ラグビー日本代表は準々決勝で南アフリカに負けてしまったが、国民が一丸となり大いに盛り上がった感じがした20日の夜、NHKで放送されたラグビーW杯の視聴率は41.6%の高視聴率。台風19号で土砂崩れや市道の陥没が起きた岩手県釜石市では市民ホールに桜のジャージを着た地域住民ら約1200人がスティックバルーンを叩きながら「行け」「頑張れ」などと叫びながら声援を送ったとか。被災地にさえ元気を与えた日本代表の活躍は立派なものでした。それにつけても今年も台風の被害が酷かった。もう毎年の様に全国に甚大な被害が発生する。何とかならないものなのか?今回の台風19号の大被害から、大胆に予想!東京が水没する可能性について考えてみました。
Contents
13日に上陸し、東日本に洪水や土砂災害など甚大な被害をもたらした台風19号!
26日現在(上陸から2週間)で、死者は13都県で、すでに88人!
行方不明者は8人!
国土交通省は台風19号による豪雨で川の堤防が壊れる「決壊」が発生したのは、NHKは26日の時点で、7つの県の合わせて71河川、140か所に上ったと発表。
最新の情報は下記国交省のHP「災害・防災情報」でも確認可。
https://www.mlit.go.jp/saigai/index.html
総務省消防庁によると、台風19号の影響で、全国で7万4464棟の住宅が、水につかったり全半壊したりする被害を受けたといいます。
河川の氾濫と大雨が広範囲に及んだため、農林漁業関係の被害額は、推定で1000億円以上にのぼり、さらに1日に数十億円規模で増えているといいますから、最終的には一体幾らぐらいの被害額になるのか、見当がつきません。
農地の流出や用水路の損壊など、農業被害だけで500億円に達し、収穫シーズンを迎えていた米や果物など農作物の損害は85億円以上。林道の損壊などで267億円、漁港施設の損壊が95億円と大変な金額に達しています。
農林水産関係の台風被害が1000億円を超えるのは、和歌山など3間で88人の死者・行方不明者が出た2011年の台風12号以来とか。この時の被害額は1453億円とされています。
19日に、被災地に再びまとまった雨が降り、千葉県南部では一時、新たな避難勧告が。
台風19号で、すでに大きな被害にあっている東日本なのに、25日にはまた激しい雨に見舞われました。
台風21号の影響は千葉、福島、茨城など9県で最大48万世帯、111万人に避難指示・勧告が出され、千葉県内では4人が死亡。福島で6人、合計10人!酷いものです。
台風19号の住宅被害は昨年の西日本豪雨を約6,000棟も上回ったのだからたまらない。
被災者やボランティアは懸命の復旧作業を続けているというが、・・・
千曲川や阿武隈川など大きな河川の本流がこれだけ決壊したのは極めて異例とのこと。
川の水が堤防の上を乗り越える「越水」が発生し、堤防の外側が水で掘り崩されてしまったのが被害拡大の要因という。
本流の増水で、支流の水が行き場を失ってあふれる「バックウォーター現象」が各地で起きたといわれています。初めて耳にした恐ろしい現象です。
2017年は九州北部豪雨。
2018年は西日本豪雨。
2019年は東日本豪雨と立て続けに大水害です。
↓2019年は
●台風19号 10月12日 静岡県に上陸し北上。1都8県に甚大な被害をもたらした。
●台風20号 10月20日 温帯低気圧に変わったが、近畿や東海に雨雲発達、関東・東北に大雨。
●台風21号 上陸は回避したが、25日から広範囲で大雨。 → これじゃ、被災地はとてももちません。
やはり、地球温暖化の影響?
温暖化により台風は短時間で激変するといわれています。
しかし、ここまで毎年極端な災害が起こるとは、まさに地球規模でおかしいです。
明治時代に築造された堤防に基本的に頼っているようでは、もう大災害時代を乗り越えられないのでは?
早急に従来の治水計画を見直さねばならない時代が来たように思えます。
ところで、今回は東京もかなり危なかったようです。
全国各地のハザードマップをよく見ると、「ハッ!?」とさせられます。
今回の度重なる台風で浸水被害を受けた全国各地の場所にハザードマップを重ね合わせると、ほんとに気持ち悪いぐらいピタリと近くに一致します。家を建てるときはハザードマップを良く見てからにしないと非常に危険なのだと実感しました。
多少、金額が張ってもハザードマップに詳しい建築家に相談してからでないと家を無造作に建ててはいけない。
調べもせずに家を建ててしまうのが、いかに危険な行為か!
どうやら、我々は本気で認識しなければいけない時代に突入したのでは?
翻って、この話を「東京」に限って考えてみると、
今回の台風19号を上回る大きな台風が来た場合、東京が水没する可能性はかなり高いのでは?と言われています。いや、もう確実みたいです。恐ろしいことに・・・
現に今回の台風19号の猛威により、10月12日午後10時過ぎ、多摩川が氾濫を起こし、溢れた川の水で世田谷区玉川周辺の住宅地が冠水。ただ、この氾濫は人災では?と言われています。
何せ300mに渡って「景観を重視」するあまり堤防がない個所が存在するのだから、たまりません。
堤防建設に反対する住民の気持ちは理解に苦しみます。命あっての物種ですよ。
景観云々などと言っていられる時代じゃないでしょう。
50年以上も住民の合意形成ができないなんて、まったく異常ですよ。「景観を害されるとマンションの価値が下がる」「100年に一度来るか来ないか分からない災害のために堤防を作る必要はない」などなど、堤防建設に反対する人間の愚かさに辟易します。今回の氾濫があった時点でマンションの価値など、とっくに下がっていますよ。
大体、犠牲者が出たら誰が責任を取るのですか?
堤防建設に反対している人々は全員私財を投げうって補償をしますか?
できますか?・・っていう問題です。
100年に1度、200年に1度の大災害、大水害の来る時代になっている。
1000年に1度、2000年に1度の大震災の来る時代になったと言われて久しい。
しかし、2011年の東日本大震災以後でも、人々の意識が変わっていないことへの驚き。
ここまで事態が切迫しているのに、まだ反対している人々の人間性を疑いますよ。
許される行為ではないと思いますが・・・情けない話ですね。
水害ハザードマップをみると、江戸川区は一面真っ赤。ちょっと「ぞっ!」としますね。
東に江戸川、西に荒川、海にも面していて、超危険地帯。今回、被害を防いだのは、通称「地下神殿」と呼ばれる首都圏外郭放水路と彩湖だったらしいです。
「地下神殿」は地底50メートルを流れる世界最大規模の放水路で、雨水をため、川の氾濫を防ぐ。彩湖は埼玉県の荒川河川敷にある調整池で、中流で降った雨を貯めることができるといいます。
東京都の都市開発に携わったリバーフロント研究所の土屋信行さんは、「荒川が氾濫すると、大手町や丸の内も沈んでしまいます。ローカルな要請だけでなく、日本として国の中枢を守るという意味で、お金がかかっても造ることができました」と話す。
こういう放水路や調整池をもっと建設しておかないと、100年に1度、200年に1度という大災害、河川の氾濫、大浸水に大都市・東京は耐えられないのでは?予算の関係で、もう建設は無理なのですかね。恐ろしい事態が発生すると考えられます。
江東区、墨田区、葛飾区、江戸川区、足立区、荒川区、台東区、北区 →この八区は全部浸水する危険性が極めて高いですね。いやちょっと離れた大田区(多摩川)だって危ないです。
特に荒川、隅田川、江戸川、神田川が流れているこの地域の危険性は尋常じゃないですね。
浸水した時の深さも半端じゃないはずです。
3m以上10m未満の個所は、一体何万㎡ぐらいあるのでしょうか?
不勉強で調べていません。事実を知るのが怖くもあります。
恐ろしい勢いと水量で浸水した時の犠牲者は何千人? 3000人? 4000人以上?
いや、まさか10000人にはいかないでしょうね。
浸水被害の家屋は何十万棟に上ることになるのでしょうか。
何か月で復旧できるのでしょうか?被害額は幾らに?
皆、命を守る行動を真剣に考えないと・・・
救命胴衣を用意しておいた方が賢明かも。
すぐには救急隊員も警察官も駆けつけられないでしょう。
この広大な区域が浸水しては・・・
今回の台風19号を上回る台風が来る可能性は極めて高いようです。
それも、近々に来る可能性があるようです。今の気候状況からすると・・・。
今回、東京は地下に建設されていた「首都圏外郭放水路」や「彩湖」の存在が功を奏し、何とか河川の氾濫被害を免れたようです。しかし、今回その雨量の処理能力は9割に達していたと聞いています。処理能力限界すれすれのところだったということです。
今度、台風19号を上回る規模の台風が来て、今回以上の風水量だと、現存の調整池、彩湖だけでは絶対、雨水処理が追い付かないでしょう。新しく建設するのは予算的に、候補地確保も、時間的にも、すぐには無理なようです。
そうなると、どうなるのでしょう?
近未来的に災害が目の前に迫ってきているようです。
下町一帯は大規模に渡り、大浸水の被害に見舞われることでしょう。
ウオーターフロント周辺の高層マンションなどどうなるのでしょう?
武蔵小杉のような事態が何十、何百と発生するのです。
手に負える訳がありません。
近代設備を誇る高層マンションに機械設備を地下に持っていってはいけないのです。
2階以上の高みに電源設備を設けないと浸水した時、お手上げ状態になります。
停電でエレベーターは使えず、水は出ず、トイレも使用不可!
20階、30階建てのマンションを水を持って、何回も上り下り出来る人って、一体何人いるのでしょう。
電気が通ずるまで、とても高層マンションには住んでいられないですね。
交換の部品だって、すぐには調達できないでしょう。
何か月、そんな状態が続くのでしょうか?
しかし、そんな不便さも命があるだけ恵まれています。
下町住民は命の危険にさらされているわけです。
東京の下町が水没する前にやるべきことが、もっとあるはずです。
Xデーは間近いのですから真剣に議論を展開していかないと、ホント手遅れに・・・。
江戸川区の元土木部長で、現在は、公益財団法人えどがわ環境財団の理事長をされておられる土屋信行氏が主張している「スーパー堤防」。このままでは「東京水没」は時間の問題と思われます。
今一度、考え直すべきでは?いくら予算がかかろうと・・・何千人の命が奪われること、首都機能壊滅という悪夢の事態になってからでは遅いのでは?人命の損失は取り戻せないし、経済的損失だって測り知れない。
海抜0メートル地帯において、すぐに避難できる高台としての「スーパー堤防」を整備するという事業計画・・・「スーパー無駄遣い」(建設予算が12兆円、完成が400年後って本当の話なの?)と批判されて事業仕分けされてしまったことを土屋氏は嘆いているが・・・我々はもっと謙虚に耳を傾けるべきでは?
「首都東京の洪水に対する脆弱さ」を語っていかないと東京は間違いなく水没し、悪夢の事態が本当になる気がしてならない。
神田川の水を溜め込む「神田川・環状七号線地下調節池」は容量54万トン。台風19号で貯水率9割に達したという。目黒川には「目黒川荏原調節池」があり20万トンを溜め込めるというが、これではもう限界だろう。危ないのは下町だけではないのだ。
関東大震災級の大地震が来て、東京が壊滅するより前に、台風などの大災害で首都機能壊滅という緊急事態が発生する可能性の方が遥かに高いのでは?いや、今回の台風19号の被害で、それが確実に立証されたのでは?
福島第一原発のように放射能が漏れてからでは遅いのだ。スーパー堤防を早く築かないと・・・!!
「何千人の命」と「首都東京を壊滅から守るため」に今「大英断」が求められているのでは?
マラソンを東京でやろうと、札幌でやろうと、そんな事など、もうどうでも良い気がしている。
何処でやろうと今の日本の夏では、オリンピック開催など鼻から無理な話で、やるべきではないのですから。
それを8月の東京はスポーツに快適などと「嘘」をついて招致したから大失敗するのです。
「過ちを繰り返さない大英断」が今求められている気がします。
追伸
29日の午前閣議で、台風19号被害について「激震災害」に指定し、大規模災害指定法に基づく非常災害にも指定することが決定。
激震災害指定により、地方自治体の復旧作業に対する国の補助率が1~2割程度かさ上げされる。非常時災害指定は2016年の熊本地震に続き2例目。指定により、自治体から要請のあった道路復旧事業を国が代行することなどが可能になる。
これで、東日本を直撃した台風19号の被害が大きかった福島県の復旧が早く進むと良いのですが・・・。
台風21号に伴う25日の記録的大雨で冠水した千葉県茂原市や佐倉市も忘れてはいけないし・・・
やるべきことは一つではないのです。