こんまりはなぜアメリカの人気番組に?移住した理由とは?

   

片付けコンサルタントの“こんまり”こと近藤麻理恵さんのリアリティ番組がNetflixでシリーズ化され、今年1月元日から『KONMARI ~人生がときめく片付けの魔法~』として配信がスタート。影響を受ける人たちが続出し、反響の大きさを物語る様にアメリカでちょっとした社会現象に。大人気を博しているが批判もある。まぁ、日本にいた時とは明らかにスケールが違って来た。今日はその成功の謎に迫ってみた。

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こんまりはなぜアメリカの人気番組に?

2014年、著書 『人生がときめく片付けの魔法』がアメリカで翻訳されると、2015年には『タイム Time』の「世界で最も影響力のある100人」に選出されたこんまりさん。

 

あれから5年。お正月元日のNetflixシリーズ配信直後から、「ときめくかどうか」で片付ける“こんまりメソッド”人気が再燃。今や「KonMari」は英語圏(特に大手メディアやSNS)では「片付け」を表す動詞として使われており、大勢のたちが「私もKonMariしてみた!」という報告動画や画像をSNSに投稿しているとか。

ファンにはセレブも多く、これまでにマーサ・スチュワートやグウィネス・パルトローが自身のサイトでその片付け法を紹介。直近では、女優のジェニファー・ガーナーが片付け動画をインスタグラムに投稿。「#Can you come over?(うちにも来てくれない?)」とハッシュタグを付け、こんまりさんに助けを求めたことで話題となったが・・・

こんまり近藤麻理恵著

●分からん。なぜ、こんなに受けるのか?

2010年に発表した著書『人生がときめく片づけの魔法』が100万部を超えるベストセラーとなり、「片づけコンサルタント」として一躍その名を知らしめた近藤麻理恵。

 

同書の翻訳版は2015年にアメリカでニューヨーク・タイムズ1位に選ばれ、近藤自身が『タイム』誌の「世界で最も影響力のある100人」に選ばれるなど、彼女の提唱する「こんまりメソッド」は世界へと広がった。

 

そして、彼女は今アメリに移住。稼ぎまくっている。Netflixにもご登場か!
なぜ、こんなに・・・私には、世界の七不思議のひとつに数えられる。

 

配信が始まるやいなや、アメリカのCNN、ロサンゼルス・タイムズをはじめ、海外の主要メディアが次々と番組を取り上げ。近藤に関するツイートが1月1日から各段に増えているという調査があり、その反響の大きさを物語っている。

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●番組の内容

番組では近藤がアメリカの様々な家を訪問する。依頼人は小さい子供がいてなかなか家が片付かない4人家族や、亡くなった夫の遺品を手放せない妻、第1子出産の前に持ち物を整理したいカップルなど、家が片付かないことが人生の一歩を踏み出す足枷になっていたり、家の中の関係にネガティブな影響を及ぼしたりしているケースが多いらしい。

 

近藤はそんな依頼人たちに「こんまりメソッド」を伝授し、家が片付くことで依頼人自身も前向きな気持ちを取り戻していく、というのが番組の大枠だ。髪型やライフスタイルなどを各分野の専門家たちのアドバイスで変えていき、その結果見た目や家だけでなく本人の内面にまで変化が訪れる様をドキュメントするNetflixのリアリティー番組『クィア・アイ』に近い。

「こんまりメソッド」は至ってシンプルな方法で、物を実際に手に取って「ときめき」を感じるなら残す、「ときめき」を感じなければ捨てる。捨てるときもただ捨てるのではなく、1つ1つに感謝の意を込めてから捨てる、というのがポイントだ。さらに「物には全て居場所がある」という考えのもと、家中の物をカテゴライズし、畳んだり、小さな箱を利用したりして整理していく。

●片付けは人生を変えるチャンス! セラピー効果のある片付け術

そもそもアメリカは片付けなど住まいの改善に対する潜在ニーズが高い国。 “おうち改造系”番組の人気が根強く、家のリフォームや部屋の模様替えなどを一日中放映する専門チャンネルも存在するほど。片付けメソッドは数多く紹介されてきた。そんな中、2014年に翻訳されたこんまりさんの著書の英語タイトルは「The Life-Changing Magic of Tidying Up(ザ・ライフチェンジング・マジック・オブ・タイディングアップ)」。

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片付けを単純作業ではなく「人生を変える(Life-Changing)魔法」と位置付けることで、セラピー的な意味を持つまったく新しい片付け本として認知されたらしい。また、「ときめき」の英語訳「Spark-joy(スパークジョイ)」がキャッチーで思わず言ってみたくなるフレーズなこと、「捨てる前に物に感謝する」という行為がアメリカ人には新鮮だったこともブームを作り上げた大きな要因だったのではないかと言われている。

禅文化?

「こんまりメソッド」に見る日本の禅文化:「こんまりメソッド」への評価として物を減らして、本当に大切なものだけを残すという方法は、大量消費社会に対する1つの解決策とも言える。ミニマリスト的な指向や、家に「挨拶」をするといった近藤の作法に日本の禅文化の影響を指摘する見方もある。私にはうがち過ぎと思えるが・・・

近藤の「挨拶」は片付け作業に入る前の儀式のようなもので、近藤は毎回依頼人の家の「良い場所」を見つけてこの儀式に取り掛かる。正座をして目を瞑り、最後に一礼するその姿にスピリチュアルな要素を感じ取るのは自然なことだろう。時にはその儀式を依頼人と共に行なって、依頼人自身がこの「挨拶」を通してエモーショナルになる場面もあった。

 

「こんまりメソッド」は物との感情的な結びつきを重視し、それを取捨選択の判断材料にしているが、片付けという行為がただの「作業」ではなく、ライフスタイルを変える「体験」として提唱されているのも特徴の1つなのかもしれない。

●批判・不満も噴出

「本を捨てるとは何事か」という批判。さもありなん。しかし、愛書家たちの不満噴出でも、こんまり効果でニューヨーク市の寄付激増という皮肉な現象が出現。

Netflixシリーズをめぐっては非難する声も噴出。問題となったのは、本を処分するシーンを扱った第5話。本好きや小説家、書評家から「本を捨てるとは何ごとか?」と非難が集中。ただこれには擁護派も多く、「個人の自由。本にときめきを感じる人はそのままキープすればいい」という声も。批判に対する再反論もあり、面白い現象が出現。

 

ただ、こんまりが 「本を捨てること」を強要する場面は一度もなかったらしく、逆に依頼者の本に対する思い出を静かに聞いてあげる姿が印象的だったという。

 

賛否両論ある中、『ニューヨーカー New Yorker』など各メディアが、Netflixシリーズの影響で今年に入ってからニューヨーク市の古着屋やリサイクルショップ、図書館などへの寄付が激増していることを紹介。2014年に翻訳された「The Life-Changing Magic of Tidying Up」はベストセラーに返り咲き。1月21日現在、米アマゾンのベストセラーランキングで新刊本と並び2位にランクインする快挙を達成したという。

 

どこまで続くか?こんまり人気!これは当分続きそうな雰囲気がする。
洋服の畳み方やシーツの畳み方、小物の収納法など、番組には実際に役立つ片付けのためのアドバイスが散りばめられている。そうした「お役立ち情報」はもちろんだが、アメリカの視聴者を惹きつけている要素は他にもありそうだ。

 

その1つが近藤自身のキャラクターである。ロサンゼルス・タイムスは「ロサンゼルスの苛立っている家庭に、雪のように白いセーターとふんわりとしたスカートというお決まりの服装に身を包んで、楽しげに収納箱を抱えて現れる」近藤の姿を「メリー・ポピンズのよう」と表現している。同紙ではさらに近藤を「家庭に関する魔法やおまじないを使う良い魔女」と評するSNS上の声が紹介されている。

 

また著書の刊行時、ニューヨーカーは彼女を「宮崎映画に出てくる、毎日世界を魔法できれいにする意志の強い若いヒロイン」のようだと書いている。

 

小柄な近藤は画面の中でアメリカの人々と並ぶと一際小さく映るが、目を輝かせながらときめきを語り、衣服や雑貨の山に臆せず対峙する姿には、柔らかな印象と共に片付けに対して妥協しない断固とした信念を感じ取ることができる。この番組は片付けのメソッドを広めると同時に数々のミームを生み出しているが、それも番組のホストである近藤自身のキャラクター性の高さゆえだろう。

 

また番組が、家事がいかに女性の仕事になっているかを浮き彫りにしている、という指摘もある。確かに番組に登場する家族の中には、妻は片付いていないことに責任を感じている一方で、夫は妻に任せ切りだったり、片付いていない状態に罪悪感ではなく苛立ちを示すだけのように見える夫婦もいた。

 

家が片付いていないことで母親失格だと感じ、涙を流す女性も登場する。自身も2児の母親である近藤は、母親だけでなく家族みんなで片付けをできる方法を提案するが、番組が家の中の片づけを中心テーマとしていることで、意図してか、せずしてか、固定的な性別役割分担の議論にまで派生しているのも興味深い。

 

この番組は近藤のキャラを面白がったり、「こんまりメソッド」に感銘を受けたり反発したり、依頼人の変化に心を動かされたりと、TVを見た人が話題にしたくなる要素が詰まっているのが人気の理由なのかもしれない。

移住した理由とは?

こんまりは、2010年12月27日に『人生がときめく片づけの魔法』(サンマーク出版)を出版。同書はテレビ、ラジオ、新聞、雑誌などに取り上げられ、2011年には100万部を超えるベストセラーとなった、世界40か国以上で翻訳出版。

 

日本では、2010年から翌年にかけて、『王様のブランチ』、『NHKニュースおはよう日本』、『ひるおび!』、『中居正広の金曜日のスマたちへ』などのテレビ番組に出演。

 

実家の家族は両親と兄一人、妹一人。
2014年春に結婚。同年に米国に拠点を移した。2015年、第一子女児出産、2016年、第二子女児出産。2015年には上記のように米『TIME』誌の「最も影響力のある100人」2015年版artist部門で、米国女優Jamie Lee Curtisの推薦で選出。

 

2019年1月1日よりNetflixにおいて、近藤麻理恵が米国の家庭を訪問し片づけ法を伝えるドキュメンタリーのシリーズ番組『KonMari 〜人生がときめく片づけの魔法〜』(原題:Tidying Up with Marie Kondo)が公開。アメリカを中心とした諸国で片付けブームを巻き起こし、リサイクルショップに大量の不用品が持ち込まれるなどの社会的影響を与えた。

こんまり(近藤麻理恵)が、アメリカに引っ越したきっかけは、初めての著書『人生がときめく片づけの魔法』が、世界各国で翻訳され、海外での仕事が増えていったことがきっかけとか。

 

“年の半分以上はアメリカを中心にどこかしらに海外出張をしていてる状態だったので、その延長線上というか、移住というより「ちょっと長めの出張」という感覚らしい。こんまりの中では、アメリカに永住という訳ではないようである。また、多くの国で『片づけ』が求められていることに、非常に驚いたとか。

 

海外では、『片づけのメソッド自体』が珍しいということもあるが、それ以上に、こんまり流の片づけに込められている「捨てるものに感謝する」という考えに魅かれる人も多い気がするとも語っている。

 

海外の家庭を数多く訪問して現状を知り、いつの頃からかもっと片づけを通じて世の中に貢献したいという思いがこんまりの中で強くなり、『Organize the World(世界を片づける)』という、ちょっと大きな夢を抱くようになったとか。

 

まずは反響が大きく、片づけのニーズが多いアメリカを拠点に活動してみようと引っ越しを決意したらしい。
長女のさつきちゃんが生まれて間もない頃だったので、海外で生活することに不安があったようだが、それでも、“世界が片づけを求めている今がタイミングだ!”と思い、迷いはなかったと言う。

 

小さな体に秘められた決意には、並々ならぬ思いが込められていたらしい。しかし、『こいまりメソッド』は人によって向き不向きがあるだろう。物を「擬人化」してことに処するなどといったやり方に当然、なじめない人も出て来るだろう。私などは、到底こんな考えに馴染めない。

 

大量消費社会の一つの解決方法として『片づけのメソッド』はありかも知れないが、アメリカ人が感じている『こんまりの片付けメソッド』にセラピー効果・禅文化の影響など、まず感じられない。必要も感じていないし、神秘的にも感じていない。そんなもの感じなくとも片付けなど出来る。私的には全く不必要。

 

ただ、今のところ反発よりは好感を持ってアメリカや他の国々でも受入られているようである。こんまり人気は当分続き、日本文化を紹介する一助となり得るのだろう。オリエンタル文化としてミステリアスに感じてもらえている内は大丈夫だろう。

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