前倒しで実施するか、延期するかのどっちを選択しても大混乱になるだろうと予測されていましたが、案の定、どこもかしこも寝耳に水の衝撃だったようで…。
安倍首相は16日、赤羽国土交通相、西村経済再生担当相と会談し、GoToトラベルキャンペーンの対象から東京都への訪問を目的とする旅行、また、東京都に住んでいる人の都の外への旅行を対象から外す方針を確認しました。宿泊旅行業界と旅行者に感染拡大防止策を求めた上で、来週22日から予定通り実施する方針です。
国交省では、予定通りに進めて観光業界を救うんだということで、かなり強気の姿勢でした。観光業界からも助けてほしい、経済がボロボロで、これから破綻のラッシュが続くんじゃないかという声が上がっていて、それを受けての22日へ前倒しを決めたわけですが…。結果は裏目に…。
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来週22日から予定されているGoToトラベルキャンペーンは、政府が東京を対象から除外する方針を固めました。この方針は専門家による分科会で意見を聞いた上で正式に決定することに…。
直近の東京都のコロナ感染者数を考慮すると、これも仕方がないのでは…という気がしています。しかし、大消費地の東京から客を呼び込めないことで、困惑する声が観光業界からも上がってきているそうですが…、どうやら、これで見切り発車かと…。
運用方法についての最新の情報では、都外の人が免許証を提示して都民じゃないことを証明する必要があり、すでに都民で予約をしている人、22日以降の出発で予約をされている人は補償がないということらしいです。(国交省幹部の話)
さらに、これからどうやって区切っていくか、東京都内をどこで線引きしていくかというところで「不公平感」がさらに生まれる可能性もありますので、まだまだ議論を呼びそうです。
これからの1週間で決まってきますが、旅行業界に従事している人達の困惑ぶりが目に浮かぶようです。旅行各社は既に購入案内を開始しており、直前の修正は混乱を招く恐れがあるだけです。
お客さんからの問い合わせに、自信を持って答えられないでしょう。細かい方針が決まらない内は…何とも。
飛行機や新幹線、ホテルを予約してしまっている都民、それから東京へ来る全国の人々はどのくらいの数になるのでしょうか。当てが外れてしまった人が多いのでは…。国内旅行代金の50%相当を支援。22日以降の宿泊などを対象に、35%分の代金割引を先行させる予定だったのに。
延期すればいつ実施できるか分からないという中で、野党からの質問に菅官房長官の説明も、西村経済再生相の釈明も、非常に歯切れが悪く、悩んでいる感じは伺えましたが…。
与党内から運用の見直しを求める声が高まる中で、ある官邸関係者は「きょうの東京の感染者数がトリガー(きっかけ)になった」と話しています。1兆3000億円もの予算をかけた目玉の経済対策ですが、その効果のほどは…。実効性はどれほど上がる…?
ディズニーランドなどに行こうと思ったら都内には泊まらず、千葉に泊まるなら対象になる、とするなど、人気の観光地については対象となる様、影響を最小限に抑えるような工夫が凝らされそうです。
東京発着がダメなら、東京経由ならOKか…?多分、辛うじてディズニーランドはOKなのでは…。ディズニーランドは感染対策が徹底していますし、23日からは4連休。夏休みに行けないと…。
千葉県の森田健作知事の願いが通じたようですね。しかし、千葉県でも今日の感染者数は32人と非常事態宣言の解除後、過去最高となっていますが、大丈夫…?
東京都除外でも、東京ディズニーランドの有効活用は可であると…思いますが…。
経済活動再開と感染拡大防止の両立の難しさが浮き彫りとなった騒動でしたが…。
今日の国内新規感染者数は610人(16日20時時点。以下同)と、4月10日以来はじめて600人を超えました。その内訳は東京で286人、大阪府で66人、埼玉県で49人、神奈川県で48人、千葉県で32人、愛知県で21人、兵庫県で16人、宮城県で14人など…軒並み解除宣言後、最多。
首都圏や都市部を中心に感染が広がっていることがわかります。東京都を外したからといって、「Go Toトラベル」が感染を広げる危険性はなくならないのでは…?
4月7日に閣議決定した緊急経済対策では、「Go Toキャンペーン」の実施は〈感染症の拡大が収束し、国民の不安が払拭された後〉だとされていました。感染がおさまってもいないこんな状況で「Go Toキャンペーン」を始めようとしたこと自体が大失敗・大間違いなのでは…?
経済を回す必要があるというだけで、感染拡大中なのに「Go Toキャンペーン」を実行しても、逆に感染拡大を招き、再び自粛強化をせざるを得なくなったら、まったくの逆効果。
これでは、経済は絶対に回らない。中途半端な対策が日本経済を破滅に導く…。