年明け早々、100万円を100人に配るという奇妙キテレツな作戦に打って出たZOZOの前澤友作社長(43)。話題性は充分達成した。しかし他方、株価は一時の勢いを失い、大手ブランド離脱のニュースも伝わってきた。そう、1億円バラ撒きでも消せない悪い評判が聞こえてきたのだ。1月17日(木)発売の週刊新潮1月24日号の記事から、それらを抜粋し考察してみた。
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月旅行計画9月に発表、26歳女優との交際、プロ野球への参入などで、株価は夏に4800円、時価総額で1兆円を軽く超えていた。
しかし、その後は右肩下がりを続け、大納会当日には一時約13%下落、2000円を割る局面もあった。世界同時株安というタイミングの悪さもさることながら、その急落の原因を「オンワードのZOZO退店」に見る向きは少なくないという。
これはZOZOが運営する衣料品通販サイト「ZOZOTOWN」からオンワードが出品を取りやめたものだ。同社が「23区」などの主要ブランドをZOZOで展開しておよそ10年を経ての「離縁」だった。
オンワードHDの担当者は、「ZOZOさんが昨年12月25日から導入した新サービスというのは、言ってみれば恒常的な値引きサービスのことで、当社のブランド価値を棄損する可能性が高いと判断しました」と語る。
新サービスとは「ZOZOARIGATO」と言って、年会費3000円または月会費500円を払うとZOZOTOWNの買い物が常に10%引きになるというものだ。
割引分はZOZOが負担するが、新商品を投入したそばからバーゲンセールが始まることになり、リアル店舗との価格差など少なからぬ混乱が生まれることに繋がる。
オンワードの保元道宜社長は、新サービスについて、「事前に十分な時間や相談がなかった」と指摘している。売上高500億円弱ある著名ブランドも、オンワードと同じ理由で撤退を決めたという。
そこの執行役員は、「“キャンペーンを始めます“というお知らせメールがウチのEC(ネット通販)に届いたのは、よりにもよって年末の繁忙期。」
ZOZOからの連絡は常に常にメール。一斉送信みたいな文面。値引き分はZOZOが負担する旨は確認できたが、詳細は全く分からない状態。
この時点では特に問題視せず、受け入れてしまったが、年明けの始業日にZOZOのページを見て衝撃を受けたという。「ARIGATOメンバー価格」として、定価から割引された金額が表示されていたからだ。
私達は店舗でセールを一切行っておらず、アウトレットへの出店もしてこなかった。そうして守って来たブランド・イメージから大きく逸脱してしまう。
大急ぎでZOZOの担当者に連絡を取り、“こういう形のキャンペーンなら退店を考えざるを得ない。直接上司と話し合いたい”と伝えましたが、この件で担当部署には問い合わせが殺到中。
上司との面談が叶うのは最短で月末ですという。ウチとしてはその時期まで放って置くわけにはいかないので、“申し訳ないが、とりあえずZOZOの弊社商品ページは非公開にさせて頂きます”と伝えました。
同業他社の担当さんも頭を抱えており、“新商品や限定商品はZOZOに出さない”など、対策を考えて動き出しているらしい。どうやら各社のZOZO離れが、さらに加速しそうな勢いなのだ。
これは伊勢丹新宿店で3割前後を徴収しているという。ZOZOでは更に「クーポン」と言って、対象ブランドの商品を安く買える仕組みがあり、この割引分は各テナントが負担する。
これは販売ツールとしては強力だからブランドは頼りがちになる。しかし、後から参入した所は手数料を30%以上取られているらしい。
ZOZOに出店したのは、「ファッション感度の高いユーザーが集まっている」という印象をもっていたから。しかし、今は「しまむら」や「西松屋」の商品も沢山並んでいて見え方が変わってきている。
ギフト需要が高い商品は“どこでも買える”というイメージを避けたい。今回のキャンペーンをきっかけに、オンワードさんが撤退したことにも背中を押されました。ミキハウスさんもZOZOとの付き合いを考えている様ですと語る。
昨年末には、<ユナイッテドアローズがZOZO離れへ、ECサイトの開発委託先を変更>と報じる記事もあった。
ウチみたいな堅い会社にとって、永続的に真面目なビジネスが出来る相手として「ZOZOってどうなんだろう?」という疑問があります。
一部の人が利益を搾取しているという印象があり、不信感は募っています。年始に前澤社長が「お年玉キャンペーン」をしましたが、株価が下落している状況でよくやるなぁと感じました。
それなのに、ウチの妻も息子も参加していたことが分かって、ガックリきちゃいましたと語る。
新春セールの取扱高が史上最速で100億円を突破したことに感謝を込め、前澤社長個人から100名に100万円をプレゼントしたものだ。
ツイッターで社長をフォローし、リツイート(拡散)するだけで資格を得られるということで、フォロワーは約12倍、リツィ-トは554万を超えた(世界記録)。
NHK「ニュース7」をはじめスポーツ紙は一面で報じ、各ワイドショーもこぞって取り上げた。対価を取らずに大量の貨幣を市中に供給するヘリコプター・マネー政策は中央銀行・政府の専売特許だったはずだが、そのお株を奪うとは・・・
話題性は十分。費用対効果は十二分だった。しかし、ZOZOには消費者という顧客と同時に、出品者という顧客が存在する。既に触れた様に出品者から悪評がどんどん出て来る。
彼らの血涙を原資に1億円のバラ撒きが行われたと論難されないため、ツイート上では「僕個人から」と言い添えていた。しかし、彼の収入の多くはZOZOからの配当と売却益が占めている。
私生活ではで自家用ジェットを約60億円で買い、バスキアの絵画を約123億円で落札、車はブガッティ・ブェイロン(エルメスデザイン)2億7800万円他多数所有・・・
楽器、ストラディヴァリウスなどなど・・・時計は数知れず。
おうちは、千葉市内に敷地面積約500坪、100億円の豪邸!
反感かわない方がおかしい。反発しない奴は鈍感なだけだ。
つまり、出品者の血涙が巡り巡って流れていると言えなくもないと断じている。顧客かどうかも良く分からない新規フォロワーに大盤振る舞いして「日頃の感謝」と称する陰で、なおざりにされる出品者たちの落胆・・・
既出の」執行役員の「ガックリ」とはそういうことになると結んでいる。最近のZOZOはどんどん量販店化している。もう売れれば何でもいいという感じ・・・
創業当時のファッショナブルなイメージは、もう全然ないという。
ZOZOへ出店するメリット・魅力がないのだ。
自社EC(ネットショップ・通販)を持たない「しまむら」あたりが、まだ出店しているぐらいだ。
その「しまむら」でさえ将来的には自社ECを考えているらしい。今はまだ、ZOZOでお勉強中ということらしい。
客単価が落ちてしまうから、手数料を上げざるを得ない。
昨年、ZOZOはオーダースーツなどを含めたプライベート・ブランドを立ち上げた。
ZOZOSUITを元に世界に打って出る算段だと囃す声もあったものの、このウエアをタダで配布するなど投資額が大きすぎ、収益化のハードルは高い。
ハイブランドからは出店を拒否され、国内は飽和、海外にも行けずとなればZOZOの将来に疑問符がつきかねないと結んでいる。
悪名高い新サービス「ZOZOARIGATO」は、メーカーにとって何のメリットもない。ZOZOの株価が下がって“ざまあみろ”と思っている業界人は多いのではないか?
散々、メーカーの首をしめて私腹を肥やし、「1億円キャンペーン」も搾取した金で何やっているんだと不信感を持っている人が多いはず・・・アンチ前澤の声は相当高まっているらしい。
ショー・マスト・ゴー・オン!
一旦始まれば中止はナシ。
1億円バラ撒きに月旅行では、もう誰も満足できないということで記事は終わっている。
我が世の春を謳歌して来たZOZO前澤社長!
今年が正念場の様ですなぁ!?