2020年、別府大分毎日マラソンで青山大の吉田祐也選手(4年)が惜敗!優勝こそ逃がしたものの、日本人トップの堂々の3位で入賞。39㎞付近では一時、トップに立ち、優勝への期待も覗かせてくれたが、ヒシャム選手(モロッコ)、アブデラ選手(エチオピア)に抜き返され、惜しくも3位にとどまった。しかし、吉田選手はマラソン初挑戦!2時間8分12秒の初マラソン&日本学生マラソン記録にこそ及ばなかったが、歴代2位という好記録を叩き出した。これには、青山学院・原監督も「幸せホルモン全開です」と満面の笑みで祝福した。
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優勝はヒシャム・ラクーアヒ(モロッコ)、2位はアブデラ・ゴダナ。3位が吉田祐也。
吉田選手は、箱根駅伝で1年生時にはメンバー外。
2、3年時にはチーム11番手で、あと一歩で箱根駅伝出場を逃がしていた。
万感の思いを込めて、今年(1月2日)の箱根駅伝4区に出走。
東洋大の相沢晃(4年)が前回大会でマークした区間記録1時間54秒を更新する1時間30秒で走破。10年は敗れないだろうと言われた相沢選手の記録を驚異的な区間新記録で破った。
最初で最後の箱根駅伝となった吉田選手は大舞台でチームを首位に導き、2年ぶり5度目の総合優勝の立役者となった吉田。今回の別府大分毎日マラソンで周囲から好記録を期待されていたが、見事その期待に応えた。
青学大4年の現役選手:吉田祐也が、圧巻の走りを見せ、日本人トップの3位に入賞した。
2003年のびわ湖で中大の藤原正和(現監督)がつくった2時間8分12秒のマラソン&日本学生マロ孫記録にこそ及ばなかったが、歴代2位の好記録を叩き出した。
今年の箱根駅伝で、脅威の区間新記録をマークした吉田選手が、ちょうど1ヶ月後、さらなるサプライズを引き起こした。箱根で激走した後、3日間だけ休養し、練習を再開したという。
今大会までに30キロ走は3回こなしたとか。初マラソンに向け、複数のレースを録画観戦し、勉強した。一番参考になったのは2017年福岡国際で3位になった大迫選手の走りだという。
大迫選手は先頭集団の後方左で無駄な走りをしていなかった。
後方は風よけになるし、給水がとりやすいと賢く分析。
この日は中盤まで、その通りにレースを進め、残り3キロでスパート炸裂。
トップに!しかし、このスパートが裏目に!
一時、優勝の期待を抱かせてくれたが、惜しくも3位に後退・・・そのままゴール。
ヒシャム選手(モロッコ)、アブデラ選手(エチオピア)に抜き返されたのちは、トップに返り咲くことはできなかった。
実に惜しい。大健闘だったが・・・。
初マラソンで日本人トップ・日本学生記録歴代2位という記録を叩き出した吉田選手。
将来に大きな期待を寄せる結果を生み出したことは間違いない。
原監督が「もったいない。これだけ仕上がっているのに、パサっと辞めるのは!」と何度も翻意を促されたという吉田選手。
大学卒業を区切りに競技の一線から離れる意向だったという。
箱根駅伝の快走後、日本陸連長距離走・マラソン強化戦略プロジェクトの瀬古リーダー(63)=DeNAエグゼクティブアドバイザーや住友電工の渡辺康幸監督(46)に競技続行を薦められた。
その甲斐あってか、吉田選手も進路を再考。
一般企業(ブルボン:大手食品メーカー)に就職が決まっていることもあり、別府大分で可能性を見極めた今、今後の動向が注目される。
実業団の中で、何らかの形で長距離走に関わっていくのは間違いないであろう。
しかし、瀬古氏が苦言を呈していたように、40キロ辺りで無理してトップにでなければ、どうなっていたか、分からないレースだった。
今後も競技を続けて経験を積めば、次回のパリ五輪でメダルの期待も・・・
サブ10の選手が10人も出た今回の別府大分マラソン!
東京オリンピックにメダルの期待を抱くのは早計だろうか?