紀平梨花!SP5位から逆転V・痛み克服・国際大会負けなし5連勝

   

 

欧州以外の国・地域が参加するフィギュアスケートの四大陸選手権第2日は8日(日本時間9日)、米アナハイムで女子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)5位と出遅れた紀平梨花(16=関大KFSC)が153・14点をマークし、合計221・99点で逆転優勝を果たした。これで紀平は今季の国際大会は5戦5勝となった。

 

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紀平梨花がSP5位から逆転V・痛み克服

 

大会前に左手薬指を亜脱臼し、準備不足も重なった影響か、前日のSPでは冒頭のトリプルアクセル(3回転半)の失敗が響いて5位発進。首位とは5・06点差が開いたが、この日は冒頭の3回転半を華麗に着氷すると、その後の連続ジャンプもミスなく決めた。

 

昨年12月のGPファイナルを制した紀平梨花はSPでは68.85点と平凡な得点に終わり、5位と出遅れていた。

 

3回転半は1回に抑えつつ、ステップとスピンでも高得点をマークして逆転優勝。
6・58点をひっくり返した昨年11月のグランプリシリーズ「NHK杯」での逆転劇を再現してみせた。

 

前日のSPを終えた時点で首位との点差は5.06。
SPトップは米国のブレイディ・テネル(21)の73.91点。
逆転が容易でない状況でも紀平は「絶対に巻き返したい。ジャンプは全部飛ぶという気持ちだった」と語る。

 

7本すべてのジャンプでプラスの評価を得る思い描いた4分間を滑り切ると、右腕を突き上げ『よかったー』と素直に喜んだ。2位に14.53点差をつける圧勝でGPファイナルに続く主要国際大会を制し、改めて底知れぬ力を示した。

           

<四大陸選手権女子フリー>演技終了後、右手を差し上げる紀平梨花選手

 

3日前に負った左手薬指の亜脱臼の影響で薬指と小指は曲がらないまま。
跳び上がる際に両こぶしを強く握れず「すべてのジャンプで回転が遅くなる傾向にあった」という。

 

体を締めて回転軸をつくるタイミングを「もっと強く、早く」と意識。
SPでは1回転半となったトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を切れ味鋭く、2.51の加点を引き出す出来で決めた。

 


国際大会負けなし5連勝の秘訣

 

大会前には標高約1800mの米コロラドスプリングスで10日間の合宿。
帰国して3日間は「足に力が入らない」ほど厳しい高地トレーニングで追い込み、振り付けも手直し。

 

最後まで手先に意識の行き届いた舞で技術点だけでなく演技点でも他を寄せ付けなかった。
2本目の3回転半を回避しても掴み取った頂点!
日本開催の世界選手権に向け、これ以上ない弾みをつけた。

 

首位との5・06点差をひっくり返し、2位に14・53点差をつけるぶっちぎりのV。今季の国際大会は5戦5勝で、そのうち3回が逆転になった。

 

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三原3位、坂本は4位

 

2年前の優勝者でSP8位の三原舞依(19=シスメックス)はフリー自己最高の141・97点、合計207・12点で3位。

 

天使の舞をイメージした映画「ミッション」の音楽「ガブリエルのオーボエ」で好演すると、三原は両腕を大きく振り下ろし、万感の思いを表現した。

 

全日本選手権女王の坂本を僅差で逆転し、優勝した2017年から3大会連続で表彰台にあがった。数年前から持病である全身の関節が痛む「若年性特発性関節炎」の影響で体調を崩していたが、「すごく集中してできた」と語る。

 

冒頭の連続3回転ジャンプの後半で回転不足を取られた以外は納得の内容。
軽やかな滑りに観客もスタンディングオベーションで讃えた。

 

初優勝を飾った前回大会と同じSP2位からの逆転で、大会連覇を狙った坂本花織(18=シスメックス)は133・43点、合計206・79点で、まさかの4位に終わった。

演技を終え、表情を曇らせる坂本選手…この後、顔を両手で覆い泣く

 

演技後半に予定したダブルアクセル(2回転半)からの3連続ジャンプが1回転半になる痛恨のミスが出た。表彰台も逃がし「ちょっとの差で負けてしまった」と両手で顔を覆い悔し涙があふれた。

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