大谷翔平が新人王を獲得した理由とは?ルースも及ばぬ大記録達成!

   

 

米大リーグは12日午後(日本時間13日午前)、今季のア・リーグ最優秀新人(新人王)にエンゼルの大谷翔平選手(24)を選出したと発表した。2位以下に大差をつける“圧勝”だった。投票するのは全米野球記者協会(BBWAA)会員。公平性を期すため、30球団の本拠地の記者30人に投票権が与えられ、1位(5点)、2位(3点)、3位(1点)の選手を連記する。

大谷は1位票25と圧倒的な支持を集め、2位票が4で計137点。ヤンキースのミゲル・アンドゥハー内野手(23)は1位票が5で89点、グレイバー・トーレス内野手(21)の1位票なしの25点にとどまった。

 

Sponsored Link
 

新人王を獲得した理由とは?今季の成績~ルース以来の二刀流!MLB史上初尽くし!

エンゼルス大谷翔平投手(24)が、日本人メジャーリーガーでは17年ぶりに新人王に選ばれた。新人王獲得は日本人では95年の野茂英雄、00年の佐々木主浩、01年のイチロー以来4人目の快挙。当然、取るだろうとは思っていたので、さほど驚かなかったが、やはり嬉しい。

 

ベーブ・ルース以来の二刀流として日米から注目された今季は、投手として4勝2敗、防御率3・31。打者としては打率2割8分5厘、22本塁打、61打点の成績を残した。これは、もう申し分のない成績である。

 

6月6日に右肘内側側副靱帯(じんたい)を損傷し、投手としては10試合の登板にとどまったが、4月上旬のメジャー初本塁打から3戦連発。その2日後のアスレチックス戦で7回1死までパーフェクト投球を披露するなど、全米に衝撃を与えた。

 

100マイル(約161キロ)の直球から、71マイル(約114キロ)のカーブまで29マイル(約47キロ)の速度差!肘の故障さえなければ、もっともっと大記録を出せたはずなのに惜しい。実に惜しい。

 

今でも、神様のように崇拝される「ベーブ・ルース以来」という形容詞は米国内では絶大な威力を発揮するらしい。同一シーズンでの「10試合登板、20本塁打、10盗塁」はメジャー史上初という。ルースと比較される大谷のシーズンは単純な成績や記録だけでは計り知れない。それが、米国の記者を大きな投票差へと突き動かしたようだ。

 

成績では3割近い打率で27本塁打のヤンキースの内野手アンドゥハーに劣っている。が、大谷の「二刀流」が大リーグに与えたインパクトは大きかった。全米のファンを熱狂させた大谷が新人王に選出されたのは当然の結果だったと思う。

       

当初、米メディアは大谷に批判的だった

 

「二刀流」をひっさげ、大リーグ入りした大谷に対し、当初米メディアは懐疑的だった。キャンプでは防御率27・00、打率・125と投打ともに散々な内容。「高校生レベル」と酷評されるなど、当初は批判めいた論調も目立った。

 

マイナー落ちの危機にある中、何とか開幕戦までに昇格し、水を得た魚のごとく、大活躍した。4月2日(日本時間同3日)、本拠地でのインディアンス戦の一回、初本塁打となる3ラン。エンゼルスナインは「サイレント・トリートメント」で“手荒い祝福”をしたが、その時の屈託のない笑顔も魅了した。明るく、人懐こい性格もメジャーで活躍できた要因だった。

もちろん、パワーや技術に裏打ちされた活躍でもある。あるときには160キロ台の速球で強打者をきりきり舞いさせ、別のときには大本塁打を放ち、ファンの度肝を抜いた。「SHO TIME」にエンゼルスファンだけでなく、他球団のファンも魅了された。

 

先月、右肘の再建手術(トミー・ジョン手術)を受けたため、来シーズンは投手を“封印”し打者に専念する。新人王を獲得した来シーズンはどんな活躍を見せてくるのか、今から楽しみである。しかし、100マイルの速球は、もう戻らないだろうなぁ。それが一番残念だ!

 

Sponsored Link
 

B・ルースも及ばぬ大記録達成とは何か?

 

大谷は今季打者として104試合に出場し、打率・285、61打点、22本塁打、10盗塁をマーク。規定打席数が不足しているとはいえ、出塁率と長打率を併せた「OPS」ではリーグ全体で8位相当の・925に達していた。

 

OPSで今季7位のアレックス・ブレグマン(24=アストロズ)は31本塁打で同8位のポール・ゴールドシュミット(31=ダイヤモンドバックス)は33本塁打。

 

OPS(オプス、オーピーエス)とは耳慣れない言葉だが、近年、野球選手の活躍を評価する上で欠かせない指標の一つとなっている。「On plus slugging」の略であり、野球において出塁率と長打率を足し合わせた値である要は、得点との相関性が高い点にある選手ほど優れた選手であり、チームの勝利に貢献していることになる。

 

出塁率と長打率を足し合わせた値で、打者の評価で最も重要とされる指標。9割台で優秀な打者、10割以上になれば屈指の強打者とみなされる。今季トップはトラウト(エンゼルス)の1.088。歴代最高は大リーグ新記録の232四球を選んだ04年のボンズ(ジャイアンツ)の1.422。

 

このOPSが、9割を超えている大谷選手は素晴らしい選手の一言に尽きる。しかも、投手として投げながら、この記録である。プロ野球において打者の主なタイトルとして打率、本塁打、打点があり、すべてを獲得すると三冠王と言われ、打者として名誉あるタイトルとして評価されている。しかし、いくら打率、本塁打、打点が良くても野球は勝てる訳ではない。

 

このような評価方法は個人成績としての要素が強く、野球はチームスポーツであるため、チーム成績としての要素としては弱くなる。野球で勝つためには得点をいれなければならない。そのため、打者はいかに得点に貢献出来るかで評価されるべきとの考えが広がるようになった次第である。その意味でも大谷の評価は非常に高いのである。

 

もし、大谷が規定打席に達するペースで出場していれば34本塁打以上をクリアしていたことになり、この形なき“伸びしろ”が投票権を持っていた記者たちの心を揺り動かしたとも言える様だ。打者だけに専念していれば、多分軽くクリアしていたことだろう。

 

投手としては10試合に登板して4勝2敗。防御率は3・31で51回2/3を投げて63三振を奪った。右ひじの故障でシーズン終盤は打撃に専念したが、三振奪取率は10・97と2ケタを記録。

15本塁打と投球回数50イニング以上を同一シーズンでクリアしたのは1919年のベーブ・ルース(ヤンキース=9勝5敗、133回1/3、29本塁打)以来で、そのベーブ・ルースさえも達成できなかった「15本塁打と50奪三振以上」をクリアした史上最初の選手にもなったことも新人王につながった要因らしい。

 

とにかく、来年も目が離せない選手である事は間違いない。

 - 未分類