大阪市は12月27日、市条例に定めるヘイトスピーチ(差別扇動表現)に認定した市内の街宣活動2件について、実行者2人の氏名を市のホームページ上で公表しました。ヘイトスピーチに関する自治体条例に基づく氏名の公表は今回、全国で初めてです。これでヘイトスピーチが減るとは思えませんが、電気通信事業法などで固く守秘義務が守られ、野放しになっていた現状からは辛うじて一歩前進したと言えるのではないでしょうか。公表されたのは、政治団体「朝鮮人のいない日本を目指す会」(大阪府枚方市)の川東大了(かわひがし・だいりょう)と、まとめサイト「保守速報」の運営者、栗田香(かおる)の二人。これで名実ともに二人は栄えある差別主義者と認定されたことになります。ちょっと遅きに失した感がしますが・・・まぁ、何もしないよりかは一歩前進ですかね!
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川東 大了(かわひがし だいりょう)の略歴
1971年7月3日(48歳)、大阪府枚方市在住
日本の政治活動家、日本国民党政策委員長、「在日特権を許さない市民の会」(略して:在特会)前副会長
現職:電気工事業
平成24年(2012年)4月1日まで在特会大阪支部長、平成24年(2012年)6月11日まで在特会副会長を務めていた
現在は葛飾区議会議員の鈴木信行が代表を務める日本国民党の政策委員長として活動している、また政治団体「朝鮮人のいない日本を目指す会」の代表でもある
裁判:徳島県教組業務妨害事件、京都朝鮮学校公園占用抗議事件に関与して懲役1年6月執行猶予4年の刑に服している
影響を受けた者として桜井誠の名前を挙げている
桜井誠とは、数年前に橋本徹氏とガチバトルを繰り広げた上記の差別主義者です。救い難い・・・
川東大了はこれまで実名でインターネット上に自らの主張を発信している。
栗田香については被害を申し立てた人が提出した裁判資料などから氏名を特定したという。栗田香についても写真や略歴を載せたかったのですが、残念ながらwikipediaにも記載がなく、詳細が不明であり名前しか掲載できませんでした。
ヘイトスピーチ(英: hate speech、憎悪表現)は、人種、出身国、民族、宗教、性的指向、性別、容姿、健康(障害)といった、自分から主体的に変えることが困難な事柄に基づいて、属する個人または集団に対して攻撃、脅迫、侮辱する発言や言動のことである。
日本語では「憎悪表現」の他、「差別的憎悪表現」、「憎悪宣伝」、「差別的表現」、「差別表現」、「差別言論」、「差別扇動」、「差別扇動表現(差別煽動表現)」などと訳される。
日本では主に在日朝鮮人の人に対し行われている理解しがたい差別行為である。
大阪市で2016年1月15日に成立した全国初のヘイトスピーチ抑止条例。
大阪市ヘイトスピーチへの対処に関する条例に基づくヘイトスピーチの公表(案件番号「平 28-21」)
大阪市ヘイトスピーチへの対処に関する条例(平成 28 年大阪市条例第1号。以下「条例」と いう。)第2条第1項に規定するヘイトスピーチに該当する表現活動(案件番号「平 28-21」)に ついて、条例第5条第1項の規定に基づき次のとおり公表する。令和元年 12 月 27 日 大阪市長 松 井 一 郎
1 ヘイトスピーチに該当する旨の認識 次の2つの表現活動(表現活動1及び表現活動2。以下「本件表現活動」という。)は、条例第2条第1項に規定するヘイトスピーチ(以下単に「ヘイトスピーチ」という。)に該当す る。
(表現活動1)
平成 28 年 9 月 11 日、大阪市内にある鶴橋駅の近辺において行った街宣活動 (表現活動2)
上記表現活動1を行った者が、インターネット上で公開されている特定の音声ファイル(以 下「本件音声ファイル」という。)を特定のウェブページ(以下「本件ウェブページ」という。) に説明文とともに掲載し、不特定多数の者が視聴できる状態に置いていた行為
2 本件表現活動に係る表現の内容の概要 自己紹介と称し「朝鮮人がいない日本を目指す会」という会の名称を繰り返した上、在日韓国・朝鮮人を指して、「朝鮮人がいない日本を目指しております。」「朝鮮人が危険だから日本 からいらないと言ってるんです。」「朝鮮人を見れば変態と思え」「朝鮮人は犯罪民族」「変態民 族」「朝鮮人に気を付けろ」等の発言が繰り返されていた。※ 上記の会の名称は、1に記載の表現活動1及び表現活動2のそれぞれ全体をヘイトスピー チに該当すると認定した中で、その認定の要素の一部を成すものとして公表するものであっ て、上記の会の名称だけを単独で表現した場合に必ずヘイトスピーチに該当する旨を示した ものではない。このことは、本項記載の他の発言についても同様であるが、上記の会の名称 についてはすでに国会においても問題が提起された状況にあるため、誤解を生じないよう特 に注記する。
※ 当該表現の内容はヘイトスピーチに該当するものであるが、当該内容を一般市民に周知す ることによって、ヘイトスピーチの問題に関する一般市民の理解を促進し人権意識をより一 層高揚させ、ヘイトスピーチの抑止につなげるとともに、本市が条例に基づき公正にヘイト スピーチに該当すると認定したことを示す観点から公表するものである。
3 本件表現活動に係る表現の内容の拡散を防止するためにとった措置の内容 本件ウェブページを含むウェブサイトに係るサーバ契約者にサーバサービスを提供してい るプロバイダに対し、郵便及び削除依頼フォームからの送付により本件音声ファイルを削除するよう要請した。なお、その後、本件音声ファイルの URL をブラウザに入力したところ、「Web ページが見つかりません HTTP 404」などと記載されたウェブページが表示されている。
4 本件表現活動を行ったものの氏名
川東 大了(朝鮮人のいない日本を目指す会)
また、大阪市は同日付で「案件番号「平 28-6」も公開。
公開されたのは大手ヘイトまとめブログ「保守速報」管理人・栗田香のヘイトスピーチ。
栗田香は、ネット上の匿名掲示板に書き込まれた在日韓国・朝鮮人に対する差別的な文章を編集し「保守速報」に掲載。
これらに関しては、有識者でつくる審査会と大阪市がヘイトスピーチと認定した場合に、行った個人や団体の名前を公表されることになっていました。罰則がある訳ではありませんので、この条例にどれだけ抑止力があるかは未知数ですが、まずは自治体が積極的に動いたことに大きな第一歩・前進があったと言えるのではないでしょうか。日本から侮蔑的、差別行為がなくなるきっかけになれば良いがと願っています。
川東大了と栗田香の二人はかなり以前から在日朝鮮人に対し、侮蔑的・差別的発言をすることで、かなりな有名人だったようですが・・・
二人が起こした2件の事件は市民団体の申し出を受け、市の有識者でつくる審査会が今年7月、ヘイトスピーチと認定。大阪市が氏名と内容の公表について検討していたものです。
市はこれまで同条例に基づき、ネット上の動画など6件をヘイトスピーチと認定していましたが、電気通信事業法の守秘義務などが壁となって投稿者などの特定に至らず、サイト名や投稿者のアカウント名の公表にとどまっていました。特に、栗田香に関し問題となっていたようです。(川東大了はFacebookに実名を載せていましたから、電気通信業法がネックになることはなかったらしい)
市によると、川東香は平成28年9月、大阪市のJR鶴橋駅周辺で在日韓国・朝鮮人に対して「朝鮮人は危険」などの発言で街宣活動を行い、その音声ファイルをネット上で公開していました。
表現の自由との兼ね合いから、罰則を設けることまでには至っていない条例ですが、とりあえず実名や内容の公表に至ったことぐらいは評価しても良いのでは?
放置すれば、野放しに拡散され、差別を助長するきっかけともなりかねませんから・・・現に川東大了は「影響を受けて者」として桜井誠の名前を挙げているのですから、放置はできないでしょう。
何らかの規制は必要だったと思われます。
これが発端となり、日本からヘイトスピーチが少しでも減ればいいなと思います。
こういう発言を耳にするたびに不快な念を禁じえませんでした。
どういう教育を受け、どういう環境に育てば、この二人のような人間になるのでしょうか。
同じ日本人として非常に恥ずかしい気持ちに駆られます。