旧盆の海はお化けが出る?沖縄気象台は根拠がない訳でないと説明

   

お盆に海に入るとお化けに引きずり込まれる―。この時期、子どもたちを怖がらせてきたそんな言い伝えがある。沖縄気象台は「根拠がないわけではない」と解説する。要は、単に海流の速さが増すだけでなく「離岸流」が発生しやすくなる時期らしい。この離岸流の怖さを良く知ることが肝要らしい。

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特に怖い離岸流!なぜ発生しやすくなるのか?

旧暦7月13~15日(新暦では8月15日前後が中心)の旧盆は、新月と満月の前後に起こる海面の上昇現象「大潮」に重なる。半月のうち、満潮と干潮で潮位の差が最も大きく、海水の流れが速くなる時期だ。

海水の流れが速くなると「離岸流」に巻き込まれる恐れも高まる。離岸流とは、岸から沖へ強く流れる海水の通り道で、季節にかかわらず発生する。太平洋など外洋に面し、遠浅で海岸線が長い場所や、波が海岸に対し直角に入る場所で起こりやすいと言われている。

離岸流の速さは流れの強い所で秒速2メートルに達し、競泳の五輪メダリストが泳ぐスピードよりも速いらしい。人間が離岸流の流れに逆らって泳ぐのは不可能だという。

さらに、夏場は台風シーズンであり、沖縄地方から遠く離れた太平洋で発生した台風でも、沖縄地方の海域には「うねり」を起こすなど影響を及ぼす。この場合、沖合は一見穏やかで泳ぐのに問題がなさそうに見えても、浅瀬磯際リーフなどの海岸で急激な高波になることがある。

リーフとは海岸保全施設の一つである。
海岸は砂浜等を海水の侵入又は海水による侵食を防ぐために、普通に海岸保全施設を設けている。堤防・護岸、突堤、離岸堤、人工リーフ潜堤、消波工などである。

従来の堤防、護岸や消波工による海岸線を防護する線的防護方式から、近年は、利用面や環境面も重視して、人工リーフ(潜堤)や養浜、緩傾斜護岸等の複数の施設によって、波の力を分散させて受け止める面的防護方式に変わってきている。
その本来なら海岸を防護する人工リーフなどで離岸流が発生しやすくなる。

旧盆は、1年のうち上記の現象が重なるので、注意が必要な時期である。
沖縄気象台は「言い伝えや迷信の背景には、科学的な根拠があることもある。
自然の脅威を正しく理解し、正しく恐れる心構えをしてほしい」と話している。

もし、離岸流に遭遇したら?

海難事故の一因となっている岸から沖合に向かう強い流れ「離岸流」を、新聞、テレビ局の記者8人が、救難士と共に名護市の東江海岸で体験してみたらしい。記者は流れに逆らって泳ぐが、一向に岸に近づけず体力だけが奪われたという

第11管区海上保安本部は、

  • 「沖へと流されたら無理に泳がず、浮いた状態で助けを待ってほしい」
  • 流れには逆らわず、岸と平行に泳ぎ離岸流から離れる
    と呼び掛けている。

東江海岸は幅560メートルほどの人工海岸で、沖合30~40メートルの海底には海岸保全のための人工リーフがある。今回体験したのは離岸流の一種「リーフカレント」。潮の満ち引きなどでリーフ内にたまった海水がリーフの切れ目(リーフギャップ)から外洋に向かって流れる現象をいう。

午前11時ごろ、満潮から干潮に向かう時刻にリーフカレントが確認され、記者は11管の救難士と一緒にライフジャケットを着て沖合へと向かった。しばらく漂った後「こんなものか」と思い、クロールで岸へ引き返そうとした時、岸との距離が一向に縮まっていないことに気づいた。救難士に手を引かれ約5分後、離岸流から何とか脱出したが、岸に上がると思いのほか、ぐったりと疲れていたと体験談を語っている。

離岸流の発生ポイントは岸から見ると予想しやすい

離岸流の発生ポイントは、岸から見ると比較的予想しやすいらしい。
というのも、私も離岸流に遭遇したことはないので推測で書くしかない。
例えば、「リーフギャップやリーフ付近の白波が立っていない」という点などで見極めるらしい。
だが遊泳中は、泳ぎやシュノーケリングなどに夢中になって、ポイントを見極めるのが難しくなるらしい。

救難士によると、体験した離岸流は時速3~4キロで人の歩く速さと同程度。
人命救助のプロでさえ、息が上がり疲れた様子だった。
「泳ぎに自信のある人でも体力はかなり消耗する。岸に近づけないことからパニックになり、溺れる要因になっている」と話した。

11管区海上保安本部によると、昨年沖縄県内では離岸流が原因とみられる水難事故が3件発生している。
離岸流に遭遇した場合、繰り返しになるが

(1)慌てず、浮いた状態で待つ。
(2)流れには逆らわず、岸と平行に泳ぎ離岸流から離れる。
などと再三呼び掛けている。

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