2019年4月19日、東京・池袋で車を暴走させ、自転車に乗った親子2人を死亡させ、9人に重軽傷を負わせた旧通産省・工業技術院の飯塚幸三容疑者(88)が12日、過失運転致死傷の疑いで、7ヶ月も経てやっと書類送検された。なぜ書類送検までこんなに長期間かかったのか、なぜ逮捕されなかったのか、国民の大多数がいぶかしく思っているのではないでしょうか。どうして警視庁はもっと丁寧な説明を広報を通じてメディアに発表しなかったのでしょうか?そして、この老人に決定的に欠けているものは何かについて再考してみました。
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4月19日昼頃、飯塚容疑者の車は赤信号を無視して直進し、まず自転車の男性に衝突。
さらに、松永真菜さん(31)と娘の莉子ちゃん(3)をはねて死亡させ、交差点でごみ収集車と衝突し、横転させた後、歩行者を次々とはね重軽傷を負わせた。
再考してゆく過程で、いろいろな資料をみましたが、その中で一番分かりやすく解説している動画がありましたので、以下に引用します。
ツイッターの中には「あっ!」と思うような記載もありました。
確かに飯塚容疑者には厳しい言葉をぶつけざる得ないほどの重大事故でした。
3ヶ所の交差点で、上記のような重大事故を引き起こした飯塚容疑者。
恐らく、最初に縁石か、ガードレールだとかに接触する事故を起こしたことでパニックになり、ブレーキとアクセルを踏み間違えたのだろうと思われます。
飯塚容疑者の車は、松永さんと莉子ちゃんをはねた時、90キロ以上のスピードが出ていたといいます。
そして、当初は「ブレーキを踏んだが、利かなかった」と主張。
書類送検が長引いた原因の一つが、この主張。
しかし、医師に車の運転を辞めるようアドバイスされていたのに敢えて運転を続けた愚かさ、自己過信・・・。
「旧通産省工業技術院の元院長」「瑞宝重光章を受章」といった華やかなキャリアがあるにも関わらず、救いがたい事実です。
元院長の取り調べを続けていく中で明らかになった事の一つが「予約していたフレンチレストランの時間に遅れそうだった」と供述していること。
この供述には正直、ガックリきました。
こんな下らないことで、車の運転を急いだ挙句に二人の命が奪われたのか!と思うと・・・。
やりきれない思いに駆られます。「正気の沙汰ではないなぁ~」とも。
「上級国民」という言葉は好きではないし、できれば使いたくない言葉なのですが・・・インパクトはあります。
そして、事件の本質を見事に突いた言葉です。
「フレンチレストランの予約」と聞いただけで、また大多数の人は反発を感じたのではないでしょうか?
日付を遡って見てみると、今年の4月19日は金曜日。
平日の午後、まぁーきちんと働けば老後は安泰な生活が保証されるキャリアの持ち主であったことは間違いないのですが、よくもこれほど晩節を汚すような重大事故を引き起こしてくれたものです。
そして、「フレンチの予約」などと聞いて、遺族はどんな気持ちになったでしょうか。
ただただ、やりきれない思いが募ったのではないでしょうか。
警視庁は、7ヶ月に及ぶ捜査で『アクセルとブレーキの踏み間違い』が原因だと断定し、旧通産省工業技術院の元院長・飯塚幸三容疑者を自動車運転処罰法違反の過失致死傷の疑いでやっと書類送検。但し、「起訴を求める厳重処分」という意見をつけていますが。
とにかく遅いです、警視庁が悪い訳ではないのですが、とにかく時間がかかり過ぎています。
どうして、警視庁は広報を通じて「書類送検に長期間を要したのか」をもっともっと丁寧にマスコミに説明しなかったのか?
疑問が残ります。
警察が懸命に事故の解明に臨み、慎重に捜査に当たっているという事実、好印象を与えるのに絶好の機会だったのに・・・
なぜ、何度もあった説明の機会を逃してしまったのでしょうか。
メディアを通じて発信するだけで警察の印象は格段に良くなったはずなのに。
本当に残念です。
動画の中で、事故で妻と娘を亡くした松永さん(33)は「これがやっと一歩、スタートラインに立って、やっと一歩踏み出せることになるのかなと思う。」と語っています。
ただ「2人がこの世にいないという現実がつらくて、毎日苦しくて。こんな思いをする遺族を出してはいけない。憎しみを持たないようにしようと。2人への愛と感謝の気持ちで心を満たそうと。そこも葛藤だった」と会見では声を震わせていました。
「憎むな」という方が無理なほどの酷い事故でした。
一方的に飯塚容疑者が悪いですし、高齢者でも厳罰に処すべきような重大事故なのですから。
2人が死亡、9人が重軽傷という重大な事故にも拘わらず、なぜ逮捕されなかったのか?
大部分の国民が不思議に思っているはずです。
警視庁には、ホントもっと丁寧な説明をして欲しかったです。
①飯塚容疑者は当初、「アクセルが戻らなかった」と、車両のトラブルを主張。
そう、ブレーキとアクセルを踏み間違えたという容疑を否認したのだ。
これでは逮捕・拘禁に慎重にならざるを得ない。
重大事故を引き起こしておきながら、自己保身には長けているご老人らしい。
そうではなく、ただの頑固ジジイ?
だが、アクセルを踏んだままの加速状態のエンジン音が、ドライブレコーダーに記録されていたことなどから、警視庁は、車の機能に異常はなく、ブレーキとアクセルの踏み間違いが事故原因と断定。
断定するまでには専門家の鑑定を求めたり、捜査を慎重に進めたため時間がかかったはずだからどうして、その辺のところを警視庁はもっと語ってくれなかったのか?
サッカーのWカップの勝利で浮かれた若者や、ハロウインで騒ぐ若者にはDJポリスの粋な呼びかけなどで見事にスマートに対応しているのに、この事件に限って言えば、そうではない。
通常、逮捕が最初に検討されるタイミングは、事故が発生した直後と聞いている。
死者が出た事故について、ドライバーが現行犯逮捕されることは珍しくないらしい。
今回の場合、事故を起こした飯塚容疑者自身が骨折し、入院。
警視庁は飯塚容疑者の身柄拘束や取り調べに耐えられない状態と判断し、容体の回復を待つことにしたのでしょう。
病院から退院した後も、実況見分に立ち会った飯塚容疑者の歩く姿を見れば、どういう状態かはすぐ分かります。
テレビに映った姿は両手に杖を持ち、ヨタヨタと歩いている。
あれを見て、逮捕・拘禁して厳しい取り調べをすべきと思う法曹関係者は誰一人としていないでしょう。
②まず、逃亡の恐れがない。一目瞭然!
しかし、あんなヨタヨタした状態で車を運転する方がどうかしています。
事故を起こす前から、両手に杖を持ち、ヨタヨタ歩く姿を近所の人に目撃されているのですから・・・。
事故の背景としては、片足の具合が悪い上に手足の震えや筋肉のこわばりが起きる「パーキンソン症候群」に罹患していた疑いがあったことも判明。医師から「運転は許可できない」と伝えられていたという事実。
それにも関わらず、運転していたこと、そして「体力には自信があった」と言ったそうだからうぬぼれるにも程がある。
エリートだった割には愚かな自己過信の言動が目立つ。おごりがあったかなと反省の弁の後に・・・
まともな状態でないのは一目瞭然ではないですか!
その自覚がない点で認知症かと思ったほどだった。
高学歴の割には常識に欠ける人間なのか?
③そして、事故から1カ月後、入院先から退院した飯塚容疑者。
このタイミングで、逮捕という判断はなかったのか。
この頃には、ドライブレコーダーの回収、そして目撃者の話など重要な証拠が出そろい、「聴取の要請にも素直に応じ、逃走や証拠隠滅のおそれがないことから、逮捕の必要性はない」と判断したとみられます。
この時点でも警視庁には広報を通じて、もっともっと国民に説明すべきでした。
ネット上では、今回の書類送検を受けて「上級国民だから忖度(そんたく)しているのでは?」、「逮捕されて当然だろ。優遇されてていいよなー」などの臆測が飛び交っています。
こういう市民感情を警察は無視し続けてはいけないと思います。
危険な処罰感情が溢れ出ているのですから。
本来、法の下の平等が貫かれていなければならないのに、どうして飯塚容疑者だけ優遇されるのか、という不公平感を皆が抱いてしまっているのです。
「そうではない。そういう不公平な扱いをしている訳ではない」ということを警察に説明して欲しかった。
法律で説明を義務付けられている訳ではないが、これだけの重大事故だ。
国民の関心が高いのだから、飯塚容疑者がエリートで「上級国民」だから逮捕されないのかという、妬み、嫉みに近い感情がネット上に渦巻いるのだから、誤解を解く良いチャンスだったと思います。その機会を逸してしまっている。ホント惜しい。
こういう市井(しせい)の感情を無視しない方が警察のためにもなると思います。
市井の情報提供が、犯人逮捕のきっかけになることだってよくある話ですから。
マイナスドライバー1本持っていただけで逮捕されたケースがありました。
「何が何でも逮捕する」、「人質司法」といわれる強権的な警察のイメージを払拭する良い機会だったのに・・・なぜ?
こんな重大事故を起こしておきながら在宅起訴で済ます方法は説明しないと法律に疎い素人には分からないはずです。
市民にソッポを向かれたら、やがて一般の捜査にも支障が出るはずです。
市民感情を無視し続ければ、「警察ばかり幅を利かす強権国家ではないか」と反感を食らう恐れだってあるでしょう。
今回の事件で飯塚容疑者が、逮捕ではなく、書類送検された理由について、旧通産省の幹部だったことが影響しているのではという見方。これは非常に危険な考えです。
誤解を解くために、何度も説明すべきだったと思います。
なぜ、行わなかったのか?
警察の業務を国民にもっと良くしってもらう良い機会だったのに・・・実に惜しい。
理解に苦しみます。
飯塚容疑者が逮捕されないということに批判が相次でいたというのに。
旧通産省工業技術院の元院長」「瑞宝重光章を受章」といった華やかなキャリアを踏まえ、一般の人が「上級国民」だから逮捕されなかったに違いないといった不信感を払しょくする良い機会だったのに・・・ほんとに・・・
事故後の対応が酷すぎる!
まず、被害者の救護に当たっていない。
自らも骨折し、人を助けられなかったかもしれない。
しかし、電話で救急車の手配をしたという話も聞いていない。
車内から電話したのは息子にFacebookに掲載された自分の記事や経歴を抹消してくれと頼んだだけと聞いている。
これは本当のことなのか?真実は?
取り調べの段階で、もっと警視庁から供述内容を聞きたかった・・・検察の起訴に支障が出ない範囲で・・・
事実なら、これだけで人間性に「?」マークが付く。
自己保身に汲汲と慌てふためいた様しか見えてこない。
裁判にならないと、こうした点も明らかにはならないのか?
飯塚容疑者は11月9日にJNN(TBS系)の取材に対し、「被害者に対し、本当に申し訳ないと思っています。」と語っています。
しかし、その後で、「安全な車を開発するようにメーカーの方に心がけていただき、高齢者が安心して運転できるような外出できるような世の中になってほしい」とも語っています。
映像の断片だけで判断していけないとは思うのだが、やはり、「この老人は心底反省していないな。どこかで、まだ車のせいにしているな」と感じました。
余計な事を言わずに、ただただ謝罪すべき人間なのです。
そうしないと生きてる資格のない人間との烙印が押されてしまいます。
両手に杖を突かなければ歩けない、よたった自分の体を見て車の運転ができる状態か、工業技術院の元院長なら、とっくに分かりそうなものだと思うのですが・・・。
車の自動運転など「己が生きている内に実現できる訳がないだろう」「こんな簡単な事が分からず、よく工業技術院の院長が務まったな!」と唾棄してやりたい気分です。哀れっぽい姿にも拘わらず「都内に住んでいるのだから、車の運転などしなくとも生きて行けるだろ!タクシーで十分だろ!」との言葉を叩きつけたい。
被害者遺族の松永さんが、慎重に言葉を選びながら「二人の死に向き合っていない気がする」と語っていた。むべなるかな・・・。
「被害者遺族に謝罪受け入れを断られた」とも聞いていない。
メディアを通じて謝罪するくらいなら、まずは直接出向いて土下座して詫びるべきだろう。
土下座できる膝の状態か、分からないけど、少なくとも膝をついて頭を垂れるべきだ。
それをしようとしない飯塚容疑者に誠意が感じられない。
カメラに向かって「申し訳ない」では謝罪したことにはなるまい。
88歳になっても、まだそんな事が分からないのか!
何年無駄飯を食って生きてきたのかと言いたい。
勲章も剥奪される前に、自ら返上すべきでしょう。
そこにも思い至らないぼけ老人なのか!?
検察は必ず、起訴するはずです。
警察が「起訴を求める厳重処分」という意見まで付け加えているのですから、無視する訳ないです。それにこれだけ世間の注目を集めている事件ですから起訴しなければ、それこそ今度は検察が「やはり上級国民には忖度(そんたく)している!」と世間から激しい批判が集中するでしょうから、それは避けたいはずです。
しかし、あのご老人はきっと有能な弁護士を雇って何とか刑務所に行かずに済むよう裁判では必死に争うでしょう。
「申し訳ない」とは言いながら、刑務所にだけは行かないで済むよう徹底的にあがくはずです。
そして裁判が長引けば長引くほど、ご老人には有利になります。
その内、お迎えが来て「被告人死亡」につき、「公訴棄却」の決定で裁判終結です。
被害者側が集めた36万人の署名すら、本当に有効なものか、弁護側は立証を求めるはずです。
それだけで何ヶ月も裁判は遅延します。
世間が厳罰を欲しても、自動車運転処罰法違反:過失致死傷罪で起訴するのでは最高刑は高が知れています。
「7年以下の懲役もしくは禁錮または100万円以下の罰金刑」で済みます。
88歳のご老体に7年の懲役や禁固は考えにくいです。
刑務所で死を迎える可能性が高いです。死刑に匹敵しますよね。
これは裁判官としても、判決を出すのを逡巡するのではないでしょうか。
せいぜい罰金刑程度で済む可能性だって考えられます。
しかし、「医師に運転を止められていた」「パーキンス病の疑い」を認識していながら、敢えて運転をしたということで、故意とも同視できるような凶悪な交通事故事案に備えた「危険運転致死傷罪」に問えるか、検察の腕の見せ所ですね。
やはり難しいと思われます。
これは非常に悪質な交通事故事案に限られています。
飯塚容疑者はアルコールや薬物を吸引して運転した訳ではないです。
反省の弁を述べ、警察の捜査にも協力し、抗った事実もありません。
ネットで叩かれたことも「すでに社会的制裁を受けている」と弁護側は主張するでしょう。
被害者側や世論が厳罰を求めていることは36万人の署名が集ったことで明らかですが・・・。
「医師に運転を止められていた」「パーキンス病の疑い」を認識しながら運転したことを「自動車の運転を制御できないのに運転をして交通事故を起こした」「自動車の制御ができないほど著しい速度超過をして交通事故を起こした場合」と同視できるのか、難しいと思われます。
逃げ切るのではないでしょうか?このご老人は・・・。
36万人の署名が、この裁判に有利に働くとは考えにくいです、残念ですが・・・
まぁ~、でもこの事件後、高齢者が運転免許証を自主返納した件数が増えていますし、高齢者の免許更新に厳格な要件を課すなどの動きに繋がっている訳ですから、無意味だったとは思えません。
こんなところでしょうか・・・非常に不本意ですが。
高齢者の免許更新に厳しい条件を課するしか、再発を防ぐ手段はないのでは・・・!?
あのヨタヨタ杖を突いて歩く姿を見て思ったのは、なぜぶちのめされてもいいから、退院したら即座に被害者宅に出向き土下座して謝らなかったのか?
その勇気が「上級国民」にはなかったのか?どんだけ自分が可愛いのか!
メディアに向かって謝罪の言葉を述べるだけでは、絶対に被害者に誠意など伝わりません。
謝る相手を間違えています。
やはり、このご老人の人間性に「?」マークを付けざるを得ないです。