今日の読売新聞の朝刊の三面記事には驚かされた。三面トップに保釈中に盗んだ金で示談を成立させ、まんまと高裁判決を受けるにあたり刑期を短縮させたという記事が掲載されていた。こんなことが起こりうるのか、と呆れもした。起訴後に被告が保釈されるケースが近年増加傾向にあるらしい。背景には裁判所が公判に向けた被告と弁護人の打ち合わせの機会などを重視し、保釈を柔軟に認めるようになったからだという。しかし、同時に保釈の増加に伴い、保釈中の再犯も増加傾向にあるという。どうしたら保釈中の再犯を減少させられるか、保釈制度はどうあるべきなのか、保釈中の再犯がこの10年間で2.5倍に達したことを踏まえ、保釈制度の問題点について考えてみた。