脳外科医ボクサー田中将大!衝撃デビュー・1回25秒TKO勝利!

   

 

プロボクシング ▽ミニマム級(47・6キロ以下)4回戦(6日、東京・後楽園ホール)〇田中将大(1回TKO)瀬下雄介●
日本ボクシングコミッション(JBC)のコミッションドクターを務めていた脳外科医の田中将大(29)=川崎新田=が、瀬下雄介(27)=協栄=とのミニマム級4回戦を行い、1回25秒TKOで勝利を収め、戦慄の衝撃デビューを果たした。

 

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脳外科医ボクサー:田中将大(たなか まさひろ)のプロフィール

 

1989年3月6日、東京・八王子生まれ。29歳。
千葉・暁星国際高から聖マリアンナ医大に進学。
学生時代は剣道に打ち込み、段位は三段。

 

卒業後は病院勤務を経て、上司の勧めで15年から日本ボクシングコミッションのコミッションドクターに就任。

 

「選手に寄り添いたい」と17年にライセンスを取得。
身長162センチの右ファイター。得意パンチは左フック。昨年リングドクターも務める眼科医うみ夫人と結婚した。

 

常勤病院を辞めてまでデビューにこぎ着けた。
「試合することで選手の考え、ニーズを分かりたい。経験を助言などで還元したい」と話している。

 

入場券がファイトマネーになるシステムに、支援の思いはより強まっていったらしい。 
試合前日の5日に都内での前日計量に臨み、両者とも一発でクリア。田中はリミットより300グラム軽い47・3キロでパスしていた。

 

約5キロの減量中は尿の量や色、脈拍、皮膚の弾力などで経過チェック。2度発熱し、インフルエンザにおびえながらの診察だったらしい。「きつかったが新鮮で楽しかった」と笑みを見せながら語っていたらしい。

 

減量はきついが「医師は栄養つけろと言う。落とすのは新鮮」、病院では「クレージーと思われている」と笑う。

 

「技の習得は手術と同じ」とジャブを言葉で分析、ノートに書き、映像で研究。そして、デビュー戦にこぎ着けた。

1回25秒の秒殺で戦慄のデビュー:雄たけびを上げる田中選手!

傷は自ら縫合する:外科手術は自ら研究し習得

 

衝撃デビュー・1回25秒TKO勝利!

 

1回の開始のゴングが鳴ると、田中は猛ダッシュで瀬下との間合いを詰め、いきなり右のロングフックを浴びせ、先制のダウンを奪った。

 

わずか5秒の出来事だったという。どうにか立ち上がった相手に連打で襲いかかった。ロープ際に追い込んだところに最後は右フックで2度目のダウンを奪取。

 

レフェリーが試合を止め、TKO勝利が決まった。試合から25秒しか経過していなかった。
奇襲攻撃を成功させた田中は「最初から狙っていた。パンチを当てにいった。トレーナーのおかげです」と冷静に語った。大庭トレーナーは「才能もパンチもないが努力はすごい」と評する。

 

衝撃の結末には「リングの上から見た景色は最高でした。ただ、もうちょっと楽しみたかったですけど」と頬を緩めた。それでも「恐怖感はありました」と本音ものぞかせた。

 

リングドクターを務める眼科医うみ夫人からは「心配したが、いい誕生日プレゼントになった」と褒められたらしい。

 

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まったく異色の経歴の持ち主

 

聖マリアンナ医科大を卒業後、脳外科医となった。卒業後は沖縄、神奈川、福島の病院を経て、2015年に上司のすすめでJBCのコミッションドクターに就いた。

 

前日計量や試合などでボクサーと触れ合っていくうちに「選手たちの気持ちを分かるようになれば…」という思いが芽生え始め、ボクサーライセンスを取得することを決意。

 

当時の勤務していた神奈川県川崎市の病院に近い、川崎新田ジムに入門した。17年にプロテストに合格。

 

JBCのドクターとしての立場もあり、実際にデビューするかは悩んだというが、思い切ってデビューすることを決意。

 

前例のないコミッションドクターからのプロボクサー転身となった。
ドクターとして年間で20以上の興行に立ち会ってきた。初陣の奇襲作戦も「デビュー戦の選手は足首やひざが硬い。自分ならどう戦うかという目で試合を見てきた」と鋭い分析を試合にぶつけた形だった。

 

日々の練習や減量でも自ら“標本”となり、分析を積み重ねてきた成果が、見事に発揮された。

 

川崎新田ジムの新田渉世会長(51)は予想を超えた結末に「田中はドクターとして宝なので、できれば試合をやらせたくなかったですが…」と苦笑い。

 

田中は試合前からデビュー戦の手応え次第で、今後の身の振り方を考えていたそうだが、「楽しかったので続けていきたい」と明言。

 

かくして前例のない二刀流ボクサーの誕生となった。
田中は、当面脳外科医とボクシングの両立を目指していく。

 

医師ボクサーは医学生からを含めて過去に男子は複数いるらしい。JBCによると、アマ経験者を含めて引退後にリングドクターは数人いるが、リングドクターからプロボクサーになった例は、やはり過去にないという。

 

現役では産婦人科女医の高橋怜奈(ワタナベ)が17年にプロデビュー。昨年3戦目でタイ人を2回TKOで初勝利を挙げている。

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