(吉本興業とマルチクリエイター:アドベンチャーゲーム「サクラ大戦シリーズ」などを手掛けたの広井王子氏(64)が14日、京都市内で行われている「京都国際映画祭」内で会見し、ライブコンテンツ事業「少女歌劇団」プロジェクトを発表した。広井氏は同プロジェクトの総合演出を担当。
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少女歌劇団は『清く・明るく・麗しく』をテーマに「和の美意識を体現する少女たち」のライブを関西の専用劇場から発信していく成長型ライブ・エンターテインメント。
日舞、茶道、殺陣、ダンス、歌などのレッスンに励むという。メンバー募集は11月1日から12月31日まで。応募資格は2018年12月31日の時点で満11歳から満17歳までの女性で経験不問。居住の地域は問わないが合格後、指定のスケジュールに従って日常的にレッスンを受けた上で劇場公演に出演できる方となっている。年明けよりオーディションを実施し、4月ごろにメンバーが決定。夏のデビューを目指す。
戦前は日本各地に少女歌劇団があったが、戦後に“少女”の部分が取れたり、歌劇団自体がなくなったりして、少女歌劇団という名前が風化した。吉本興業の共同代表取締役社長CEOの大崎洋氏は「広井王子さんと初めてお会いしたのは2ヶ月ほど前。年格好も近くて、いろんな話題で話がはずんだ。思い切って『大阪や京都をブラブラしませんか』とお誘いした。
その道中の車の中で広井さんの手をそっと握り『大阪で一緒にしませんか』と言ったら『うん』と恥ずかしそうにおっしゃっていただいた」と淡い恋模様のようなオファーだったことを回想し、笑わせた。「後付なんですけど地域活性化。なくなったものを探し出して作り出すことの第一歩になれば」と思いを語った。
少女歌劇団への思いを語った広井氏は「少女歌劇団があったのは戦前。すごく華やかで日本に30ヶ所ぐらいに少女歌劇団があったと聞きます。戦後は少女を取った。宝塚少女歌劇団も宝塚歌劇団になった。少女の部分がとても難しいです」と説明。「小さい子たちが、どんな風に成長するのかを一緒に見ていただきたい。僕もスタッフも含め、勉強しながら。
戦後、日本人が日本であることを忘れすぎたので、そのあたりも一緒にやれたら。女の子が小学生ぐらいから茶道をやったり、お着物を自分で着られるようになったら。純粋にたっぷり日本人であることが国際人になることであろうと僕は信じている」と思いの丈を語り「舞台に立ちたいという思いが大事。そうなれば僕らが見つけますから」と希望する人員を語った。
少女という名前が付いているため、20歳で退団するという決まりや1期生は約30人を想定していることも広井氏は明かした。大阪市内に専用劇場をオープン予定で「小さいけれど、すてきな劇場を作りたい」と意欲的だった。今後、週に2回の頻度で会議を行い、最終的な方針を決める。
広井王子氏(64)が総合演出を務め、「単なる商品として出すのではなくて、少女と一緒に僕らも一緒に勉強しながら日本文化を少女を通して発信できたらいいと思っています」と意気込んだ。
メンバー募集は満11~17歳の女性を対象。
第1期メンバー募集は11月1日から12月31日まで。
経験不問。居住の地域は問わないが合格後、指定のスケジュールに従って日常的にレッスンを受けた上で劇場公演に出演できる方となっている。
年明けよりオーディションを実施し、4月ごろにメンバーを決定。来夏のデビューを目指す。
広井氏は「日本というのは卑弥呼の時代から、稚拙なものとか少女の無垢(むく)なものに大人が浄化されるというか、そういう文化をもっていたのではないか」と話し、「少女歌劇団の意味はそういうところにある」と説明している。「日本文化というものを少女を通じて発信できたらいいな」と意気込んでいる。
募集は30人ほどになる見込みで、最初は「CGで1チームを構成し、生の女の子とCGの女の子がショーをする」と構想を明かしていた。広井氏は今後の運営などに関して、オーディションを経てからでないと決められないことが多いとしながらも、デビュー時は「レビュー形式」でライブを行うと説明。
「将来的にはミュージカルができたら」と話し、将来的には「雪」「月」「花」の3チームに発展させることを目指す。発足にあたり大阪市内に常設劇場が建設されることも決定。広井氏は現在、カメラを設置し、全世界に配信できるシステムを要望しているという。収容人数は200~500人規模で最初の公演はレビューを予定しており、ミュージカルへ成長させていくのが理想だ。
会見には吉本を代表する“少女”として尼神インター、ゆりやんレトリィバァ、三秋里歩、門脇佳奈子が登場。誠子は「私、入ってもいいですか? 13歳の中2なので」と立候補。司会を務めた学天即の奥田修二から「エグいうそをつくな」とあきれられていた。 吉本興業:大﨑洋社長(下の写真)
広井王子氏(下の写真)
大﨑 洋(おおさき ひろし)
1953年7月28日 -(65歳 )
日本の実業家、プロデューサー。大阪府堺市出身。
2009年4月1日付で吉本興業株式会社社長に就任。
1978年に関西大学社会学部卒業後、吉本興業に入社。以後、エンターテインメントビジネス界において様々なプロジェクトを成功させた。特に1980年に上司であった木村政男と共に東京支社(当時は東京事務所)に異動後は、漫才ブームの時代を支えた。
同社に入社した理由は、当時サーファーだったために私服で通勤が可能な会社だったからと語っている。入社当初は仕事に対して特別やる気もなく適当に仕事をしていたが、ある日、会社の同僚と徹夜でマージャンをしたときに終始一人負け続けたことがあった。夜が空けた明け方近くまでずっと負け続けた大崎はおもむろに立ち上がり、カーテンと窓を開けて外に向かって大きな声で「絶対に出世する!」と怒鳴り声を上げた。
その日以来、仕事に対する姿勢は一変し、最終的に社長職に就くという結果に至った。東野幸治はかねてより大崎の能力を崇拝しており、自分の子供の名前をつける際、姓名判断の占い師に相談したついでに大崎の名前も鑑定してもらったところ、「掃除夫から社長になる男」との診断をもらったらしい。
広井 王子(ひろい おうじ)
本名:廣井 照久(ひろい てるひさ)
1954年2月8日 (64歳)
日本の漫画家、アニメ、テレビゲームなどの原作を手掛けるマルチクリエイター、舞台演出家、レッド・エンタティメント顧問、ゲオネットワ-クス顧問、金沢工業大学客員教授。
著名な作品は、『サクラ大戦シリーズ』・『魔人英雄伝ワタルシリーズ』。
2010年10月、AKB48・チームKキャプテンの秋元才加との“お泊りデート”を週刊文春に報じられ、秋元はキャプテンを引責辞任する騒動になった(のち復帰)。これについてはブログで「そんな関係じゃない。いくら何でも56歳のジジイとデートじゃ彼女がかわいそうだ」と否定。
「今をときめくAKB48のメンバーと仕事をしているという自覚が足りなかった」と謝罪している。
2016年5月に、26歳年下の一般人の歯科医の女性と結婚した事を明かしている。
吉本興業が少女歌劇団を設立することになったが、女性の歌劇といえばタカラヅカだし、アイドルといえばAKB48やNMB48!10代限定で男役も作り、雪組・月組・花組に加えCGも導入するとのこと。タカラヅカやNMB48との関係や住み分けをどうするのか?疑問は尽きない・・・
女性歌劇というとこれまではタカラヅカの独壇場なのに、なんと吉本興業が「少女」に的を絞った少女歌劇団を立ち上げると発表し、話題になっている。サクラ大戦の広井王子が演出を担当するという。
戦前は、宝塚をはじめ少女歌劇団がたくさんあったが、女性歌劇へ発展したタカラヅカなどの数少ない例外を除いて皆衰退した。吉本興業の社長:大﨑洋氏や広井王子氏も、それは百も承知している。
そんな過去があると知りながら、お二人は、もう一度「少女歌劇団」復活させようと目論んでいる。なぜなのか?
単なるノスタルジア・・・いやいや、そんな単純な動機ではない様だ!
ちゃんと目算があるはずだ!でなければやらないはずだ。
広井氏は「日本というのは卑弥呼の時代から、稚拙なものとか少女の無垢(むく)なものに大人が浄化されるというか、そういう文化をもっていたのではないか」と話しているし、「少女歌劇団の意味はそういうところにある」と説明している。「日本文化というものを少女を通じて発信できたらいいな」と盛んに意気込んでいる。
大﨑氏は、大崎氏で「後付なんですけど地域活性化。なくなったものを探し出して作り出すことの第一歩になれば」と思いを語っている。単なる思い付きだけではない。深いい思い入れが、二人には共通している。
当然、立ち上げた当初は人気団員も少ないから、卒業されてしまうとかなりレビューには響くだろう。
しかし、その辺は計算済みのはずだ!
最初から厳しいルールを最初から設けているのは、かなり本腰を入れて次から次へと団員を入団させていく強い意思の表れが見て取れる。
また、少女歌劇団でありながらタカラヅカと同じように男役も設ける。これは、恋愛などをテーマの1つに加えることを意図した動きに間違いない。
そして、雪組、月組、花組!現時点で公表されているチーム名はこの3つ。
花と月は「グランド花月」などから想像がつきましたが、雪組とはちょっと意外な感じ!
でも、あまりこの路線を貫くとタカラヅカと被ってしまうので、名前の面で差別化は難しいですね。
CGが、恐らくこのプロジェクトの目玉の一つになるのだろう。
チームのうち1つにはCGを入れるというもの。
これはタカラヅカには全くない取り組みで、どんなステージ・ショーになるのか楽しみなところではある。
こんな感じの団員が出てくるのでしょうか?それとももっとリアルな何かでしょうか?
女性にマトを絞った歌劇は「タカラヅカ」が圧倒的な存在感を示しているし、アイドルにはAKB48やNMB48などが存在している。
同じようなことをすれば、注目されるのは最初だけで、しりすぼみに終わっていくだけだから、差別化は必須事項。
そこで、吉本興業といえば「お笑い」とくる。
しかし、そこと被ってしまっては、「少女」に限定する意味が乏しくなってくる。
素人目線では「差別化がむつかしそう・・・」と思えるのだが、その辺りを承知の上でお二人で参入するのだから、今までとは一線を画した歌劇を立ち上げる自信があるのだろう。
タカラヅカとの関係、住み分けは?
どうする気なのか?
女性歌劇の圧倒的先輩格で、歌唱力・ダンスの実力・物語の精度など、何を取っても圧倒的な実力・経験・知名度を兼ね備えている。
同じスタンスや目線で少女歌劇団を作ると、負けてしまうのは必至。
そんなことは百も承知のはずだから、タカラヅカのような真面目な物語路線は進まないはず。
「少女」にフォーカスするのであれば、AKB48やNMB48をはじめとするアイドルグループ。
タカラヅカとは路線が全く違うし、「アイドル性」を全面に出しているから、活かし方など1日の長があるはず。
同じようなスタンスを採用すれば、「なんだ、ただのアイドル路線か」とファン候補の失望を買いから、アイドル路線も進まないはずである。
「タカラヅカとも被らず、アイドル系とも被らない」という非常に難しいジャンルに、どのような答えを出すのだろうか?
推測だけど、アイドルよりも歌唱力やダンス力に優れているけど、物語はタカラヅカのような本格的なものではなく軽い感じにする、そんなコンセプトで臨まれるのかな・・・
芸能界の酸いも甘いも嚙み分けた大﨑洋氏と広井王子氏のお二人!
既定路線とは、一味二味も違った路線を打ち出してくるのでは!?・・・と期待しておきましょう!