男性週刊誌「週刊SPA!」(扶桑社)が女子大学生をランク付けした「ヤレる女子大学生RANKING」などとする記事を掲載させた問題で、記事撤回や謝罪を求めるネット署名運動を始めた国際基督教大学4年の山本和奈(21)さん。「女性をもの扱いし、同じ大学生として見過ごせなかった」と語り、毎日新聞の取材に応じた。近く編集部を訪れ、記事の根底にある価値観について議論したい考えだという。
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山本 和奈
1月5日 9:15 · 東京都東京都 東村山市
ヤレる女子大学生ランキング。
10/23日に販売の記事に書いてあったものを読んで、激怒しました。他の記事を読めば読むほど、怒りがたまらずに、著名活動を始めました。週刊誌であろうと、男性誌であろうと、こんな内容を書かなくても記事は書けます。
これを書いて何を求めてるのか。
読んだ男性は、この大学から来てる女の子を探し出し強引に性行為を要求するのか。書いてある大学の学生はどうするのか。
“Easy A”というラベルを貼られブランド化されてしまうのか。世界中で女性促進に対する運動があるなか、日本は遅すぎます。
スタートラインにもたってないと思います。童顔や若くて可愛い女性に対する過剰な依存。
レイプや、セクハラが普通で、起訴しても無駄な社会。
今年初めてG20が開催され、ウィーメン20も、開催されるのに根本的な意識を変えないと何も変わらないと思います。周りを数年間見てきて、社会問題や、政治、原発問題、沖縄の基地、外国人労働者、また、こういった女性に対する問題に関して声を上げるべきなのは若者だと思います。
自分の周りの同世代は発言力があったり問題を問題!と声に出す人が多く、恵まれています。
だけど一歩外に出ると、声をあげてる若者がまったくいなくて、正直呆れます。
チリに留学している時、同じく女性を軽視する教授の発言、学内における性暴力、そういった問題に学生が発言し、プロテストや学生ストライキになりました。
正直、刺激を受けました。
何故日本はこうならないのか?と思わされました。誰も声に出さないのであれば、私が声に出したいと思います。
日本のみんなが問題意識をしないのであれば、世界中にいる友達の力を借りて外から、日本の問題を”問題視”し、日本の人がそれを理解するまで戦いたいと思います。
Edúcate For代表 山本和奈
change.org
https://www.change.org/→ここにアクセスし署名して下さい。世の中を変えましょう!
キャンペーンに賛同!
週刊SPA: 女性を軽視した出版を取り下げて謝って下さい
『週刊SPA!』は10月23日に発売された2018年12月25日号で「ヤレる『ギャラ飲み』実況中継」という記事を6ページに渡って特集。
「ギャラ飲み」とは参加する女性に料金を支払って開催する飲み会のこと。
最近では参加者の男女をマッチングするアプリも複数あり、記事では同誌取材班がアプリを使って出会った女子大生とホテルに行くまでの過程をルポしている。
SPAの記事で名指しされた実践女子、大妻女子、フェリス女学院、法政、中央の5大学もSPA編集部に「女性の尊厳を傷つけ、学生の安全を脅かす」として猛抗議。
さすがにSPA編集部でも慌てて「女性の尊厳に対する配慮を欠いた稚拙な記事を掲載し、多くの女性を傷つけてしまったことを深くお詫びいたします」とする謝罪文を掲載し、一応体裁を取り繕っている。
しかし、山本さんは納得していないという。
「一番知りたいのは、この記事で何を達成したかったのか、一体何のためにこの記事を出したのか、ということです。記事を書いたライターや編集部だけを批判して解決する問題ではない。男性に女性を性的に消費させ、女性は見て見ぬふりをしたり、笑ってやり過ごしたりせざるを得ない社会が問題だと思っています。若者が声を上げて、社会を変えて行くムーブメントを起こしたい」と語る。
山本さんは6歳までシンガポールで育ち、日本のインターナショナルスクールを経て大学進学後はチリに留学したという。南米や日本で教育格差の是正に取り組むNGO「Educate For」の代表でもある。
日本では女子学生の制服姿が性的に消費され、自動ポルノや性暴力も後を絶たない。一方で若い女性向けのファション誌には「男の子にモテる方法」といった企画があふれ、性被害に遭ったら自分を責める。女性が軽んじられ、女性も自分をリスペクト(尊重)する気持ちが少ない様に感じて来ましたと語る。
山本さんは「日本の若者が自分の意見を発信しにくい状況にあることが歯がゆかった。そこに『ヤレる女子大学生』ですよ。怒りが爆発しました。
『ヤレる』って言葉を女性に向けるってどういうこと?モノ扱いしているとしか思えません。同じ女子大生として黙って見過ごすことはできないと思いました。」と語る。
4日にオンライン署名サイト「チェンジドットオルグ」で署名運動を開始。
呼び掛け文は一気に書き上げたという。
「週刊誌及び出版社による女性の差別用語、軽視する発言を今後、一切やめる他、今回の記事の撤回及び謝罪をお願いします。女性の軽視は笑いごとではありません」と主張。
賛同者はすでに4万5000人を超え、5万人に迫る勢いだという。
むべなるかな!
一般の人々が手に取る書店での露骨な性表現の週刊誌や雑誌が如何に多い事か!?
書店の広さにもよるのだろうが、一般人の目に届かないコーナーを設けて欲しいなぁと思う。
多々ある。近づくのが憚られるほどだ。まったく嫌になる。
一流と呼ばれる出版社でも破廉恥極まりないタイトルの本が目立つ。
性が、まさに商品化され、恥ずかしげもなく陳列されている。
マスコミに携わる人間としての矜持が、この種の人々にはないのか?と嘆かわしい想いを常々感じていた。
その時に、この署名運動だ。
賛同者が、どっと4.5万人以上に到達したのは自然の動きだろう。
SPA編集部は、あれで謝罪した積りでいるのかな?
良識を疑う。あの程度の謝罪文で事件が収束するとは思えない。
こんな事で、週刊誌や雑誌は将来に生き残れるのか?
「週刊SPA!」の「ヤレる女子大学生 RANKING」記事に批判が殺到したのは当然と言えば当然の成り行きだ。
ホントこんな事をしていて週刊誌や雑誌は、将来に向かって生き残れるのだろうか?
ギャラ飲みマッチングサービスを手がける所に「ヤレる可能性の高い大学」を「ランクづけしてもらった」ものだという。
男女のマッチングサービスを運営する『ハイパーエイト』の社長の意見をもとに作成し、都内の大学を1~5位まで選んだまでとのこと。
女性一人一人にアンケートを取ったわけではない、この社長の個人的な主観が大きく占めたランキングである。あまりにお手軽過ぎる。
「キャンパスが渋谷にある」「男ウケの良さを磨いている」「就活相談で仲良くなれるチャンスが多い」など、その理由とともに1〜5位までの大学が紹介された次第。
この記事がSNSで拡散されると、「女性軽視以外の何ものでもない」「見た目、洋服、通う大学で、性的合意なんて表されません」など、女性たちを中心に大きな批判が巻き起こった。当然だよなぁ。
SNS時代、情報の迅速性では勝負にならない。扇情的な内容にしたり、高齢者向け、右翼保守派向けなどに特化したりして生き残りを図るしかないのだろうが、いずれポピュリズム(大衆迎合主義)が沈静化すると万事休す、一巻の終わりとなるだろう。
こんなバカな事していて週刊誌や雑誌は、本当に生き残れるのか?
甚だ疑問に思う。
勇気ある女性「山本和奈さん」に大拍手!!
抗議活動、署名運動が成功することを陰ながら祈ります。いや、表だっても応援しています。