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レトロ自販機御三家が揃う聖地はどこだ?現在は全国で7ヶ所のみ?なぜ人が集うのか?

レトロな自動販売機と懐かしいゲーム機がそろう隠れた名所として、全国の利用者から親しまれた埼玉県行田市下忍のオートレストラン「鉄剣タロー」が今日、5月末で閉店しました。「レトロ自販機御三家とは」「聖地と呼ばれる訳」「今現在では全国で何ヵ所あるの」「なぜ人が集うのか」等々、以前から興味はあったのですが、鉄剣タローの閉店をきっかけに調査してみました。高速道路の発達と、コンビニエンスストアの登場と進展により、国道沿いのドライブイン・オートレストランも激減してしまったのは、皆さんご存知の通りですが…。

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レトロ自販機御三家が揃う聖地はどこだ?

レトロ自販機とは、うどんやトースト、ハンバーガーなど昭和40~50年代に開発された食品自動調理販売機のことです。
今やこのレトロ自販機も絶滅寸前と言われていますが、中四国や北関東を中心にまだ現役で活躍する姿が見受けられるそうです。

 

時代が一回りし、ドライブイン、オートレストランともに全国で数少なくなってしまったことで希少性が増加。懐かしさを感じる世代、新鮮と感じる世代ともに一定のファンを生み、新たな観光名所になったところがあり、ハンバーガーやうどん、トーストの自販機が残されていることが、むしろ売りになっているというのですから面白い現象ですね。

 

その一つである鉄剣タローは新型コロナウイルスの感染拡大の影響で4月から臨時休業していました。「いつ再開するの」という利用客から問い合わせがあるたびに、店主は胸を痛め申し訳なく思っていたそうです。しかし、店を再開しても「三蜜状態を避けられない」と営業再開を断念し、閉店を決心したそうです。(埼玉新聞)
店主の女性(66)は「これまで続けてこられたのは、多くの人が支えてくれたおかげ」と感謝。32年間の営業に幕を下ろすために、御三家の自販機を世話になった同業者に譲り渡すことで、気持ちに踏ん切りをつけたそうです。

 

鉄剣タローは1988年7月、国道17号熊谷バイパス上り線、下忍交差点の近くにオープン。24時間、年中無休で営業しているため、長距離運転手らの憩いの場だったそうです。

昭和を感じさせる機器がそろい、ファンから「聖地」と称された店内に並ぶトーストサンドやハンバーガーなどの自販機

レトロ自動販売機マニア・ファンから「御三家」と称されるには? →【3大懐かし自販機】
うどん」「トーストサンド」「ハンバーガー」の三大レトロ自販機が必要で、これらは開業当初から健在とのこと。
県内唯一の「御三家」設置店ということもあって近年脚光を浴び、全国から多くの若者が昼夜を問わず集っていました。

 

店の先行きが危うくなったのは緊急事態宣言が発令された4月7日。店は店内が「3密」に該当する場所であると判断して休業を決心。これまで無休で営業を続けてきたため、店にはシャッターや入り口をふさぐ門はなく、駐車場に障害物を置いて、利用者に休業中を知らせていました。

 

安全面を考えると閉店せざるを得なかったようです。紫のネオンが光る店内に、十数台の自販機とゲーム機。年中無休で、店員はいませんから消毒液を置いて、衛生面を徹底させることなど不可能でした。花が飾られたテーブルでは、客がご飯を食べたりゲームをしたり、思い思いにくつろいでいましたが…。

店の常連で、レトロ自販機に関する本を多数出版している、東京都品川区の越野弘之さん(45)は「鉄剣タローはオートレストランの原点ともいえる場所。何とか残すことはできないのか」と惜しむ。越野さんによると、夜に光る紫色のネオン管や、手書きのメッセージが壁一面に張り付けられた店内の雰囲気は、オートレストラン全盛期の1970年代の名残があり、鉄剣タローと同じようなオートレストランはもう全国に見当たらないという。

古めかしい自販機が壁一面に並び、小銭を入れると熱々の食事が…数十年前にタイムスリップしたような無人店の賑わいがコロナ禍のために、今日で32年間の歴史に幕が引かれました。

現在は全国で7ヶ所のみ?なぜ人が集うのか?

現在では全国で7ヶ所と聞きましたので、調査してみましたが一覧表で整理する事が出来ませんでした。
仕方がないので、分かる範囲で列挙してみました。

神奈川・相模原市に約80メートルにわたって、42台の懐かしの自販機がずらりと並ぶ一角がある。「うどん・そば」「ロッテチューインガム」「american popcorn」「お菓子のCIGARETTES」が売られ、「hot delicious」はかつ丼、天丼、チャーハン、カレーライスまでが出てくる。提供食品は300種類以上。すべて現役で稼動中。「そば・うどん」はわずか25秒で熱々の天ぶらそば(300円)が出てくる。ちゃんとかまぼこもふた切れ乗ってる。「ほっかほかハンバーガー」には「60秒で焼けます」と書いてある。これが280円。「トーストサンド」もある。

 

レトロ自販機御三家の中でも群馬県藤岡市の「ドライブイン七輿(ななこし)」は映画やテレビのロケ地としても人気で、レトロ自販機の聖地のひとつらしいです。今、ひそかなブームとして休日には多くの巡礼者で賑わっているとか。

■ドライブイン七輿  群馬県藤岡市上落合838  電話:0274-23-0951  営業時間:24時間営業(自販機コーナー)

ドライブイン七輿は、群馬県藤岡市の郊外、お世辞にもあまり車通りが多いとは言えない場所にひっそりと佇んでいます。この「ななこし」という名前は、このドライブインのすぐ裏にある国指定遺跡である「七興山古墳(ななこしやまこふん)」に由来しています。一見すると、こんな辺鄙なところにある古いドライブインで経営、大丈夫なの?と余計な心配をしてしまいそうですが、実はここ、休日には首都圏をはじめとするさまざまなナンバーの車が集まる隠れた人気のスポットなのです。

その人気の理由は、

広大な駐車場を備えた建物の正面入口に燦然と輝いているのは「群馬県レトロ販売機保存委員会」という表示。ドライブインという名の通り、かつてはここにレストランスペースがあったような痕跡はありますが、現在はいわゆる「レトロ販売機」と呼ばれる昭和時代の食品自動販売機が並んでいるのみ。そう、ここはかつて「オートスナック」と呼ばれ、全国のロードサイドにたくさんあった自販機だけのお店の数少ない生き残りなのです。

絶滅寸前のレトロ自販機にあって、全国的にみるとこの群馬から埼玉北部にかけてはゴールデンルートと言えるほどのレトロ自販機の密集地だったらしいのですが、その裏には実はこんな委員会があった訳です。

 

今日で閉店してしまったオートレストラン「鉄剣タロー」では、自販機ファンが「御三家」と呼ぶうどん、ハンバーガー、トーストがちゃんと揃っていました。その魅力を利用客は「うどんはこしがあり、ハンバーガーのレトロな容器からは昭和の真心を感じる。時代の流れに流されない、勇気をもらえる空間です」と語っています。

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レトロ自販機御三家が揃う聖地はどこだ~まとめ

絶滅危惧種のレトロ販売機の聖地が、まだ全国に7~8ヶ所あると思い調査しましたが、結局一覧表でまとめる事が出来ませんでした。またの機会を見つけてまとめてみたいと思っています。

 

高速道路がまだまだ少なく、コンビニエンスストアなどもない時代、トラックドライバーやドライブ客のお腹を満たしていたのは、国道や県道の脇にあった「ドライブイン」や「オートレストラン」でした。そんな昭和の懐かしい景色を求める旅…特集でまとめたものがありましたが、整理できませんでした。済みません。

 

新しい生活様式とやらが提唱され、否応なく従わざるを得ない雰囲気ですが、古いものが全てダメなものとして捨て去ってしまっって良いものか?大きな疑問を感じます。ただ、懐かしいだけでなく、やはり時代を超えて良いものはよいのであって絶滅させてほしくはありません。

 

コロナが一段落したら、皆、新しい第一歩を踏み出さなくてはなりません。
捨て去って良いものとそうでないものを見分ける眼力を持ちたいと思っています。

yamazaki5632