6月15日、れいわ新選組の山本太郎氏(45)が東京都知事選に立候補する旨を表明しました。恩師である小沢一郎氏からの「野党統一候補に」という打診は受け入れず、危険な「単独行」を選んだ背景はどこにあるのでしょうか。この無謀な出馬表明に、今は評論家(?)となった舛添要一氏は「小池百合子が高笑いしている」と評しました。皮肉にもそうなるでしょうね。一番の政敵を利してでも出馬しなければならなくなった背景にはどんな裏事情があるのでしょうか。それを探ってみました。調査を進めると…やはり…。
Contents
ポピュリストとはポピュリズムを信奉する人を指します。以下のような特色が…。
ポピュリズムとは一般的に、「エリート」を「大衆」と対立する集団と位置づけ、大衆の権利こそ尊重されるべきだとする政治思想をいいます。ラテン語のポプルス(populus)=「民」が語源。こうした考えの政治家はポピュリストと呼ばれます。複数の集団による利害調整は排除し、社会の少数派の意見は尊重しない傾向が強く、「大衆迎合」「大衆扇動」の意味でも使われます。
(左上から時計回りに現職の小池百合子氏、山本太郎氏、立憲民主党などの支援を受ける宇都宮健児氏、日本維新の会が支援する小野泰輔氏)宇都宮健児氏一本で擁立すべきでした…まったく悔やまれますね。
稀代のポピュリストとの異名をとる山本太郎の面目躍如といった感がした出馬表明でした。ここまで大衆の耳に心地よい・迎合した公約の数々を掲げて立候補するとなると、さてその公約のいくつが、果たしてどこまでが実現可能なのか?…眉に唾を付けて見ざるを得ません。
小池百合子氏は、前回の選挙で「待機児童」や「満員電車」など7つのゼロ公約を掲げましたが、現段階では「ペット殺処分」ゼロの一つしか達成していません。彼女が、この現状をどう説明してゆくのか、けだし楽しみだなぁ~と思っています。世渡り上手であり、コロナ対策で連日テレビに露出していた優位性は揺るがないでしょう。
山本氏も負けじと8つもの公約を掲げていますが、まずポピュリストだなぁ~と思ったのが真っ先に東京五輪中止を公約に掲げた事です。こんな事はわざわざ公約に掲げなくても中止になるに決まっています。今の状況は世界で、特に中南米でコロナの感染拡大が止まっていません。今の段階で、日本から大会中止を宣言する必要があるのでしょうか。
まったくありません。ワクチンが早期に開発され、世界全体にワクチンが行き渡らねばオリンピックなど開催出来る訳がありませんから。一体何を考えているのでしょうか?要するに「れいわ新選組」や「山本太郎」に世間の注目を集める必要があるから叫んだだけですね。そう、皆の関心が集まらないと「山本太郎」も「れいわ新選組」も存在価値が急速に霞んでしまっているからです。
今、IOCに大会中止を申し入れたら、どうなるか?…赤子でも分かりそうなものです。何百億円?…まさかの損害賠償支払いが発生するのに…考えただけでゾッとしますね。やってはいけない事です。耳に心地よい・小気味の良い事ですが、何よりも衝撃的な公約を掲げて大衆の耳目を引く手段だけでは!…そうしなければならない台所事情があるとは言え…。
拍手できるのは「コロナ失業者に職を」「低家賃の住宅確保」ぐらいですかね。後は消費税を5%に下げるべきだと主張した点も。他は迎合主義もここまでくると…彼に任せたら、まず即座に東京都の財政が破綻に帰し、大失敗するでしょう。東京だけでとどまれば良いのですが、東京は日本の中心地です。その波及効果は、日本の国家にとって極めて甚大です。
小さな国家なら1年間の財政予算に匹敵するほどの財政規模なのですから、下手すると国家として立ち行かなくなる危険が…。
懸念される第一点だけで、すでに致命的です。とてもこんな人に地方自治体のトップは務まりません。掲げた公約のほとんどが達成できないのは火を見るより明らか、…かと思われますが。あ~、その前に当選しないから大丈夫か!…そうでした。
東京五輪中止を掲げれば、とてつもないインパクトがあると踏んだうえでの発言ですかね。世間の耳目を惹くことができると思ったのでしょうが、かえってやぶ蛇では?…。
IOCの方から「2021年でも東京五輪開催は無理だ。中止しかない。」と認識さなければダメですよ。日本から、東京都から言い出すのは愚の骨頂です。焦ることなどありません。最後に、ギリギリになってから中止だとすれば良いのです。前回と同様です。
今、日本から「中止」と叫ぶメリットなどまったくないと分かっているはずですが…本気で言ってる?何百億円もの賠償義務を負ってから、コロナ対策で家賃も払えない困窮者に生活支援など出来る訳がありません。ただ、目下の国民の最大関心事の一つに、来年東京五輪が開催できるのか?否かという不安や疑問が横たわっているのは事実ですが…殊更に焦って叫ぶメリットはまったくありません。
小池都知事のように簡素化して開催の方向にというのもどうかしていると思います。しかし、敢えてわざわざ中止という形にする、こういう所がポピュリストたる由縁ですかね。東京五輪など宇都宮氏が主張しているように、開催が困難と判断された際に中止とすればよいだけの事です。今、ここでこれ以上の議論は必要ありません。
今の日本には、簡素化でも何でも、ただオリンピックを開催するという選択肢しかないのが大問題なのです。だが、ここでわざわざ中止と叫ぶことは無意味です。まず、大衆の耳目を引く発言をして、自らとその政党に関心を向けさせる必要がある。そして後は扇動的な行動を起こすだけという積りなのでしょうが…。都民の心に響かないのでは?皆、中止になるのはわかっている…?
ちょっと、考えてみれば中止を叫ぶメリットは何もないという事が分かりそうなものです。どうやってもダメなダメだという選択肢を考えておくだけで良い訳です。簡素化すれば開催できるなどと考えている楽観論は愚か者の主張です。2022年に延期して開催というのも、今更無理でしょうね。
安倍晋三が1年後に開催する事にこだわった以上、さらに1年延長するなど、はなっから無理な話です。ダメになるかもしれないという選択肢を考えようとしない態度そのものが大失敗・大欠陥でした。簡素化すれば追加予算がいくらで済むというのでしょうか。百億、5百憶、一千憶…?まったく愚かとしか言いようがないかと。
この人の存在価値は何なのでしょうか。困窮者のことを語るのは正解なのですが…。
地方債発行も良いのですが…何故か、危うさばかりを感じてしまうのはなぜなのでしょうか?
東京都民いや国民に投票に行くべきなんだという関心を向けさせただけの存在でしかない…?
エリートと大衆!…資本家と労働者だけの単純な図式ですべてが解決できれば苦労はない。ここにも党利・党略が…?
やはり、宇都宮健司氏一本でゆくべきだったでしょう。あの評論家(?)の舛添氏が言っているように小池百合子の高笑いが聞こえてきそうです。得票が二つに割れ、小池百合子がダントツ一位で再選されるでしょうね。残念です。
経歴詐称の追及やコロナ感染の元凶は小池百合子だったと証明できたのに…
安倍晋三と同様に東京五輪開催にこだわる余り、3月20日~23日の連休自粛しなかったツケを支払わせる良いチャンスだったのに…
つくづく悔やまれますね。
ポピュリストは所詮、ポピュリストでしかなかったのかと…?
コロナ感染という誰もが予想していなかった事態により、皆が変わらざるを得ませんでした。
「特定枠」で比例選で当選した筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者の舩後靖彦さん(61)と重度障害者の木村英子さん(54)・お二人の出番がほとんどなかったのが、誤算だったのですが…。
障害者に限っての発信はできない相談だったとしても、ここまで小池百合子を喜ばす必要はなかったかと…
都知事選に立候補する事で「山本太郎」と「れいわ新選組」の名前が再度知れ渡れば幸いですが…。
しかし、来年の国政選挙に際し、山本太郎が呼び掛けても募金がどれくらい集まるでしょうか。
皆にそこまでの余裕があるのかが、まず疑問ですし、キャラバン隊を組んで全国遊説に走り回り募金を呼びかけられない。
これは致命的ですね。
コロナ感染拡大は「れいわ新選組」の台所事情を間違いなく直撃しました。
このままでは選挙資金が底をつき、万歳するしかなかったのです。
山本太郎は勝ち目のない戦でも戦わざるを得なかった。
鼻から当選する積りもありません。
小池百合子に勝てっこないのですから…これは、ただ選挙資金を集めるための一時の売名行為で良いのですから、ひどい話です。
仕方がない側面はあるとしても…宇都宮氏の票田を食ってしまう妨害行為であることが許されない。
いくら台所事情が許さなかったとは言え…この愚挙のツケは今後のれいわ新選組の党勢拡大にも大きく響いてしまうでしょう。
支持者が確実に減少し、募金も思ったほどは集まりませんね。
作戦は大失敗です。
そして、はたの迷惑で終わりです。
つまらん奴…!
今頃、小池百合子は枕を高くして高鼾している事でしょう。
最近、やけに血色がいい…ますます、ふっくらふくよかになってきた。
誰のせいだぁ~、おかげだぁ~。