今年も民放各局の激しい「視聴率戦争」がスタート!
日本テレビは、1月6日の日曜日:午後10時から新作ドラマ「3年A組―今から皆さんは、人質です―」を放送する。テレビ業界が注目しているのは、主役の菅田将暉『(かんだ まさき(25)』ではなく、永野芽郁(19)だという。皆さん!ご存知の様に彼女は、去年9月29日迄、NHKの朝ドラ「半分青い」に出演していた女優だ。
Contents
永野 芽郁(ながの めい) | |
生年月日 | 1999年9月24日(19歳) |
出身地 | 日本 東京都 |
身長 | 163cm |
血液型 | AB型 |
職業 | 女優・ファッションモデル・タレント |
ジャンル | 映画・テレビドラマ |
活動期間 | 2009年 – |
事務所 | スターダストプロモーション |
公式サイト | 公式プロフィール |
主な作品 | |
テレビドラマ 『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』 『こえ恋』 『僕たちがやりました』 『半分、青い。』映画 『俺物語!!』 『ひるなかの流星』 |
|
永野芽郁の『商品価値』は、まだまだ未知数だ。彼女の商品価値が量られるのは、これからになる。
しかし、「今年のカレンダーなら、本来は1月13日の日曜に、初回を放送するのがセオリーです。それを1週繰り上げたのは、日テレ社内で“高視聴率が取れる”という手応えが強いからです。2019年も視聴率三冠王を獲得することは、日テレの至上命題。スタートダッシュに成功すると、ライバル局の優位に立てますからね」と民放キー局の関係者が明かす。
昨年(18年)はテレビ朝日が、10月から12月にかけて視聴率で猛追した。逃げ切りに成功したとはいえ、日テレは肝を冷やしたのだろう。年明けの1月は、何が何でも視聴率でテレ朝に勝利する――そのための切り札が『永野芽郁』だという。
視聴率は平均で21.1%(※ビデオリサーチ調べ、関東地区)という極めて高い数字を記録した。“視聴者が今、一番見たい国民的女優”と形容しても大げさではないでしょう」と語る。(同・関係者)
近年、NHKの「連続テレビ小説」に主演した女優は、間を置かず、民放キー局の連ドラに出演する傾向が強まっている。
主役にこだわり、視聴率を稼ぐ日テレの姿勢が目立つ。
まずは2012年に放送された「純と愛」の夏菜(29)から、15年「まれ」の土屋太鳳(23)までの6人をご覧いただこう。下記の表をご参照。
「上」の表には、「のん(25)」の名前がある。「あまちゃん」を終えてから所属事務所と対立するなどして独立。民放のテレビドラマには出演できていない状態が続いている。
しかしながら、これは例外と言えるだろう。他の5人は――役柄が限られてしまうシャーロット・ケイト・フォックス(33)も含め――しっかりと民放の連ドラに出演を果たしている。
次の「下」の表では、15年「あさが来た」の波瑠(27)から、今回の永野芽郁までの6人をご覧いただこう。
テレ朝とフジの名前も入ってはいるが、日テレが5作品にTBSが4作品と、この2局が激しくしのぎを削っているのがはっきりと分かる。
特筆すべきは、やはり視聴率だ。「OUR HOUSE」(フジテレビ系列)のシャーロット・ケイト・フォックスと「中学聖日記」(TBS系列)の有村架純(25)を除いた10人が、いずれも2桁の視聴率を叩き出している。
当たり前の事だが、ドラマの質や他の共演者の人気も視聴率を左右する。とはいえ、これほど成功例が並ぶと話は違ってくる。NHKの朝ドラを終えた主演女優を、できるだけ早くキャスティングすることが、“勝利の方程式”となる。
従来、NHKの朝ドラで主演を果たした女優さんは、半年から1年の長期休暇を取ったり、仕事をセーブしたりすることが普通だった。朝ドラは半年以上の拘束期間があり、毎週撮影が続くというハードワークだから。
だが民放キー局からすれば、主演女優の“ロス”になった視聴者を見逃すことはできない。すぐさま連続ドラマに起用すれば、朝ドラを見ていた層のうち少なくとも何割かは来てくれるのだ。
起用の方法は、日テレとTBSで違いがあるようだ。「主役から主役」という“スライド登板”にこだわるのは日テレ。5人のうち永野芽郁を除く4人が、主役か主役の相手役を務めている。
TBSは共演のケースが多い。起用した朝ドラの主演女優4人のうち、主役は1人に過ぎない。その該当作品が、有村架純の「中学聖日記」というのも皮肉な話だ。「ひよっこ」から1年が経過してしまった上、内容に視聴者が反発。平均視聴率が6.9%と低調に終わった。
「やはり“勝利の方程式”を編み出したのは日テレと言っていいでしょう。14年3月29日まで『ごちそうさん』に主演した杏さん(32)を、そのまま休ませることなく4月16日から『花咲舞が黙ってない』の主役に抜擢、平均視聴率が16%という大成功を収めました。
次の吉高由里子さんは仕事をセーブされましたが、民放ドラマの復帰作は日テレの『東京タラレバ娘』。こちらも平均視聴率は11.4%と満足できる数字でした」(前出のスタッフ)
以上のような背景から、業界関係者は「3年A組」に注目するわけだ。永野芽郁へのプレッシャーも相当なものがあるだろう。彼女の“元気の源”は塩ラーメンとスポニチアネックスが報じている(「永野芽郁 伸び盛り17歳、ひそかな楽しみは“塩ラー巡り”」17年3月14日)。
《東京・桜新町にあるラーメン店「麺処 さとう」。全部で20席に満たない小さなお店。そこに入ってきた美少女に周囲の視線が集まるが、本人は全く気にしない。
食べる時の邪魔にならないよう、ロングの髪を後ろで束ねて“準備完了”。おいしそうな湯気が立つ塩ラーメンが運ばれてくると、うれしそうに「いただきます」と手を合わせ無我夢中で食べる。完食まで5分足らず》
微笑ましいエピソードだが、連ドラのハシゴという激務が続き、おまけに知名度もうなぎ登り。これからはラーメン屋に入るのも難しくなる一方かもしれない。
(週刊新潮WEB取材班: 2019年1月6日 掲載)
日テレを始めとして民放各局の視聴率争いは我々の想像を遥かに超えるレベルで展開されているようだ。
『やらせ』でなければ、民放各局が競って面白いドラマを作る努力をするのは面白いし、良い傾向だと思う。