2018年11月3日、4万人を超える観客で膨らんだ東京・味の素スタジアム。ラグビーのワールドカップ(W杯)で2連覇中のニュージーランドと日本が激突した。その中に福岡堅樹選手の姿があった。この強豪を相手に福岡選手は確かな手応えを感じた様だ。
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福岡 堅樹(ふくおか けんき)は、1992年9月7日生まれの26歳。
2019年現在、トップリーグパナソニック ワイルドナイツに所属する日本代表のラグビー選手。
福岡堅樹選手は、学生時代から怪我に悩まされてきた。
高校時代に、【左膝の前十時靭帯】・【右膝の靭帯断裂】といった膝の故障が多かった。
一歩、間違えば選手生命に間違いなく支障が出る大怪我である。
今は一応完治している様で、現在のところ怪我の後遺症は見られない。しかし、今年のスーパーラグビーも当初は故障で出遅れ、一時心配されたが、現在は支障なく試合に出られる様になったようである。
50m走5.8秒という超俊足!
走り始めてから、あっという間にトップスピードに乗ってしまう。
福岡選手は快速を武器とする日本代表のスピードスター。海外勢との戦いでもそのスピードをいかんなく発揮する。相手方の守備を何度も混乱に陥れる福岡選手に対し、驚きの反応が国内外から寄せられている。
その福岡選手も高校時代には、膝の怪我で悩まさせられた。
この高校時代に膝の手術で出会った医師に精神面でも支えられたことが、医師への夢を固くしたようである。この出会いがあったからこそ、敢えて難しい道を選んだのだ。
医師として「いつか僕も、人を支える医師になりたい。」とスポーツ整形に携わりたいという思いが募ったそうである。
自分の怪我から回復の経験があるし、怪我をした選手のメンタルを親身に理解できる医師になりたいと願っている。
名前:福岡賢樹(ふくおか けんき)
生年月日:1992年9月7日生まれ
出身地:福岡県古賀市
出身校:福岡高校→筑波大学
身長:175㎝
体重:83㎏
所属チーム:パナソニックワイルドナイツ
ポジション:ウイング(WTB)
福岡賢樹選手は、パナソニックとスーパーラグビーであるサンウルブズにも所属している。
5歳の頃からラグビーを始め、福岡高校時代に全国高等学校ラグビーフットボール大会(花園)に出場している。
【花園】と言えばラグビー少年たちの憧れの的!
そんな福岡賢樹選手の実家の家族が凄い。
福岡賢樹選手の祖父は医師、父は歯科医という。
福岡賢樹選手も多分、この優秀なDNAを引き継いでいるのだろう。しかし、父親(鋼次郎:61歳)、母親(のぶ:54歳)とも足はあまり早くはなく、この辺りは突然変異だろうか?
父親の鋼二郎氏は「(妻とのDNAの相性がよかったっちゃない」と笑い飛ばしている。
母方の祖父(崎村正弘さん:82歳)は内科医の医者。この祖父の影響が大きいらしい。内科医の正弘さんが患者と向き合う姿勢に「表面的でない優しさ」を福岡選手は感じていたという。
祖父の背中を見て育った福岡は、祖父の様な医者になることが人生最初の将来像となった。
天は2物を与えずというが、福岡選手には与えられている。
ラグビー選手の必需品のマウスピースだが、歯科医である父親が作っているらしい。
父親も高校大学とラグビー選手だったそうで、家族の支えもあってのびのびと勉強とスポーツに打ち込んできたのだろう。
福岡選手は福岡高校卒業後、大学は医学部進学を目指す。
医学部は現役時代と一浪時に受験したが、無念にも失敗。
一浪時に同時に受験した筑波大学の情報学系の学部に合格し、そのまま筑波大学へ入学し、ラグビー部に入部。
福岡選手は、医学もラグビーも諦めたくなかった、その結論がもう1浪ではなく筑波大学への進学となったようだ。
筑波大学合格だけで相当凄いし、ラグビーで花園大会にまで出場して医学部を目指すなど相当難関な関門である。
出身校である「福岡高校」の偏差値は、なんと72。
そして花園にも出場。福岡選手!もはや異次元の世界の男。
9月のラグビーワールドカップ、東京オリンピックが終了後に、医学部を受験するという夢。驚き!
だが、多分受験には成功するだろう。元々頭は良い。出来る。何よりも克己心がある。
ラグビー界で活躍、貢献した後に大変な道のりを目指す訳だが、きっと、怪我した選手の心に寄り添える素晴らしい医師になることだろう。