はされていたが、やはり青学大が2年振り4度目の優勝を飾った。
今年の青学大は強い!