平成28年8月2日(火)又五反田のリハビリ専門病院に転院した。
まず、差額ベッド代に驚かされる。
1週間ぐらいで4人部屋に移れたのでホッとする。
今度は少し、まともなリハビリが出来る様になった。
しかし、歩けるのはほんの7~8mぐらいだ!
しかも脇に看護師が付いていないと危ない。
これを1日に何度か繰り返す。
病院側も貧血と腎機能の低下を恐れてか、母にはあまり負荷のかからないリハビリしかしない。
2~3日に1回は見舞いに行き、リハビリの様子と効果を見てくるのだが、目立った効果は現れてきていない。
本当にこれでまともに一人で歩けるようになるのか?
不安がよぎる。
月に2回は医師と看護師を交えて面談を行った。
医師ははっきりと言う。
普通の人と同じ様な負荷をかけてまだリハビリはできない。
貧血状態と腎機能の働きを見ながらリハビリを続けるしかない。
前回よりは状態が良くなっているので当院でも再入院を受け入れた。
徐々に機能回復訓練を続けて行くしかないと・・・
兄夫婦の子供たちが見舞いに来てくれた。
私達の子供も見舞いに行く。
親戚や近所の人はもう来てくれない。
リハビリ専門の病院などあまり知らない人が多い。
第一電車に乗らなければ無理な場所だ!
前の病院の様に気軽に歩いて来れる場所ではない。
おまけに、これだけ何度も入・退院を繰り返していれば見舞いに来てくれる人も回数も減ってくる。
リハビリ担当の人達が優しいのが何よりの救いだ。
母も今度は嫌がらずに訓練に臨んでいる。
前回は全く効果の出ない内に手術先の病院に逆戻りしてしまっていたから・・・
1ヶ月以上入院し、訓練を続けやっと12~13mぐらいは1人で歩ける様になったかな?
退院の日取りなどが話に出る様になった。
10月11日(火)退院!
自宅に戻る。
自宅ではトイレまで歩いて行くのがまだ危ないというので、病院側から室内で簡易トイレで用を足す様に勧められた。
便器の清掃などは当然の様に私の担当となった。
左大腿骨骨折をする前に通っていたディサービスの施設に漸く退院できた旨を伝えた。
ケアマネージャーが来てディサービスをいつからにするか、などの話をする。
まずは紙おむつの手配をお願いした。
これまた、普通の後期高齢者より高い料金となる。
去年、田舎の家屋を売却し収入があったためだ!
仕方がないとあきらめるしかない。
こんな時に限って左大腿骨骨折などと余計な事故を引き起こしてくれる。
しかし、程なくして母の容態が又、おかしくなった。
ディサービスに行くどころの話ではなくなってしまった。
胸の苦しさを訴えてくるようになった。
すぐにかかりつけ医に往診を依頼する。
ちょっと診察しただけで直ちに入院を勧められた。
入院先の紹介状を書いてもらい下見に出かけた。
紹介先の病院はすぐに見つかったが、かなり古い建物で陰気臭い。
頼み込んで院内を見学させてもらった。
不気味なほど静かで良く見ると、何人もベッドに横たわっている。
職員から話を聞くと、ほとんど看取りの患者ばかりだと言う。
これでは母に気の毒だ!
認知症が治癒してからは母の意識ははっきりしている。
まだ看取りの段階ではない。
しかも値段を聞いて、又驚いた。
ただ、寝たきりの状態で月々40万円近くの出費が必要となるらしい。
これではとても我が家の収入では無理だ!
いつまで介護が続くか、はっきり断定できない。
事情を話し、はっきり断って他の病院を紹介してもらった。