ツイッター上の書き込みが役に立つことがあるんだなぁ~と妙に感心させられたケースだ。高熱を出し救急車で病院に運ばれ、緊急入院したところ、「大部屋が満室で個室しかない、差額ベッド代を支払うように言われた」という体験を告白したツイートが反響を集めているという。今時、こんなひどい話があるのかと半ば呆れたが、どうやらこういう酷い話が常態化しているのが大半の医療機関の現状らしい。何とかならないものだろうか?
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投稿者は、2019年11月24日にツイッターで書き込み。
高熱を出して救急車で病院に運ばれたが、病院からは「大部屋が満室で1日当たり1万円強の個室しかない、差額ベッド代を支払うように言われ」、投稿者は、とても困惑したという。
そのときに、ふと思い出したのがツイッター上の書き込みだったとか。
満室といった「病院都合」で個室に回された場合、差額は支払わなくていいことに気づき、そのことが書かれた18年3月5日付の厚労省の通知を持ち出すと、病院は、満室のはずの大部屋に投稿者を案内したという。
ふざけた話だ。苦悶している患者や家族に対し、病院側はただ金儲けのタネになる話しかしないとは・・・知らないでうっかり同意したり、同意書にサインしたりすれば、後で覆すのは相当困難なはず。
厚労省の通知では差額ベッド代のことを「特別療養環境室に係る費用」などと難しい言葉で説明している。要するに保険診療の対象外ということ。これを救急車で搬送され、緊急入院した場合に適用されたら、患者はたまったものではない。
ツイッターの投稿は、なんと20万件以上もの「いいね」が付いており、大きな反響を集めて「知らなかったので勉強になりました」「そんな病院あるんですね」などと初耳だとする声から、実際に個室を勧められたことがあるとの体験談まで寄せられた。
勧められるままに差額を支払ってしまい、「もっと早く知っていれば」との声もあったほか、病院都合で個室に入ったものの差額は請求されなかった、といったものもあったとか。
それだけみんなの関心が高く、またケースバイケースが多いということ。
しかし、同じようなケースで厚労省の通知を知らず、泣く泣く支払ってしまった人の方が多いのでは?と思われる。
知らないと損をするという典型的な事例だなぁ~。
差額ベッド代が保険医療機関(病院)側の大きな収入源と言っても、緊急搬送された患者に言うべき言葉だろうか?
良識を疑う。やっぱ、汚い。
厚生労働省の通知では、(1)患者からの同意書がない(2)治療上の必要がある(3)病院の都合、の3つの場合は差額ベッド代を請求できないとしている。
そもそも、差額ベッド代を取れる時でも、
(1)分かりやすい掲示(特別療養環境室のベッド数・場所・料金)
(2)患者さん側への明確かつ懇切丁寧な説明
(3)患者さん側の同意の確認(料金等を明示した文書に患者さん側の署名を受ける)
以上が、義務付けられている。
差額ベッド代については、これまでも何度かメディアに取り上げられたことがあるが、最近も、新聞の投書欄などで差額ベッド代が取り上げられている。
今回のケースで不正請求をした病院がどこか?
これが一番気がかりだが、リツイートしてきた人たちの投稿から推測するしかない。
そのリツィートが以下。
東海?北里?う~ん、正確には分からない。
最初の投稿者が退院してきたら、病院の名前を公表してほしいなぁ~。
そうしないと病院側の態度が改まらないと思う。
制度を良く知らないまま、同意書を出してしまった場合、
厚労省の医療課は、同意書を出してしまっていたら、「患者が同意していないことを立証する必要があり、医療機関との間の話し合い次第になる」という。しかし、同意書にサインしておいて、後から「同意していませんでした」などど立証するのは、まず不可能!話し合いで差額ベッド代を取り戻すのは、まず困難と覚悟すべきでしょう。
ただ、医療機関が制度を十分に説明していなければ、違反の可能性があり、指導することもあるとか。
そもそも制度は、病院側の事情のために設けたのではない。プライバシーのため個室がいいなど、患者の選択の機会を広げるために設けたものであるとの説明がなされているが、全然周知徹底されていない。
東京都中央区では、「知らずに支払う人が多いと思うので、ベッド代は支払わなくていいのを周知してほしい」と3月に区長への手紙が届き、翌4月にサイト上で「差額ベッドについて」とする注意喚起を行ったという。
以下が中央区のHPのURL—-参考までに(見づらいですが、ご容赦を。)
https://www.city.chuo.lg.jp/kurasi/kokuminkenko/kokuminkenko1/_user_fhonen_time_20190329.html
各区でも、中央区を見習って同様な内容をHPに掲載すべきだと思います。
今回の体験者のツイッターは、その良いきっかけになるのでは?
少し、みんなで騒いだ方が良いです。
泣き寝入りを失くすためにあらゆる努力を自治体にしてもらわないと・・・
救急車で緊急搬送され、「病院都合」で個室に回された場合、差額ベッド代は請求されても支払わなくていいということを、各自治体がもっと周知徹底させるべきだと思いました。
それまでは各自知識を蓄え、理論武装するしかない。
病院の金権体質が自主的に改まるとは思えないから・・・あまりあくどい場合には病院名を公表すべきだ。
私も救急車で運ばれたことがあるが、幸い緊急搬送された日にふらつきながらも退院できたので、この投稿者の様な目に会わずに済んだ。
救急車で運ばれた訳ではないが、似たような体験をしたことがある。
私の母は96歳で亡くなったのだが、亡くなる前の1年半の間に9回入・退院を繰り返した。
自宅で訪問看護している間は、週一で医師の診療を受けた。
この間で胸に水がたまったり、血がたまったりして苦悶するので、そのたびに入院となった。
だが、大部屋が空いていない。
個室、2人部屋、良くても4人部屋。
差額ベッド代が1万円~3万円の間。
1~2回の入退院なら対応もできたが、9回ともなると介護する側の疲労度もはなはだしい。
金銭的負担も頭痛の種だった。
5回目か、6回目だったか、もう忘れてしまったけど・・・
点滴や血抜き、水抜きの施術が終わった後も安静が必要だと言って退院できない。
差額ベッド代にたまりかね、もう退院させると伝えると、カウンセラー(?)や医師が焦り、半額になったことがある。
この時は言ってみるものだなぁ~と妙に感じ入った時がある。
この病院は医師、看護師、カウンセラーも親切で説明も治療も懇切丁寧だった。
しかし、何回も何ヶ月も差額ベッド代が続くと、やはり心中穏やかではいられない。
正確に計算した訳ではないが、9回の入・退院で差額ベッド代は軽く200万円超。
300万円近くかかったかな・・・
差額ベッド代と聞くと、いまだに嫌~な気分になる。
ホント何とかならないものだろうか?