新型コロナウイルスに感染したトランプ米大統領(74)は5日夜(日本時間6日朝)、首都ワシントン近郊のウォルター・リード陸軍病院を退院。彼は2日未明にウイルス検査で陽性判定が出たとツイッターで公表。その後、高熱と血中酸素濃度低下の症状がみられ、同日夜から同病院に入院。しかし、これらの事実を踏まえても、トランプ大統領がコロナに感染したのは嘘の疑いがある。大統領選に際し、状況が不利と伝えられているトランプ氏が、同情票を得て再選を確実なものとするために陰謀だ、フェイクだとする面白い説があるのだ。興味を惹かれたので、調べてみた。
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ドキュメンタリー映画監督で有名なマイケル・ムーア氏の主張がまさにそれで、フェイスブックに、トランプ氏の新型コロナウイルス感染はフェイクである可能性があるとする“陰謀論”を展開しているらしいのだ。
らしいというのは、私は英語が全くダメで、原文を訳せず他の人が翻訳した日本語で引用するしかないから…スミマセン。
ムーア氏は主張する。「トランプについては1つの絶対的真実がある。彼がプロの嘘つきだということだ」と…トランプ氏がこの4年間の間に2万5000個もの嘘をついてきたというワシントン・ポストの数を引用。
ムーア氏は嘘をついてきたトランプ氏が突然、真実を言い出すはずがないとして、こう問いかける。「どうして彼の言うことが信じられる?」と…。
トランプ氏が2016年の選挙戦の際、医師に健康診断書に誤った記載をさせた疑いがあることや2019年11月には心臓発作疑惑が起きたことなどトランプ氏の健康に関して起きた様々な疑惑を例にあげている。
また、ムッソリーニがインフルエンザになったとして突然良い人に変わることがないように、トランプ氏の感染が事実だとしてもトランプ氏であることに変わりはないとも述べている。つまり、たとえ感染が事実でも、トランプ氏が嘘つきであることは変わらないと言いたいのだ。
なぜ、トランプ氏の感染がフェイクの可能性があるのか?
ムーア氏はトランプ氏が選挙戦で負けている現状を指摘。その現状を打破するため、賢く、また“悪の天才”でもあるトランプ氏は感染を装うことで世間の同情を集めようとしているとして、こう言い切る。
「トランプ氏は病気で同情を得られることがわかっている。病気を武器として利用することを恥とは思っていない」
直接、読んではいないから断定はできないのだが、トランプ氏のツイッターには、「言うこと為すこと嫌いだが、回復を祈ります」とか、「あなたのことは全然好きではないけど、元気になって下さい」という同情の声が多く寄せられているという。
本当だとしたら、凄い奴だなと思う。感染を装うことで、メディアが同氏に対して流しているネガティブな情報から、世間の目を反らそうとしているのだから…。アメリカのメディアの凄さは日本の比ではない。忖度など決してしない。辛辣に批判する。
その一つが納税額の低さだ。最近では、ニューヨーク・タイムズが、トランプ氏の2016年の納税額がたったの750ドルだったことを報じ、米誌アトランティックは、トランプ氏が米兵を「 負け犬」や「まぬけ」呼ばわりし、国のために命を落とす理由が分からないなどと発言していたことを報じた。
CNNも、メラニア夫人が、国境の移民収容施設に入れらた不法移民の親子について「彼らが“送還されれば殺される”と訴えるのは、だれかに教えられた方便にすぎない」などとコメントしたと報じた。どれをとっても命取りになるかも知れないネガティブ報道だ。
特に、納税額に対する報道には神経を尖らせているらしい。日本のサラリーマンと違って源泉徴収されないアメリカ人は直接、自分で申告して納税するから、脱税に関してはシビアな見方をすると言われている。
これらのネガティブな報道が、トランプ氏のコロナ感染情報が流れれば、そちらの方にばかり注目が集まってかき消されるかもしれないと読んでいるというのだ。実際、確かに今、アメリカはトランプ氏の感染関連のニュースで持ちきりだから…的外れの見解ではない。
ムーア氏は、トランプ氏が感染を理由に選挙を延期することを危険視している。さらには、トランプ氏は選挙戦からドロップアウトしてペンス氏を大統領し、それにより、自分が犯した間違いを恩赦してもらおうという算段ではないかとも推測している。
にわかには信じられないほど、ムーア監督の主張は、あまりに深読みしている感がするのだが…突拍子もないトランプ大統領の言動を見ていると、確かに杞憂ではないなとの気持ちにさせられる。
疑い続けることが必要な人物で、病気でさえ自分に有利な様にパフォーマンスをして変えてしまう危険性を感じる。ムーア氏が主張するように「選挙に行くべき、すべてに疑問を持とう。」というのは日本の場合にも当てはまると思う。
しかし、コロナに感染で責められる日本からは想像もできないな。欧米ではコロナに感染すると同情されるし、すぐに復帰すれば「コロナに打ち勝った」と称賛されるのだから…
下の様な報道をみると、コロナに感染した事を政治的に利用しようとしているのは明白かと…。
入院中なのに、一時外出して車の中から群衆に手を振ってみたり、やりたい放題で…警護の人たちに感染させたら、どう責任をとるのか?…良識を疑ってしまうのだが、意に介さないのだろうな!この手の人物は…。
思ったほど、株価は下がらなかったし、パフォーマンスを繰り返して煙に巻いてしまうのかな。
強がっているとしか、映らないのですが…。しかし、タフ!…陰謀説?
有権者の多くは、どちらに投票するか、既に決めているというから、これからの選挙運動で浮動票をどう取り込めるかで、勝敗が決するのでしょうか。しばらくはトランプ氏から目が離せません。
いや、正確には過半数の支持を得たから、大統領に再選されるというのではなく40%台の支持でも再選される。トランプ氏を熱烈に支持する岩盤層の人々の支持を失わないために、パフォーマンスは必要なのだ。
要は、激戦区といわれる州で取りこぼさない事、これに尽きる。そのためにも今はパフォーマンスしかない。熱烈な支持者を失わないために、激戦区で勝ち抜くために…。嘘があるとしたら、コロナに感染したことをすぐに公表せずに、スタッフに口止めしたことだろう。
簡易検査でうすうす分かっていたのに、PCR検査で結果が出るまで黙っていたこととか、討論会に遅れて出席し、検査を免れたこととか…数々、ある。スタッフに何人感染させたか、今後も追及されるでしょう。やはり、目が離せない。