毎年いくつもの舞台で主演し、映画やドラマ、バラエティー番組に出演、音楽活動にも力を入れている大竹しのぶさん。私生活では2人の子どもと96歳の母と暮らし、母として娘として、忙しい日々を過ごしている。仕事と子どもとの生活、そして介護をどのように両立しているのだろうか。私には仕事と介護の両立は出来なかったので、興味をもって調べてみた。
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大竹しのぶさんの7月、8月の休みは、ほんの数日だけみたいだった。
芝居の稽古がある日は夜8時頃に家へ帰り、バラエティー番組の収録があればもっと遅くなる。それから食事をし、洗濯し、自分の時間は日付が変わる頃からだという。
ニュースを見たりして、リラックスしてますね。すぐに眠ったほうがいいのですけど・・・今年に入ってからの主演舞台を並べてみると、4月は『リトル・ナイト・ミュージック』、8月からは『出口なし』、11月に『ピアフ』が待っている。
この合間に、テレビドラマに出演し、レギュラー番組『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』の収録をこなす。さらにはレコーディング、コンサート出演など、音楽活動も行う。
忙しすぎる61歳。
自身が若い頃イメージしていた「60歳になった自分」はもっと違っていたという。人間は優雅にゆったりと年を重ねていくものだと単純に思っていたけれど、全然違いますねと言っている。
年を重ねたら重ねたで、問題は起き続けるんだっていうことがわかりました。問題が起きて、その都度悩んで。だから『楽になる』ってことは、もしかしたらないのかもしれない。『何もない時間』とか、そういうのはない人生を選んでるのかなと思います。
16歳の時にテレビドラマのオーディションに合格し、デビュー。
映画『青春の門』での演技が評判となり、NHK連続テレビ小説『水色の時』のヒロインに選ばれた。以来、テレビドラマ、舞台、映画と出演を重ね、日本を代表する演技派女優になり、その間、2度の結婚と出産をした。
子どもが小さい時は、子どもとの時間が優先でしたが、大きくなってからのこの10年ぐらいは、またすごく忙しくて。仕事の分量を考えなくては、と思ってはいます。旅に出たり、家をきちんとお掃除したり、もっとそういう時間がほしい。『ずうっと同じこと言ってるよ』って人から言われるんですけど・・・
大竹は今、長男・二千翔(にちか)と長女・IMALU、そして大竹の母・江すてると4人で暮らす。服部晴治、明石家さんまと2度の結婚。
その後、野田秀樹と共に暮らし、いろいろな経緯を経て別れを迎えたが、ずっと変わらないのは子どもと母と一緒にいること。
母は今年96歳。育児を手伝ってもらう立場から、介護をする立場になった。大竹はそのことを「面白いなって思う」と言う。
介護は経験する人と、しない人がいる。私は経験する運命なんだなって。
まあ、自分で選んでそうしてきたわけですけども。
だから、面白いなって思いますね。・・・だと。
まぁ、妹さんや他の人の手助けもあるのだろうけど・・・
事もなげにこう言える人は、私は素直にすごいなと感じる。
お世辞ではなく、偉いなぁ!と尊敬する。
私にも同い年の母がいる。
妻の手助けにほとんど頼っていたのだけれど・・・
私は最後まで母の介護をすることが出来なかった・・・極度の不眠症とうつ状態に陥り、母の介護は途中でホントに放棄したかった。
いよいよもう限界だという頃になり、やっと特別養護老人ホームに入居できる事になった時は心底からホッとした。
家計の経済状態から言って、すぐには民間の介護付き老人ホームに入れる余裕がなかったので、仕方なく私が面倒を見ていただけの事だったから・・・
「介護が面白い」などという発想はどこから生まれてくるのだろう?
私には苦痛以外の何物でもなかった。
母をどこかで見限らないと自分自身が破壊させられてしまうと感じていた。
特養で、もう寝たきりに近くなった母と対面しても会話は全然弾まない。
何を話ししても乗ってこない。張りがない。
母が今何を考えているのか、良く分からない。
ただ生きていても仕方がない。早くあの世へ行きたいとだけ・・・何度聞かされたことか・・・
それだけを呪文の様に唱えていた。その言葉を聞くのが一番嫌だった。
尽くした甲斐がまったくなくなる。それも最近あまり言わなくなった。
ただ、ボーっと天井を眺め、うつらうつらしているばっかりだ。
大竹しのぶの様に仕事がどんなに忙しくても、どこか「心に余裕がある人」でなければ「介護が面白い」などとは決して口に出せない言葉だと思う。
仕事から疲れて帰ってきて、食事をし洗濯をし自分の時間は日付が変わる頃だという。
私などはただ不眠症で眠れないから仕方なく起きているだけの話だ。
睡眠薬を限度量まで飲んでも眠れるのは1日3~4時間が限度だ。
それも熟睡出来ている訳ではない・・・疲れは澱のように溜まっていて、心から楽しめるものがない。
無理して興味のあるものを見つけるようにして打ち込んでいる振りをしているだけだ。どこからこの差は生まれるのだろうか?
映画、舞台、TV、音楽活動・・・どれを取っても人に必要とされているからこそ仕事があるし、舞い込んで来るのだろう。その違いだろうなぁ・・・
仕事と育児、仕事と介護・・・さまざまな「両立」に悩む人がいるなか、現状を「面白い」と表現する大竹に、両立の仕方をヤフーの編集部員は尋ねている。
仕事はしなければいけないこと、生きるためにも。より良い仕事をしていこうと努力するのは当たり前のこと。例えば台詞を覚えるというのは最低限のことで、より良くするのが稽古場です。
そして、稽古場から帰ったらご飯を作る、洗濯をする、お風呂に入る、掃除もする。これも当たり前のこと。
秘訣を語ることなく、当たり前と繰り返す。家でも稽古場でも、気持ちは何一つ変わらないと言う。
母親として100点は取れていないし、仕事でも100点はもちろん取れていない。それはそうですよね。でも、100点を目指して頑張るしかないわけで・・本当に頑張らなくちゃいけない時って、人生に何回かある感じがして。
頑張らなくていい時には頑張らなくていい。
きっとここが頑張り時って、自分でわかるはずだと思うから。
そうやって生きてきたかなあと思いますね。
簡単に言うなぁ・・・説明が良くわかない。
でも秘訣などないか・・・
そう、確かに頑張るときは頑張らないと本当に後で後悔する。
過去は取り戻せない。未来に経験を生かせるだけだ!
日常を楽しめないと何をやっても人との絆は生まれないだろう。
週に一度、大竹は朝日新聞にコラムを書く。
「まあいいか」という題名の連載には、日常に楽しみを見つける大竹の暮らしが綴られているだけでなく、時には「介護保険法の改正」について辛口な疑問のコメントも寄せている。違うところにお金が回っているのではないか?安倍首相を名指しで批判するときもある。
しかし、人との出会いや縁を大切にしている。
テレビのロケ後に一緒に写真を撮った小学生の男の子が「なんでも上手くいくお守り」を送ってくれた話、免許証を失くして行った免許センターで「芸能人ですか?」と語り掛けてきた18歳の青年と、2時間以上語らった話・・・
人との縁を楽しんでいる。
昨年開かれた大竹の還暦を祝うパーティーには、200人近くが参加し、話題を呼んだ。明石家さんまも野田秀樹も壇上で祝福のスピーチをした。かなり盛大に行われたみたいだ。すごいなぁ!別れた旦那まで参加してスピーチするなんて・・・
過去に、「今までお付き合いした人で、後から会えない人はいない」と言っている。どこか、他の人と違う。
仕事とか関係なく、誰でも普通に会えます(笑)と言う。
会えないということは、過去の自分さえも否定しちゃうことですし・・・
きっと向こうも、嫌な部分を忘れてくれているんだと思うんです。母の世話をしながら、たくさんの舞台をこなし、歌をうたう。
大竹の言っていた「頑張らなくちゃいけない時」。
今がまさに、その時なのだろう。大変なことが起こった時、『ここはちょっと、やってやるか〜』っていう感じで乗り越える。それが人生かなって思うんですよね。
そうして頑張ると、楽しいことは見えてきますよね。
実に飄々として身構えずに生きてる感じがする。
正直、羨ましい。
素直に自分と向き合って生きている感じ・・・
TVを見ているだけでは、何かボーとしている人だなぁとしか感じていなかった。
舌足らずなしゃべり方があまり好きではなかったし、人に媚びるような態度もあまり好きでなかった。
しかし、映画で見せる演技は折り紙付きだったし・・・
やはり、どこか普通の人と違うものをもっているなぁ!
でも、舞台でのピアフの歌は評判良くないな。
歌は下手ではないのだろうけど、所詮女優がただ声を張り上げて歌っているだけの様だ。
ピアフの歌など付け焼刃では到底歌えるものではない。
歌に精力をつぎ込むのもいいけれど、自己満足で終わってはいないか?
大竹しのぶが演ずるピアフの舞台など全然見に行く気になれない。
大竹しのぶには、シャンソンの代表曲「愛の賛歌」は無理だろう。
聞くに堪えないとネットにも載っている。
でも何なのだろう?仕事と介護を両立できるなんて・・・
性格か・・・そう言ってしまえばそれだけで終わってしまう。何の解答にもならない。
努力もしている。しかし、それを感じさせない。
やはり、天性の何かを持っている。ピアフの歌は無理だけど・・・
私達には決して真似できない何かが・・・何なのだろう?
良く分からない。
分かるのは私には到底真似の出来ない生き方をしているという事だけ・・・
仕事と介護を両立させているだけですごい。