この提言をニュースで見て、またかと啞然、茫然、自失しました。日本国民に新しい道徳規範でも示そうというのでしょうか。この専門家会議のメンバーは貴重な時間とお金をかけて、これだけの提言をするために、わざわざ集り会議をし、新しい生活様式を教えようというのです。これは、もうパロディ以外の何ものでもありません。日本とはこういう国です。これで、日本国と国民は救われるのでしょうか。不安ばかりが先立ちますが…何とかならないものでしょうか。
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緊急事態宣言の延長の前に、専門家会議では「新しい生活様式」の実践例が提示されました。
専門家会議の提言案では感染拡大防止と社会経済活動を両立させる上で国民が新型コロナウイルスを想定した「新しい生活様式」を実践する必要があるとしています。新しく経済の専門家でも参集されたのでしょうか。目を見張るような内容となっています。
具体的には、人との間隔を極力2m開けるといった基本的な対策の外に、食事では横並びに座る、家族で毎朝、検温するなどの提言が…公園は空いてる時間に、帰省や旅行は控えめに…
①外出時にはマスクを着用
②遊びにいくなら屋内より屋外を選ぶ
③人との間隔はできるだけ2メートル、最低1メートル空ける
④手洗いは30秒程度かけて水と石けんで丁寧に洗う、換気をこまめに行う
⑤発症したときのため誰とどこで会ったかメモしたりスマホの移動履歴をオンにする
⑥日常生活で買い物は通販や電子決済を利用し、計画をたてて素早くすます
⑦食事の際には料理に集中、おしゃべりは控えめにする
⑧公共交通機関でも混んでいる時間帯は避けると同時に徒歩や自転車利用も併用する
⑨スポーツなどで人とすれ違うときは距離をとる
⑩社会経済活動を再開するにあたっては業種ごとに感染拡大を予防するガイドラインをつくり創意工夫すること
⑪遅くともおおむね2週間程度経過した時期に最新の分析を行うこと
以上を呼びかけています。
しかし、これって、改めて言われなくても自粛している人なら、ほとんど実践していることだと思うのですが、長い時間と費用をかけ公共の電波を使って、この程度の提言しか出来ないのでしょうか。家庭で食事する時も横並びですか?いっそ一緒に食事なんかしない方が良いのでは?
情けなくて涙も出て来ません。こういう生活を国民は、後何週間続ければいいのか。今月一杯なのか。
いや、何年なのか。この先、ずう~となのか。数字で示して頂きたい。あの10のポイントの様に…分かり易く、ホント国民を舐めているのではないかと…?
専門家会議のメンバーの方々は、本当に何を言いたかったのか、分かりません。
仕方がないので顔ぶれを調査してみました。
座長に ①脇田隆字(国立感染症研究所所長)
副座長に ②尾身茂(地域医療機能推進機構理事長)
構成員
③岡部信彦(川崎市健康安全研究所所長)
④押谷仁(東北大学大学院医学系研究科教授)
⑤釜萢敏(日本医師会常任理事)
⑥河岡義裕 (東京大学医科学研究所感染症国際研究センターセンター長)
⑦川名明彦(防衛医科大学医学教育部教授)
⑧鈴木基(国立感染症研究所感染症疫学センターセンター長)
⑨舘田一博(東邦大学医学部教授)
⑩中山ひとみ(霞ヶ関総合法律事務所弁護士)
⑪武藤香織(東京大学医科学研究所教授)
⑫吉田正樹(東京慈恵会医科大学医学部教授)
錚々たる顔ぶれの方々だと思いますが、これだけの人が集まり、道徳や訓示の様な提言をしているだけでは、もはや国民は納得しないのではないでしょうか。最後の晩餐の様に、横並びで酒を飲まなけれならないなら、居酒屋文化は早晩、消滅するでしょう。イベントも結婚式場も無くなります。野球やサッカーはすべて無観客試合になる…?
更なる自粛を強いられている国民は、コロナが終息するのはいつなのか。誰もが分かるように、数字で簡潔に明示して頂きたいのです。
専門家や政府はこれだけの事をするから、国民も協力してもらいたい…数的に明確な目標値を示して頂かないと、とてもこれ以上は持たないのでは…分かりませんかね。
専門家会議と銘打っていますが、何の専門家の集まりだったでしょうか?
確か、『新型コロナウイルス感染症対策専門家会議』だったかと…
何ヶ月もかけて、打ち出される対策がこれですか。見劣りがするのは気のせいでしょうか。
専門家や政治家は、すでに責任を果たす積りはないのでしょうか。
諸外国では、一応の終息が見えた国もあるというのに、我が国はいつ自粛が解除されるのでしょうか。コロナで死に、経済で殺され、日本国民は政治家と専門家の手にかかって、2度・3度と殺されなければならないのでしょうか。
道徳的な新生活を送れば、国家の篤い保護・丁寧な補償を受けられるのでしょうか。
それとも国民は新しい生活様式を、ただ強いられるだけなのでしょうか。
もう本音で教えて頂きたい。
美辞麗句を並べ立てても救われません。
国民が納得できる数値を何ら示さずに、臆面もなく次々と専門家と称する方が、TVに出てきて訳の分からない説明をしています。いつまで我々は我慢しなければならないのでしょうか。
非常事態宣言が延長されましたが、飲食業会やサービス業界は5月末まで耐えていけるのでしょうか。
巷に失業者が溢れ、社会不安が高まる事でしょう。
社会は分断され、人々は終息の見えないコロナ禍に怯え、経済的に破綻し、ハイパーインフレにも耐えてゆかねばなりません。諸外国と比べて、なぜ日本の政治家と専門家は、こんなにも見劣りするのでしょうか。分かりません。
しかし、こういう政治家を選んだのは、ほかならぬ我々である事を肝に銘ずる必要があります。 でなければ、先に進むことが出来ません。
多分、5月末になっても何も変わらないでしょう。
好むと好まざるとに関わらず、我々は自己の感性と理性を信じて判断しなければならない時期を迎えます。政治家や専門家の言が信じられないのですから、どこかで各自が信ずる道を歩むしかありません。
言いなりになっていたら、第2波・第3波のコロナで確実にやられてしまいますよ。経済をダメにして命がなくなる。これは誰も守ろうとはしていません。経済も命であり、出口のないトンネルをいつまでも走っていろというのは、真に無責任極まりません。
言いなりにはなりません。何度死んでも助けては貰えないのですから…。